06R【妄想作曲系英語講師】

英語講師。日々首都圏各所で授業をしたり、某大学受験塾の指導開発をしたり、PCで作曲した…

06R【妄想作曲系英語講師】

英語講師。日々首都圏各所で授業をしたり、某大学受験塾の指導開発をしたり、PCで作曲したり、役に立つことや立たないことを考えたりしている。

最近の記事

緊張を“うまく使う”ための緊張対処マニュアル

僕は初対面の人と話すときに緊張する人間です。電話は嫌いだし、服屋とか電器屋とかで話しかけられたくないタイプ。その一方、英語講師なので、毎年たくさんの知らない人の前で話をしています。まあまあ大きな試練です。でも今は問題なく授業できる。 緊張しなくなったわけではありません。次年度体験授業とか、大失敗して誰も受講してくれないと、精神的にも経済的にも大打撃。当然かなり緊張します。僕がうまく授業ができるようになったのは、緊張しなくなったのではなく、緊張を“うまく使う”ことができるように

    • さらばクジラ構文: no more than系構文の完全理解ガイド

      クジラ構文と呼ばれる複雑な構文があります。こんな感じ。 いろいろと謎だらけですよね。noってなんなの、notじゃないの?とか、a flying fish is a birdってどこに「鳥ではない」要素があるの?とか。 これについて原理的なところからわかりやすく説明します。 比較の熟語って結構no使うやつ多いですよね。まあ、多いんですよ。 no more 〇〇 no longer no sooner than とか 全部バラバラに覚えてゴチャゴチャになっている人も多いか

      • 「中国語の部屋」化した日本の英語教育

        「中国語の部屋」という有名な思考実験があります。だいたいこんな感じ。 この思考実験の目的は、「言葉がわかる」というのはどういうことか、をいろいろと考えることにあります。 イギリス人が中国語を理解しないのは間違いないが、部屋全体としては中国語を理解しているといえるのではないか、いや言語の意味というのはそんなに表層的なのか、そもそも意味とはなんなのか、などなど。 たしかに部屋全体としてはいろいろな解釈ができると思いますが、ひとつ重要な点が、「イギリス人は間違いなく中国語を理解

        • 文型が最強に便利すぎるのにみんなわかっていないという話

          世間にはびこる文法悪玉論の中で、文型軽視の風潮も強いです。あれだけ文型文型言っていたのに、最近の学校ではあまりやらないらしい。無理もない話です。学校の英語の先生も大半は、そもそも文型が役に立った記憶がないんでしょう。役に立った記憶が無いのだから、積極的に教えようとしないのも無理からぬ話です。僕も昔はそうでした。どの文が第何文型だとかそんなに大事か?と思って、授業にもあんまり時間をかけていませんでした。 でも今は違います。文型の見方を少し変えるとその瞬間、「これは、めちゃくち

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          論理イメージ読解: これが令和の英語読解

          日本ではずっと英語読解=「日本語訳」という思い込みが強過ぎて、読解力がなかなか上がらないどころか英語ができなくなるという状況が続いてきました。英語教育の一般化から70年。時代は令和です。そろそろ「日本語訳」に頼った英語読解はやめません? 前にも出したやつですが、一般的な「日本語訳」に頼った読解はだいたいこんな感じ。 進んで戻ってジャンプして大騒ぎです。 同じ文章を「論理イメージ読解」で読解するとこうなります。 前から読みながら、論理的にイメージを取り出していきます。

          論理イメージ読解: これが令和の英語読解

          キレイなノートを取ると成績が上がる、わけではないという話

          昔、「東大生のノートはなぜ美しい」的な本が流行りました。たしかに成績上位生のノート、キレイなものも多いですが、全然キレイじゃないものも多いです。僕の現場感覚では、成績中位生のノートもだいたい似たような割合だと思います。成績下位生になってくるとノートがキレイな割合はたしかに減るかな。というかノートを取って残しておくという習慣があまり無いこともよくあります。取らないよりは取ったほうがいいのは間違いないようですが、キレイなノートを書けば上位生になれるかといえば、そうでもない。 そ

          キレイなノートを取ると成績が上がる、わけではないという話

          論理イメージ読解:本当の「英語読解」は日本語訳じゃないという話

          日本語訳のせいで英語ができなくなる、という話を書きました。でもほとんどの人にとって英語の勉強といえば文法と「日本語訳」だったはずです。いきなり日本語訳するなと言われても、じゃあどうするの?という感じでしょう。英語講師として僕もずいぶん悩んだことですが、10年ぐらいの試行錯誤の結果ようやく見えてきたものがあります。 というわけで、そもそも「読解」とはどういうことか、そして何をすれば英語ができるようになるのか、具体的に説明していきます。僕は大学受験専門の英語講師なのでその立場か

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          英語ができないのは日本語訳のせいだという話

          日本人英語ができない問題は文法のせいではない、という記事を書きました。じゃあ何のせいなのか。なぜ我々はこんなに英語で苦しんでいるのか。多分「日本語訳」のせいです。 日本の学校は昔から日本語訳が大好きです。英語の授業といえば一人ずつ英文を日本語訳させるのが定番。英語の授業でやる「日本語訳」はだいたいこんな感じです。 We are already very familiar with the harms that smoking causes to the body late

          英語ができないのは日本語訳のせいだという話

          英語ができないのは文法のせいじゃないという話

          日本人は英語を小学校から勉強しているわりに、あんまり英語できない、とよく言われますがなぜでしょう。いろいろと理由はあるんでしょうが、まずなぜか蔓延しているひとつの誤解を解消しておきたいと思います。日本人が英語ができないのは文法のせいじゃない。 なんでこんなに文法悪玉論が広まっているのかよくわかりません。文法を気にしていると話せないだの読めないだの。じゃあ君は文法を気にせずにいれば話せるのかとか読めるのかとか、意地悪なことを聞きたくなる。実際のところ英語をある程度使える人は、

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