福ちゃん

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最近の記事

雑感 ~その時歴史が動いた~

 私と電話について。  父が厳格だったため、大学入学に伴い、大阪に出た時も携帯電話を所持することは許されなかった。その代わり、固定電話がついているアパートで暮らすことになった。  父の希望としては、奈良で暮らして欲しかったらしいが(大阪は吉本新喜劇のイメージが強く批判的だった)それはなんとか阻止することができた。  当然のごとく、周りは携帯を持っているため、やりとりは自宅電話と携帯になる。当時自宅電話と携帯での通話は非常に高額できっと月々のアパート代よりも電話代の方が高かっ

    • 雑感 ~振り返り~

       今日自転車をこいでいた時に久々に見かけた男性。  名前は知らない、ただ僕が昔バイトしていた打ちっぱなしゴルフの支配人に結構似ている(実際僕はしばらくの間支配人だと思って会うたびに挨拶していた。くだんのうちっぱなしは大阪にあるにも関わらず(今住んでいるのは三重))  僕は学生時代のバイトはほとんど日雇いだった。なぜならシフトで勤めるバイトが続かなかったからだ。まぁまぁ続いたといえるのが、人力車、家庭教師、そして打ちっぱなしゴルフである。  僕は当時、服がものすごく好きでた

      • 雑感 ~バチがあたる~

         私は定期的に登る近所の山はちょうどいい高さで、出勤前の運動等に重宝している。  今の時分は、虫の声を聞いたり、トカゲを見たり(ごくたまにヘビ)することができる。  登っている時は、特になにも考えていない。ごくたまに周りの人のことを考えながら登ることがある。あの人はここがダメなところだな、まぁそんな類だ。  すると高確率で転ぶのである。やっぱり人のことをむやみに批判したりするとバチが当たるのだろうか。お天道様はきちんと見ている。  ちなみにその山の麓にはそば屋の看板が出

        • 本をつんだ小舟によせて       ~さくらももこ著 もものかんづめ ~

           僕が介護福祉士を取得した当時、合格するには筆記試験と実技試験を受ける必要があった。ただ、実技試験については、事前に所定の講習を受ければ免除された。今回はその免除講習のお話。  免除講習の会場は、隣の隣の町であった。距離的にはそんなに遠くなかったが、山を越える必要があるので自転車で行くのは難しい、車もってない。そうなると公共交通機関となるがこれがかなしいことに、本数が少ないので10時開始の講座に始発で挑む、という図式となってしまった。  免除講習の会場は、昔学校だったとこ

        雑感 ~その時歴史が動いた~

          雑感 ~カラオケを想う~

          一番最初に買ったCDは、たまの“さよなら人類” 小学生で世間を知ることになる。 僕はそこそこ活発だったのでクラスではまぁまぁ人気者だったと思う。 修学旅行はバスでの移動だった。ガイドさんの誘導により、車内でカラオケ大会が行われることとなった。僕は内心ここでも人気がとれるとほくそえんでいた。天狗になっていた。そう、そこで選曲したのがたまの“さよなら人類”。手を挙げた者順に歌うこととなり、僕は三番目となった。  一番目、森口 博美さんの歌(ガンダムにまつわる歌だったと記憶し

          雑感 ~カラオケを想う~

          雑感 ~床屋にまつわること~

          床屋での思い出、ドラゴンボール全巻制覇。 高校の時は野球部だったので、3年夏まで五りんがり 顔ぞりで一番気持ちいいのは耳 大学時代はいちびって美容院へいったこともあった。 結婚してしばらくは、美容院。その後嫁と同級生が大阪から修行して帰ってきているということだったので、近所の床屋へくらがえ。 最初は嫁の同級生にきってもらっていたが、いつの間にか担当がおじちゃんになる。 おじちゃんは釣りが好き。おしゃべりも好き。こちらが一言かけるとほんとたくさんかえしてくれる。

          雑感 ~床屋にまつわること~

          雑感 ~高橋英樹さんと靴磨き~

          お坊さんに教わったことで、心に残っているのは、感謝の気持ちを伝えるには、手書きの手紙を書くとよい、履物はそろえましょう、という2点だが、高橋英樹さんに教わったのは靴磨きはよいものだということである。正解は越後製菓ではなく、靴磨きの場合もあるというお話。  靴にかかわらず革製品であればベルトであろうと財布であろうと、なんでも使えるステインリムーバーはかなりおすすめの名品である。    ただ、私は調子に乗って御徳用(大容量)を購入してしまったため、一向に減らないということだ、冗

          雑感 ~高橋英樹さんと靴磨き~

          本をつんだ小舟によせて ~ゲッツ板谷著 わらしべ偉人伝~

           私は古本が好きだ。値段が安いというのもあるが、誰かのフィルターを通してその本にふれているような気がするのも一因である。義父が定期的に貸してくれる本が好きなのも同じ理由である、無料で本が読めるというのも大きな理由のひとつであるが・・・。  中学生の時、我が家は9時に寝るというルールがあったため、ドラマを見ることできなかった。深夜に放映されているお笑いを見るなど夢のまた夢であった。  ある日、教室で友達が、深夜放送のお笑いのネタを再現していた。なぜか僕は猛烈におもしろくてゲ

          本をつんだ小舟によせて ~ゲッツ板谷著 わらしべ偉人伝~

          雑感 ~こしょう問題~

           職場の同僚との会話はつきものであり、相手をどう呼ぶかは人それぞれ。     私が信じられないのがあだ名で呼ぶ人がいるということである。  例えば、武田 鉄矢さんという同僚がいたら、僕は武田さんと呼ぶ。しかし彼女は“てっちゃん”とかそんなかんじで呼ぶのだ。  女性の上司が女性の部下に対してそう呼ぶならまだ許せる(ちょっと男尊女卑のマインドが入っているかもしれない・・・)。たとえば、中島 みゆきさんに対して、“みーちゃん”とか。  私がゆゆしく思っているが、最近男性の同僚

          雑感 ~こしょう問題~

          本をつんだ小舟によせて 11

          ~松尾 スズキ著 同姓同名小説  他 ~ コージー富田さんが、タモリさんの口調でいかにも言いそうなことを言う芸は秀逸だと思う。この場合本当にいったかいっていないかはもはや重要でなく、いかにも言いそう、というのが大切となる。まさに、事実は一つ、真実は複数である(ちょっと違う?)。 そして、その芸は尊敬と誇張や崩しなどがうまくブレンドされてこそ生まれる芸といえる(犬とチャーハンの間のすきま(by 町田 康)のように)。  本作もそのような趣向で記述されたものとなる。  例え

          本をつんだ小舟によせて 11

          雑感 03

           お坊さんは徳が高いな、というお話。  以前とあるお坊さんに講演会の講師をしていただいた。その際心に残ったのは以下の2つ ① くつを脱いだらそろえること ② 感謝の気持ちは手書きの手紙で伝えること  しかし実行までにはいたらず、今も靴を脱いだら脱ぎっぱなしの今日このごろ。  現在私は補助人(成年後見制度)として一人の方を支援しており、先日他県のお坊さんと縁あってやりとりをさせていただいた。そのお坊さんより、先日手紙が届いた、心のこもった手紙であった。そしてその時反射的

          雑感 02

           うちの会社は掃除当番を2人一組で行っている。内容はゴミほりや掃除機かけなど。 普段よく仕事を一緒にする人と組になるというわけではなく、直接仕事をするのは掃除当番の時だけ、という人と組になる場合もある。今の相手とはそんな関係(席は自分の真後だけれども)。  自分がかわいいので、仕事のこと以外のことでなかなか人にしゃべりかけることができない。照れて、というのもあるが最近はなんか邪魔くさい、という言葉がぴったりとくるような気がする。自分の殻に閉じこもっているともいえるのか。

          キングコング西野さん 01

          映画 えんとつ町のプペル 12月公開予定です。予告編は東宝チャンネルで見ることができます。

          キングコング西野さん 01

          本をつんだ小舟によせて 10

          ~宮本 輝著 青が散る~  学生時代の甘酸っぱい思い出の本、といえば“青が散る”なくして語れまい。  暮らした土地が小説内に出てくるとうれしい。大阪はもちろん三重も出てくるのでなおさらである。    この小説の主人公はテニスに打ち込んでいる(ちなみに宮本輝氏も学生時代はテニス部であったらしい)。  ふりかえってみて自身の学生時代を思い起こしてみると、もっといろいろできたのではと思ってしまう。    しかしどうだろう。中島らも氏の言葉に、現在は必然の積み重ね、という言葉があ

          本をつんだ小舟によせて 10

          本をつんだ小舟によせて 09

          〜池波 正太郎著 真田太平記〜  父は厳しいが父方の祖父も厳しい人だった。 楊枝は一本しか使ったらだめ(つまようじ、妻(つま)ひとり(一本)を愛せという意味らしい。) 食事の後に背伸びをしたらだめ(理由不明) 風呂から出るときはつま先に水をかけるべし、等いろいろ教わった。祖父の生家の前を流れる川で、アマゴを釣ったこともあった。裏山になる柿を祖父はもいでくれたが、いつも渋かった。 祖父が亡くなり、形見分けをすることになり、ばあちゃんがくれたのが、真田太平記である。この

          本をつんだ小舟によせて 09

          本をつんだ小舟によせて 08

          ~ 宮本 輝著 道頓堀川 ~ 今思うとAさんは私にとって、まち子姐さんのような人だったと思う。“道頓堀川”に登場するまち子姐さんは板前さんに料理をまかしていたが、Aさんはすこぶる料理上手で、彼女の作る天ぷらよりおいしい天ぷらを私は食べたことはほとんどない。  作者である宮本氏は料理の描写も巧みであり、金兵衛が提供する“ふぐ”やら“だいだい”の描写を見ると、食べてみたいな、となる。  他の作品でも、夜中に少量の濃い物が食べたくなり、中華街に赴くシーンがあるがこちらも秀逸で

          本をつんだ小舟によせて 08