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#45「アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド<マッチプレビュー>PL第21節」

こんちゃ!どうもいったーです。
今回は「アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド<マッチプレビュー>」を書いていきたいと思います。

 前節アーセナルは逆転勝利で勝ち点3をゲットしました。一方で前節、マンチェスター・ユナイテッドはホーム・オールド・トラッフォードに世界最古のユナイテッドを名乗るシェフィールド・ユナイテッドを迎えましたが、1-2と今季2勝目をプレゼントしてあげたみたいです。さすが、首位クラブは下位勢に勝ち点3を配布する慈善事業をやる余裕があるみたいですね。まあ、うちは余裕がなくてもしてあげるんですけどね。SDGs「誰1人取り残さない」(Leave no one behind)を実践してるクラブですからw

予想フォーメーション

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ホームチーム:アーセナル
監督:ミケル・アルテタ
フォーメーション:4-2-3-1

アウェイチーム:マンチェスター・ユナイテッド(以下マン・ユナイテッド)
監督:オーレ・グンナー・スールシャール
フォーメーション:4-2-3-1(戦術・BF19)

対戦成績

アーセナルの57試合16勝17分24敗
アーセナルここPL5試合3勝2分
アーセナルが今日勝てば14年ぶりのシーズンダブル達成。
アルテタ監督は就任後vsマン・ユナイテッド2連勝中.今日勝てば初の3連勝。
マン・ユナイテッドは今日負ければ史上初PLvsアーセナル3連敗

アーセナル前節振り返り

前節は開始早々の失点からどうなるかと思いましたが、ハイテンポのセインツのサッカーに食らいついていきながら、逆転し気づけば3-1と苦手セント・メリーズスタジアムを攻略しました。LWGオーバメヤンが母親の看病の関係で不在濃厚となるビッグ6との対戦となり、CFラカゼットを含めた攻撃陣の爆発が期待されます。

アーセナル注目ポイント

2列目からの飛び出しに期待

前述の通り、LWGオーバメヤン不在ということで、本職がRWGペペが恐らく初めてLWGで先発で出場しました。CFラカゼットは、中盤に降りてきて攻撃の組み立てにサポートするために、その裏のスペースをアタックする2列目の選手が必要です。前節vsセインツでは2点目RSHサカの得点が、まさに“それ”でした。CFラカゼットが縦パスを受けたあとに、ワンタッチ、2タッチで裏のスペースにフリックすることで最終ラインを突破し、貴重な逆転ゴールに結びつけました。前半終了間際も同様に、フリックし、スペースにアタックしたRSHサカがオフサイドになる場面がありました。

 マン・ユナイテッドのRSBはワンビサカが予想され、対人守備に滅法強く馬力があります。ですから逆の攻撃後に攻め残りがちなLSBルーク・ショーの裏を速攻のカウンターで突くことが効果的であると考えます。前節のvsシェフィールド・ユナイテッドではLSBテレスがターンオーバーで出場し、勝ち越し点を献上した場面では守備での軽さが目に付き、LCBマグワイアのカバーも稚拙であったため、好機はマン・ユナイテッドの左サイド、アーセナルの右サイドからだと考えます。

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 また、被ビルドアップ時ではRSBワンビサカの右サイドに徐々に追い込むべきです。彼は紹介通り、対人守備に優れるものの、足元の技術、特に強いプレスを受け選択肢が少ない際には大きな穴にあるでしょう。恐らくLWGで先発するであろうぺぺの守備での貢献の真価が問われます。

タイミングのよい、サイドチェンジを

おそらく、アーセナルがボールを握りながら試合をコントロールし、マンチェスター・ユナイテッドがブロックを敷きながら、得意で鋭利なカウンターを仕掛けてくるでしょう。アーセナルからするとセットされた守備ブロックを崩し切るのは容易ではなく、多くの選手がプレーに関与する必要があります。となると、プレー回数も多くなり、ミスによるボールロストの可能性も高まります。確かに、一方のサイドに多数選手を密集させ、こじ開ける方法もありますが、やはりカウンターが怖くリスクが高いです。
 故にあるサイドに固執せず、サイドチェンジや局面を動かす距離を変えるパスが必要となるでしょう。CMFジャカの低弾道の中長距離砲はPLでもトップクラスであり、CMFトーマスも蹴れます。RSBにセドリックが出場すれば彼の“賢さ”を活かしたタイミングの良いサイドチェンジが飛び出すはずです。

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手詰まりになったからと言って、11月、12月のようにむやみやたらにハイボールのクロスを入れ続けるような展開にしてはいけません。マンチェスター・ユナイテッドのCBコンビであるマグワイア、リンデレフはともに裏のケアに問題があるものの空中戦の強さが売りであるため、跳ね返され、カウンターという地獄の展開が待っています。

規律のある守備ラインを結成できるのか

 ここ数試合、失点数が減り、クリーンシートが増えたこともありアーセナルの守備は改善したという見解が多いように思えます。数字は嘘をつきませんから確かに守備の改善はあると思います。特にCMFトーマスが復帰してから強度も増し、ネガティブトランジションでのボール回復も可能となってきており、いい兆候です。

 失点数が減ったからと言って安心していいわけではありません。vsセインツ、vsニューカッスル、クリスタル・パレスと連続でリードを奪った後の守備に問題が見られました。構えてセットした守備において、相手のボールホルダーに対するアプローチが甘いような傾向があります。上記の3チームではバイタルエリアやファイナルサードにおける絶対的な個のクオリティのおかげで、絶体絶命のピンチを迎えることはありませんでした。

 しかしながら、今回は赤い悪魔が相手です。悔しいですがPLにおいてOMFブルーノ・フェルナンデスが与える影響力は絶大で、あのゾーンで空間的、時間的猶予を与えると即失点に繋がります。また、PA内では巧妙に審判を味方につけリーグ最多のPK奪取回数を誇ります。そのため、自由を与えない、強いプレッシャーをかける必要があります。全てにおいてそうではありませんが、どのラインから強く当たるのか、前を向かせない守備、ボールを取り切る守備、コースを切る守備と意思統一し、規律正しく守備でも試合をコントロールすることがDFラインには求められます。

マンチェスター・ユナイテッド注目ポイント

古き良き戦術・ブルーノ

 サー・アレックス・ファーガソン監督が引退してから、明確な戦術と圧倒的な強さがともなわず、優勝争いからも遠ざかっている印象です。
 ファーガソン時代を選手として知り、現在の指揮官であるオーレ・グンナー・スールシャールもまた不発の監督の1人という認識でありました。なぜなら、今季は秋の始めとCLのグループステージ敗退のタイミングで2度の解任論が噴出しました。しかしながら、選手、現場から絶大なる信頼を得ている監督スールシャールは不死身です。昨季を含めると死の淵から何度も生還しました。
 その立役者となったのは、みなさんご存知、OMFブルーノ・フェルナンデスの大活躍です。この1年間で4度のPlayer of the Month(PL)を獲得し、巷ではブルーノ・フェルナンデスFC、戦術・ブルーノと揶揄されています。そんなおんぶにだっこのチームですが、勝てば官軍で首位に立ったものが強いのです。(このサッカーで負け始めれば非難轟々でしょうが。)かつてバルセロナを率いたボビー・ロブソン監督は、あなたには戦術がありませんね、の問に対して、「あるじゃないか。戦術ロナウドだ。」と初代怪物・ロナウドを戦術兵器として言ってのけました。

不死身の監督スールシャール

 オーレ・グンナー・スールシャール監督は現代サッカーの監督らしからぬ、奇抜な戦術も用いませんし、試合が終わってボールを持って帰るようなパスを繋ぐわけでもありませんし、大量なデータを駆使し相手の長所を消すサッカーするわけでもありません。
 よく分からないまま、試合が終わってみれば相手より点を多くとっており、勝っているのです。黄金時代であったファギー時代も、よくわからないまま最後に勝利を手にしているのはマンチェスター・ユナイテッドでした。
 彼ら2人に共通するのは、高い人心掌握能力にあると考えます。簡単に言うと、選手ファーストに、選手が気持ちよくプレーする環境を整えるということです。どんなに能力の高い選手でも本来の能力を発揮できなければ、それまでです。移籍が噂され、前監督モウリーニョと揉めたCMFポール・ポグバも手懐けました。前線にはスピード豊かで若く将来のある選手たちが揃っており、OMFブルーノ・フェルナンデスを中心とするカウンター攻撃は脅威でしかありません。近年では全盛期ほどではありませんが、vsアーセナルになると得に覚醒する“クモ男”デ・ヘアが君臨しているのも大きいと思います。
 選手ファーストの環境を整えることが得意であっても、試合が手詰まり、先手を取られると選手任せの采配になりがちなので、アーセナルは勢いそのまま先手を取りたいです。

注目選手<アーセナル>

〇#19 LWGニコラ・ペペ
〇#16 CBホールディング

〇#19 LWGニコラ・ペペ

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今ではもう、クラブレコードの移籍金を支払ったという事実が重くのしかかるほど、期待外れ感が否めないRWGペペです。FA杯とPLでのセインツとの連戦ではRWG、LWGの順に起用されました。PLでのゲームではほぼ初挑戦であったポジションにもかかわらず、新たな形でゴールを記録し、守備でも終盤までの継続性には欠けていたものの貢献を果たし、アルテタ監督の言う「チームへのコミットメント」を表現しました。

 後半終盤にスペースが前方にある場面で、得意のヌルヌルドリブルを披露した時にはやはり期待感を抱きました。彼のプレーは観ている者を魅了するスキルがありますが、その場面での最善手かという点に関しては疑問符をつけるしかありません。

 彼にとって前回のvsマンチェスター・ユナイテッドをホームに迎えた試合では1ゴールを記録し、2-0の勝利に貢献しいい思い出しかないはずです。その際はRWGとして出場し、左深い位置をえぐったマイナスクロスを得意の左足で流し込む十八番の場面を創り出しました。RWGとして出場し、カットインからの美しいカーブを描きながらのゴールを見てみたい気持ちもありますが、LWGで出場し、対峙する対人守備に長けたRSBワンビサカとの最高峰の1on1を見せてほしい気持ちもあります。

〇#16 CBホールディング

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 今月新たに2024年まで契約更新を行ったCBロブ・ホールディング。長い間、期待の若手という括りでしたが今ではアーセナル守備陣を支えるRCBの柱です。
 昨季ホームvsリバプール(2-1〇)ではLWGマネを完封し、FA杯準決勝vsマン・シティではLWGスターリングも完封と、苦手だったスピードスターを克服した感があり、1on1のバトルでは最強感を出しました。しかし12月初旬のノースロンドンダービー(0-2●)では自身のサイドからCFケイン、LWGソンと屈指のスピードを誇る選手にぶっちぎられ、2失点に関与してしまいました。

 大きなスペースを管理するという点ではまだ発展途上ではあるため、マンチェスター・ユナイテッドのLWGラッシュフォードもスピードスターであり、絶好の腕試しです。ごくたまにですが、スペースに抜け出されそうになると足が出る癖もあり、優秀なダイバーが揃うマンチェスター・ユナイテッド相手ではその癖が出ないように高い集中力が求められます。攻撃面において、エメリ時代の3バックではロングフィー精度も光っており、局面を変えるプレーも期待できます。

 心強い情報が彼にはあります。vsビッグ6勢では彼の出場した16試合で11勝2分3敗とビッグ6キラーでグーナー間では、人気です。今回もその神通力を発動させ、強靭な身体を武器としたバチバチのバトルも見ものです。

注目選手<マンチェスター・ユナイテッド>

〇#9 CFマルシャル
〇#39 CMFマクトミネイ

〇#9 CFマルシャル

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 “ネクスト・アンリ“と扱われ、赤い悪魔の一員になってからもう早いもので6年目に突入しました。デビュー戦vsリバプールで勝利に導くゴールを決めたシーンを思い出すと今でも鳥肌が立ちますが、他サポから見るとあれが絶頂だったのでは?と思いたくなります。
 昨季は自己ベストの32試合17G6Aを記録し、CL権獲得に貢献しました。今季は17試合で未だ2Gと物足りず、決定機をものにできていないイメージがついてしまいました。
 加えて、現代サッカーでは欠かせないCFの守備への貢献が足りません。特にそれが顕著だったのが、前節vsシェフィールド・ユナイテッドでの決勝点のシーンでした。自陣深いPA付近だったにもかかわらず、そこにいるだけで、アリバイディフェンスもしておらず、空けたマーカーのシュートがDFのブロックでリフレクションし、失点しました。
 これではサポーターは怒り心頭です。かと言って、絶対に容認されるべきではありませんが過激派はSNSで人種差別発言に発展するような発言もありました。
 OMFブルーノ・フェルナンデスはゴールもアシストもして守備ではサボりませんから、CFマルシャルに求めたくなる気持ちも分かりますが、、、
 ビッグ6対決である今回は首位奪還のためにも、プライドのためにも勝利は必至です。サポーターから信頼を再獲得するには得点のみならず、守備での貢献も求められるでしょう。

〇#39 CMFマクトミネイ

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 マンチェスター・ユナイテッド自慢のアカデミー出身の現代型CMFであり、マンチェスター・ユナイテッドの将来は彼と共にあるといっても過言ではありません。奇しくも16-17シーズンvsアーセナルでPLデビューを果たし、昨季vsアーセナル(オールド・トラッフォード1-1△)では、PA外から豪快なミドルシュートを突き刺して見せました。他にも昨季はマンチェスターダービーではシーズンダブルを達成しており、ホームのゲーム(2-0〇)では後半終了間際にロングシュートを蹴り込み、ダメ押しの2点目を決めました。
 古き良きマン・ユナイテッドを想起させる、堅実で強靭でBox-to-Box型のCMFです。無難なプレーを選択しがちですが、それらのプレーがチーム全体に落ち着きと安定感を生み出します。またCMFフレッジとの相性も抜群であり、補完性も高いです。マンチェスター・ユナイテッドは、ボールを手放し、堅固なブロックを敷き、よりダイレクトな展開に持ち込みたいはずです。マンチェスター・ユナイテッドが勝利する時には彼の存在感が際立っているでしょう。(勝つのはアーセナルですが。)

2021/01/30 26:30 Kick Off

チェルシー、スパーズらのロンドン勢。CL圏内に向けて、背中を捕らえた感のあるアーセナルはここで最近は得意のマンチェスター・ユナイテッドを叩いて勢いを持続させたいところです。

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記憶に残る選手でしたね、、、ホームvsマンチェスターユナイテッド相手に3-0で大粉砕した試合も懐かしいです。

それではこのへんで、、、

ばいころまる~



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