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夢の続きを描いたこと頃。【第二章~好機~】Part1


全国大会が終わり、数日が過ぎた。

8月の最後の土日、2日間の市町大会が始まった


市町大会は小さい大会なのだが、
新チームのアピールのチャンスになるので、
緊張感が走る。

試合前に、先生が背番号を発表する…

先輩から順番に名前が呼ばれていく…


そこでなんと…



自分もユニフォームをもらう事ができた…!!!


6試合中の2試合(8分×2Q)に強豪校のベンチに座る事ができた。


初のベンチ、
先輩達が全国大会で着ていたユニフォームに袖を通す

初めての背番号は【14番】

気分はかなり上がり、
試合前のアップで体を動かす。

そして、試合開始のブザーがなった。

応援席では無く、ベンチに座って試合を見る。

試合が開始され、数分経った。
「××、交代や」

※《先輩は××》、 《同級生は〇〇》、《その他は⬜︎⬜︎》で表現させていただきます。

 今後、名前とポジションを詳しく
 お伝えしていきます。

先生が選手に声をかける。

「俺も…俺も…呼ばれたい…!」

心の声を全力で訴えた。

試合終盤

「〇〇と〇〇と『自分』、交代行ってこい。」
先生の一言。

交代席まで全力疾走で向かった。

やっと出れる、やっと出てる、やっと出…
…尋常じゃないほど緊張してきた…


交代のブザーが鳴った。


両手が震えた。

先輩と入れ替わり、コートに小さな一歩を踏み出した。

試合が再開する。

とにかく全身全霊でプレーをした。

全力でゴール下まで走った。

その時、味方からパスが来た。

そして、綺麗なゴール下のシュートが入った。

とてつもなく嬉しかった。

笑顔になりたくて仕方なかった。
(多分顔には出ていたと思う…笑)

時間はあっという間に過ぎていき、
試合終了のブザーが鳴り響いた。

整列し、相手チーム、オフィシャルへ挨拶をする。

そして、2日間の大会が終了した。

結果を残すことができた…
嬉しくて仕方なかった。

しかし、一つ心残りがあった

「うた、全部の試合で背番号をもらってベンチにいる…」  

※ここから同級生の1人を《うた》と呼ばせていただきます。

なんと、うたは今回の市町大会でずっとベンチ入りをしていた。

大会が終わり、夏休みも最終日

2年生は10数人
1年生は20数人

計30人程の中から
AチームとBチームに分かれて今後、
練習を行う。

自分は何度かベンチに入ったんだ…

行ける 行ける 行ける…

先生からの言葉
「2年生は全員Aチーム、うた、〇〇、〇〇、もこっち(Aチーム)」

「後は、あっち(Bチーム)」


……自分の名前は呼ばれなかった…


絶望の新チームが始動した。

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