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チッテで愛してる#5「初めて体が結ばれた日」


 真っ暗な部屋で僕は目が覚めた。僕の左腕の中に居るはずのジャスミンが居ない。眠くてなかなか開かない目を擦り、ジャスミを探した。ジャスミンは明かりも付けずに流し台の前に立っていた。何かを口の中に入れ、水を一口飲んだ。何だか不気味で、僕は声をかけられずにただ見ていた。そして、ジャスミが布団の中に戻って来る。僕はとっさに寝ているフリをした。

 そして次の日の夜。
 付けっぱなしのテレビの明かりだけが、部屋の中を白や青にじとっと照らしていた。そんな部屋の中で僕は目を覚ました。ジャスミンのお腹の上に置いた僕の腕を、ジャスミンが優しく退けていた。流し台の前に立つジャスミン。財布から赤い錠剤のようなのもを出した。僕は布団の中からジャスミンに言った。

「何してるの?」

 ジャスミンが慌てて赤い錠剤のような物を口に入れた。そして何も言わないジャスミンに僕は言った。

「どうしたの?」
「なにが?」
「何か食べてるの?」
「ちよっとね」
「何食べたの?」

 ジャスミンは黙ってしまった。そんなジャスミンに僕は言った。

「ジャスミンどうしたの?」
「何でも無いですよ」
「何か困ってる事があるなら言って。怒らないよ。あなたが心配だから言ってるんだよ。」
「大丈夫。何も無いから。もう寝るだよ。」

 ちゃんと話をしたかった。しかし、ジャスミンは真っ直ぐに布団に入って、すぐに寝てしまった。ジャスミンは何を口に入れたのだろうか?彼女の体が心配だった。もしジャスミンが体を悪くして、薬を飲んでいるのだとしたら、僕には何ができるだろうか。それともあのクスリは、、、
僕の左腕を枕にして眠るジャスミン。彼女の眉毛を僕の親指でそっと撫でた。彼女の寝顔が一番好きだ。安らぎを与えるこの姿形。このほつれた表情を守れるのならば、僕は何を差し出せるのだろうか?僕は考えていた。結局僕が彼女に渡せる物は優しさだけだった。優しさ。名前しか知らないそれは、頼りにするにはあまりにもおぼろげだった。

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僕は何の批判もするつもりはないです。そして90%の真実と10%の着色がありますので、特定の個人を攻撃する事のないようにお願いいたします

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