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【週末投稿】つれづれ有用植物#11(モクセイ科:オリーブ属)

オリーブは皆様ご承知の通り、歴史があり、ピクルスや油の原料として世界各地で栽培されています。日本も例外なく栽培されており国産オリーブも入手できるようになりました。

オリーブ苗は最近、ホームセンターでも沢山の品種を見る事が出来るようになりました。基本的には異種を植える事で結実しやすくなるのですが、中には1本でもたくさんの実を結ぶ品種も出てきました。そして品種により実から採れる油の量や質が違い、苗選びが楽しいです。

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PinguBanana の所では、マンション生活という事もあり、木ものは庭には極力植えずに、鉢栽培でオリーブを育てています。昔から代表的な「ネバディロブランコ」、「ミッション」の他、単独でも比較的結実する「ルッカ」「チプレッシノ」を育てています。

しかし、各品種は開花時期が微妙に違うため、ともに開花している期間は短くなる為、なんとか効率的に受粉出来るように、人口受粉をしています。自然受粉より人口の方が、確実に結実しますね。人口受粉は100均で「耳かき」を購入し、ふわふわ部分を利用して受粉作業をしています。

結実した場合は、大量に収穫できるのであれば一般的に「苛性ソーダ」を使って灰汁抜きをするのですが、一般のご家庭では「劇薬扱い」となるので簡易な塩漬けでも美味しくいただけるのでその方法も良いかと思います。

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さて、PinguBanana のオリーブ近況ですが、鉢栽培なので露地植えよりも成長は遅いと思っていますが、これはやむをえません。そしてまだ幼木なので今後の実の収穫を考えて、剪定をして樹形を整えている時期でもあります。そのため剪定で結構枝を切り落とす事になるので、その年の結実は望めません。しかし、考え方次第なのですが剪定して出た廃棄枝から葉だけ摘むと、オリーブ茶葉となります。

今は冬なので特に管理する事なく放置栽培ですが、春から秋にかけて害虫の被害が出ます。PinguBanana の所は「ヘリグロテントウノミハムシ」の被害が良く出ます。これはニ星テントウに似た虫で、葉をゆすったりして刺激をすると「ノミ」の様にピンと飛ぶ事から、この名前が付いているようです。これには一時期は薬剤で対処していた時期もありましたが、毎朝捕殺する事で今は対応しています。幼虫がおそらく鉢の土に潜り込んで越冬して、春から夏に成虫として出てくるようです。

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昨年まで枝の整理をしましたので枝数が少なくなりました。その為今年は全く開花・結実できませんでした。しかし、これで整った樹形で新しい枝が出来ましたので、この冬は剪定せずに来年の開花結実を待ちたいと思っています。

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