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【旅blog】八重山諸島周遊の旅 1

8月9日-14日の5泊6日、島巡りの旅。

順路は「石垣島→竹富島(たけとみじま)→西表島(いりおもてじま)→小浜島(こはまじま)→沖縄本島」でした。

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ちなみに、小浜島は波照間島(はてるまとう)行きを断念して替わりに行ったという経緯があります。

これから記載する旅の内容は、今後石垣島へ旅をされる方の参考だけでなく、読物としても楽しめるようにしていますので、是非多くの方にご覧頂ければと思います。

そして、フリープランの旅をすること、人と出会うこと、日本の自然の素晴らしさを再確認することのきっかけになりましたら幸いです。

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8月9日(1日目)

羽田発(14:45)の飛行機に乗り、約3時間のフライトを経て、石垣空港に到着。ちなみに今回の旅はベトナム旅行で獲得したマイルを利用し、飛行機代は無料でした。。✨

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空港に着いて周りを見渡すと、バックパックを背負っている旅行者は私一人だけでした。

ほとんどが、ファミリーかカップル。

国内の観光地である為、想定はしていたが、私は「寂しい!寂しい!寂しい!」と心の中で3回くらいつぶやきました。

彼、彼女らはツアー会社のバスに乗ったり、余裕のある人はタクシーを捕まえたりして、それぞれの宿泊地へ向かう。

今回、私は宿の予約をしていませんでした。

お盆の時期に無謀だと言われましたが、団体ならまだしも、よっぽどの潔癖性でない限り、一人旅で泊まれないなんて事態が起こるはずがないと思い、またもや行き当たりばったりを楽しむことにしたのです。

行く前に宿を決めるなんてもったいない。

時刻は18:00。
まずは離島ターミナルという港へ向かうことにしました。

今回の旅行は島巡り。港が起点になることは間違いない為、船便の時刻や料金などを確認する必要がありました。

空港から離島ターミナルまではバスで約35分程の道のりで、料金は540円です。

ターミナルに到着した18:40には当日の船便が終了していたようで、ほとんど人がいませんでした。

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明日の目的地である竹富島へ向かう便は、結構本数があるようなので、翌朝午前10時頃の便に乗ろうと、ゆるく把握をして、宿探しに向かいました。

ターミナルから少し歩くとユーグレナモールという商店街がありました。

その商店街の中に1軒目の美ら宿というゲストハウスを見つけました。中に入ると…

「本日満室です。すいませんー。」

お盆の時期です。1軒目から決まるとは思っていませんでした。

2軒目、すぐ近くにえみっくすというゲストハウスを発見。 中に入ると…

「ごめんなさい、満室なんですよー。」

雲行きがあやしい。私は少し焦っていた。何でバックパッカーに一人も出会わないのにゲストハウスは満室ばっかなんだよ!

もう歩いても歩いてもゲストハウスが見つからない。しかし、文明の力であるスマホには頼りたくない。

19:30。離島ターミナル付近でゲストハウスを発見し、突入。満室。

…今夜は野宿か。

そう思った時、商店街の小道に看板が見えた。
近くへ行くとどうやら民宿のようだった。

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戸を開くと大学生くらいの、おそらくこの民宿の娘であろう若い女の子が携帯をいじっており、「空いてる?いくら?」とすぐに聞いた。

「あ、ちょっと待っててくださいね!」

女の子が小走りで奥の部屋へ行くとお母さんがひょっこりと顔を出し、「この時間だから素泊まりでいいなら5,040円だよ」とにこやかに告げられた。

一人旅にしては少し高い。

しかし、初日から野宿というのも避けたいと思い、承諾した。

お母さんが民宿の説明を終えた頃に奥からにぎやかな笑い声が聞こえてきた。

「今、食事が終わったから、泊まってるみんなで泡盛飲んでワイワイしてんのよ。これをゆんたくっていうの。」

話には聞いていたが、沖縄には晩飯のあとにみんなで泡盛を飲んだり、三線を弾いて歌ったりして交流を深める「ゆんたく」という文化があるのです。

まさか1日目で「ゆんたく」に出会うとは思いませんでした。

22時までやっていて、泡盛は無料だというので、外で食事をして時間があれば行きますねと告げて宿を出た。

外を歩くといたるところから三線と歌声、そして人々の笑い声が聞こえていた。

何だか良い旅になりそうだな。そう感じて、近くの寿司屋「すし太郎」で晩飯を済ませた。

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これは石垣牛の寿司。
ここのお店の料理は普通でした。

ほろ酔いで宿に戻る頃には、
21:30になっていた。

私の泊まる宿でも三線と歌声が響いていた。若い歌声だから最初に入口で出会った女の子だろうかと思い、覗くと、やはり当たりであった。

三線と歌声が心地良い。

「ふぅ〜るい〜ア〜ルバム〜め〜くり〜♪」

席に着くとお母さんが「請福」という泡盛を注いでくれた。凄く飲みやすい。

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エイヤーサーサー。

歌うだけでその場が一つになる。

ゆんたくにいたのは、年配夫婦2組と、一人旅の30代男性、あとは常連の年配男性が一人、他はこの宿のお母さん、娘さん、おばあちゃん、まだ10歳以下の子供たちといった具合であった。

22:00になり、宿泊者みんなで三線の生演奏が聴ける酒場へ行こうとなったが、私だけお断りした。

さっき娘さんが弾いていた三線をどうしても弾きたかったのだ。

お母さんにお願いして三線を借りると、楽譜を見せてくれた。

お母さんはいう。三線はギターのように抱えてはいけない。弦は見ないように地面を向かせ、ネックの部分は胸から遠く離して、ゆるく持つのだと。

決まりはいろいろあるが、フレットがない分、初心者はゆるく感覚で楽しんだ方が良いと教えてくれて、とても良い楽器だなぁと心から思った。

しばらくすると宿のお父さんも娘さんも来て、石垣島の良さについて聞かせてくれた。

みんな温かいなぁ。少し夜風に吹かれたいと思い、コンビニでオリオンビールと堅あげポテトののり塩を買って港へ向かった。

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星はあまり見えないんだなぁ。

こうして1日目は更けていった。



つづく


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