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Coursera(コーセラ)

今月初めの「大学新設不認可騒動」はまだ記憶に新しいですが、海外に目を転じてみれば、教育分野に
おいても新たな取り組みがいろいろと進んでいるようです。

- 世界一流大学の講義を無料で、オンライン講座「コーセラ」 -

【2012年7月25日 AFP】
誰であろうと、どれほど貧しくとも、世界トップクラスの大学の講義が無料で受けられるオンライン講座
「コーセラ(Coursera)」。 米スタンフォード大学の研究者2人が立ち上げたこの「夢」に前週、新たに
世界の一流大学12校が参加を表明した。
「コーセラ」は、スタンフォード大のダフニ・コラー教授と アンドリュー・ング准教授が今年2月に
立ち上げたプログラムだ。
コラー教授は、こう説明する。「世界中の学生たちが、住む国や家庭環境、経済的事情を問わず最高の
教育を受けられ、自分の考えを広げたり価値の高いスキルを学んだりできる場所、 というのが私たちの
ビジョンだ。そこでは教育は特権ではなく、権利になる」
これまでスタンフォード大やプリンストン大学など米大4校の講義 を提供してきたが、ここに前週、
米デューク大学やスイス連邦工科大学 ローザンヌ校、英エジンバラ大学など世界12大学が加わること
が発表された。

■学術機関がオンライン講義に続々進出
教育のプラットホームとしてインターネットを活用する学術機関が今、増えている。
たとえば、米マサチューセッツ工科大学 卒業生のサルマン・カーン氏が立ち上げた「カーンアカデミー」
では、数千本の講義動画を提供している。
また、米人気講演会TEDカンファレンスの運営団体も 先だって、教育者たちとアニメーターが教育用
ビデオを共同制作する「TED-Ed」チャンネルを動画投稿サイト「ユーチューブ」に設立した。
5月には、米ハーバード大学とMITがオンライン教育プログラムを拡充で協力し、共同事業「edX」を
立ち上げることを発表。他の教育・研究機関の参加を呼びかけている。
「大学機関もオンラインが一時的な流行ではないことに気が付いた。参入するかどうかはもはや検討
事項ではなく、いかに参入するかが課題になっている」とコラー教授は指摘する。

■毎週の課題、履修証明も―コーセラは「リアルな教室」
中でも「コーセラ」が特徴的なのは、提供される講義が原則として実際の教室で行われている授業と
同じだという点だ。
受講は無料だが、学生は大学のキャンパスに通っているのと同様に履修登録し、毎週課題が出て、
評価付きで採点される。コース修了時には、就職や進学に通用する履修証明書も発行される。
講義は動画が基本ながら、講義ノートなどは静止画で見ることができる。
(不特定多数に業務委託する)クラウドソーシングで教材の翻訳を行い、2月からこれまでに既に
世界190か国の学生が受講したという。20日現在の受講者数は74万人。
多言語化が進み、講義数もますます充実する中、学生数はさらに増える見込みだ。

(c)AFP/Glenn Chapman

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