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【旅blog】八重山諸島周遊の旅 4

8月11日(3日目)

8:00頃、西表島へ向かわなければ、そう思って目が覚めた。

しかし、この八重山諸島は全て石垣島を起点としており、次の島へ行く為には一度石垣島へ戻らなければいけない。

島間のフェリーもなくはないが、本数がかなり少ないので、結局石垣島に戻ったほうが良い。

朝の桟橋はどんなものかと自転車を走らせたが、特筆すべき点はなかったのですぐに集落へ戻り、自転車を返却して、港へ向かった。

石垣島へ戻り、西表島行きの便に乗る。もちろん朝食は石垣島の離島ターミナルでポークたまごおにぎりを食べた。

12:00頃、西表島の港へ到着した。

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他の乗客たちはすぐにバスに乗り、散っていく。港は静寂に包まれ、一人取り残された。これはどういうことだろう?

竹富島ではみんなレンタサイクルを借りてワイワイ散策していたではないか。

みんなどこへ行ったのだ。

とりあえずこの島にはマングローブがあるようなのでマングローブを巡るクルーズのチケットを探した。

港のお土産屋にチケット売り場があり、次が15:45発とのこと。

ちなみにそこの売店に「イリオモテヤマネコ」Tシャツが売られており、一目で気に入って購入した。

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時間があるのでとりあえず宿探し。1軒目は満室で料金は7,000円。空いていても泊まることはなかったと思う。

2軒目は素泊まりの宿で2,000円。宿のおじさんも良さそうな人であったのですぐに決めた。

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私の他に宿泊者はいないようであった。
やはり皆、石垣島で宿を連泊で予約し、各島々には日帰りで行っているのだろう。

それでは島々の朝昼夜の顔が楽しめないではないか。もったいない!

それはさておき、おじさんにマングローブツアーまで時間があるのでどこか時間を潰せないかと聞くと、マングローブは明日の朝行ったほうが気持ちがいいから、今日はバイクで島の資料館にでも行っておいでと言う。

確かにと思い、スクーターをレンタルした。

このスクーターがあればもしかしたら自力でマングローブまでたどり着けるかもしれないと思った。

道を走っていると同じような道が続く。

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続く。

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続く。

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そう、何もない。
この島は本当に何もないのだ。

所々に看板があり、カヤックツアー、SUP体験、マングローブクルーズといったツアー系の宣伝がされていた。

そうか、この島は何かしらのツアーを申し込んでアクティビティーを楽しむ島なのか。

だから、みんな島に着いた途端にバスで何処かへ行ってしまったのだ。

島内巡りをしようなんてヤツはいないのだ。

現に道をスクーターで走っているのは私だけではないか。騙された!

誰も私を騙してはいないが、そう思った。

やることがない!

この際だ、島を一回りしてやろう。そう思ってスクーターを走らせたが、途中で行き止まりになり、島を一周することさえ許されなかった。

西表島なんてこなければ良かった。

くそくそくそ!

港で買ったイリオモテヤマネコのTシャツを着ながら、西表島なんて嫌いだ!と思った。

意気消沈して宿に戻ると18:00になっていた。

すると、軒先で若い女の子がビールを飲んでいるではないか。

島内巡りをしている間に新たな宿泊者が来ていたのか。これは話し相手になってもらえそうだ。

しかし自分が思うよりも身体が疲れていたのか、軽く挨拶をしてすぐに部屋へ向かった。

「こんにちはー。」さささ。

「あ、こんにちは。」

それにしてもお腹が空いたと思い、すぐに宿を出る。周りで食事のできる店を探したが、この島には本当に何もないようだ。

スーパーを発見したのでビール3本とカップラーメン、ポテトチップスののり塩、もずくを購入して宿に戻る。

軒先の女の子はいなくなっており、共用のキッチンから水を流す音が聞こえた。

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ビールを冷蔵庫に入れようとキッチンに向かうと女の子がレトルトカレーを作っていた。

後ろを通りすぎて冷蔵庫を開け、「暑いっすねー。」とつぶやくと女の子は初めて私の存在に気付いたようで

**ギャーーーーッ! **

と叫び声をあげた。




つづく


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