見出し画像

【週末投稿】つれづれ有用植物#73(ヒユ科フダンソウ属:テンサイ)

前回に引き続き、同じフダンソウ属の植物で「砂糖」の原料になるテンサイ(甜菜)をご紹介します。

テンサイは「砂糖大根」、「ビート」とも呼ばれ、砂糖の原料になります。
砂糖の原料と言いますと、「サトウキビ畑」の歌で有名になった「サトウキビ」があります。実は国内の砂糖生産を観ますと、日本の砂糖生産量の約75%、日本における砂糖消費量の25%を占めるそうです(WikiPedia より)。

画像1

【Pingu Banana んちの テンサイの芽】

実はあまり知られていませんが、トウモロコシの茎も結構甘いんですよ。

似た名前で「ビーツ」という植物があります。
こちらは「テーブルビート」、「ガーデンビート」、「火焔菜(かえんざい)」とも呼ばれます。アサガ科トウヂシャ属の野菜で、肥大した根の部分が、鮮やかな赤(黄色い品種もある)や、赤白の縞模様なものもあり、生や、下ゆでしたものをサラダや煮込み料理に使用します。

画像2

画像3

さて、この「テンサイ」は砂糖を取るため栽培され、葉や搾りかす(ビートパルプ)は飼料にされるのですが、残念ながら食用にするには「あく」が強くて土臭く、よほど工夫しないと美味しく食べられない様です。

画像4

テンサイは、寒さに強く、寒冷地作物として中高緯度地域で栽培されており、北海道が主要生産地となっています。

夏が暑い関東でもテンサイは育てられるのか?
PinguBanana は種を購入して栽培したら、なんとか収穫できましたよ。

画像5

画像6

画像7

テンサイから工場で砂糖を生成する場合は、以下の過程を経る様です。
1)温水に漬けて、糖分を抽出する
2)ろ過して、煮詰める(ショ糖液)
3)遠心分離器で液体と結晶に分離する

しかし、単純に上記の様に生成すると「茶色のショ糖」が出来上がります。これは、植物由来のフェノールやフラボノイド系のものなどや、製造工程過程で発生する物質のために有色なのですが、砂糖液から造られた結晶には、着色物質が 収蔵・付着しないので、砂糖液から着色物質を取り除く方法が主流になっています。

画像8

PinguBanana もショ糖作りにチャレンジしてみました。

画像9

画像10

画像11

しかし「あく」の取り除き方が判らず、脱色もできずに諦めました(涙)。

ところが!
テンサイの栽培農家さんが、自宅で砂糖作りにチャレンジして成功した記事を発見。興味のある方は参考にしてみてください。

■参考 北海道ファーマー様
cookPad ビート(甜菜)で砂糖を作る!
採って、食べる。大地のレシピ 「お砂糖はできたのか。」

【併せて読みたい】
Lets’Green Life
カジッて甘い、育てて楽しい、サトウキビ(甘藷、ウージ)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?