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【週末投稿】つれづれ有用植物#01(コショウ属:ヒハツモドキ)

今回から熱帯植物を含む私たちの生活に有用な植物について話をしてゆきます。先人たちの試行錯誤のうえ、利用価値があるとされる植物たちの中で、私が実践栽培して感じた事をつれずれに話してゆきたいと思っています。

第一回は、島コショウとも呼ばれているヒハツモドキについてご紹介してゆきます。

コショウ属は一般に熱帯地方で育ち一番有名なのはコショウです。日本にもコショウ属は3種類が自生しており、南日本に自生する「フトウカズラ」、小笠原諸島のみに自生する「タイヨウフトウカズラ」と、今回ご紹介するヒハツモドキは東南アジア原産ですが、沖縄では香辛料として栽培されて、一部では自生している状況なのです。

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この名称は「モドキ」と付いているので、「ヒハツ」に似ている植物という意味で、本物のヒハツはインドネシアジャワ島に自生する別種とされています。しかし、沖縄ではヒハツモドキをヒハツと呼ぶ事もあり、分類上の混乱が生じています。写真で見た限りでは、香辛料として使う穂は大きさの違いはあるかもしれませんがあまり違いが無いように思います。

島コショウ(ヒハツモドキ、ヒバーチ、ピバーチ、ピバーツ等)はコショウの様にピリピリとした辛さが味わえ、コショウとシナモンを合わせたような香りが楽しめます。沖縄では生産されて島コショウを通販で購入する事もできます。

■参考:コショウの楽しみ方 Let's Green Life

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自宅でも島コショウを育てて収穫する楽しみ方もあります。バナナんぼは通販で島コショウの苗を購入して、関東で育成しています。
ただし関東の冬は耐えられないので、15度くらいに下がる前に家に取り込んで越冬させます。急に10度以下の低温にさらされると、葉を落とし、茎がポロポロと落ちてしまい、枯れてしまいます。

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耐陰性がありますので、理想は日当たりの良い窓辺に置くのが良いですが、難しい場合は部屋の蛍光灯の明かりでも大丈夫です。

GW過ぎたころから外に出して、少しづつ太陽の光に慣れさせればその年も元気に成長して、穂を出します。
湿度が高い環境を好むようなので、葉水などこまめにかけると良い様です。

ぜひ興味を持たれた方は、通販で島コショウの実を購入されて、うどんやラーメンに振りかけて楽しんで頂きたいローカルスパイスです。
そして、苗も通販で購入できますので育成にもトライしていただけると楽しいですよ。

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植物自体はツル性なので地面にはったり、壁に伝う習性がありますが生産現地ではヘゴ棒や棒に這わせて上へどんどん成長させる手法で育成しているようです。

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