親子だからといって安心してはいけない

暗いニュースを眼にしたり、聞いたりすると色々と考え込んでしまうことがある。
殊に児童虐待とか、高齢者虐待とか、家庭内のひどい事件なんかが起きたと聞くと、なぜこんな事が起こるのか、なぜこんな事をするのかと悲しくなる。食事中に箸を持つ手が止まったりしてしまう。
まぁ、テレビもこんな事件ばかりよく流すよなぁ、、、とも思ったりする。
我が家も子ども(といっても、いつの間にかもう大人)がいるので決して他人事ではない。
外国はわからないけど日本は、というか私の周りをみていて思うのは、家族というものに対して、なんとなくみんな変に安心し過ぎじゃないかと感じることがある。
いや、ひょっとしたら安心できずに不安ばかりの裏返しなのかも知れない。
昔、何かの本で読んだ言葉が忘れられない。「みんな血のつながりとか、家族とかいって安心し過ぎなんだよ」と、、、
本じゃなくテレビだったかも知れない。
その話をした方は、離婚歴のある連れ子がいる女性と結婚され、その子供たちとどんな風に関わってきたか、何を大切にしてきたかを話していた(書いていた?)。
とても印象的だったので、今でも憶えている。
特に家族への接し方のこと。
言葉に出さなきゃ、行動しなきゃわからないのは当たり前、
とか、
愛しているなら、本当に大切なら、努力するのは当たり前、
とか、
初めから大切なんじゃなくて、家族一人ひとりのために忙しい中でも時間と体力を使う、この積み重ねで、いつの間にか自分にとって家族が大切な宝物になっていく、
とか、、、
家族なんだからわかるだろ!とか、家族なんだから当たり前だろ!とか、家族はこうすべきだ!とか言い過ぎる人は、実のところ愛情深いのではなく、自分の満足だけを求める裸の王様なのかも知れない。
そんな家庭に思いやりが芽生えるのは、砂漠にバラの花が育つのと同じくらい難しいと思う。



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