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大分のIT企業の社員が行く!糸魚川市で体験する「ジオフードワーケーション」ー3・4日目

2023年になりました!皆様、今年もどうぞ株式会社ザイナス、またnoteをよろしくお願いします🌞

去年から引き続き、新潟県糸魚川市でのワーケーションのご報告についてです。お忘れになった方、初めての方、ぜひ過去の記事も一緒にお読みください!

糸魚川市は、糸魚川ジオパークにも認定されているほど、地形的にも文化的にも特徴のある街です。現在、大学院でジオパークをフィールドに研究をしている、私しか書けない記事を出したい!…、と張り切って書いていたら、結構なボリュームになってしまっています笑 今回で最終回。最後まで、お付き合いいただけたら嬉しいです!



冬の訪れで目が覚める

12月に入り、やっぱり新潟は寒いなと思いながら目覚めて窓を開けると、宿からまっ白い権現岳がおはようと顔を出していました。

🗻ちょこっとジオ⑫

権現岳や宿の対岳荘がある柵口は、実は雪崩で有名な場所。1986年には、柵口雪崩災害で13名が亡くなられました。当時は、過去に起きた地滑りによってできた崖(滑落崖)があったこと、気温の上昇と低下で積雪がザラメからアイスバーンに変化したこと、等複数の要因が重なって発生したと言われています。雪崩は発生件数が少ないことから、未だに詳細の解明が必要な分野です。今後の研究の為にもこの地域では、様々な対策が取られています。

対岳荘さんにある地すべりの過去を残した記念写真

朝食は王様のように…

朝は王様のように、昼は貴族のように、夜は貧者のように食べよ という西洋のことわざがあるように、この日も朝からおいしいご飯を沢山食べます!

午前中は仕事の時間

午前中は仕事タイム。会社単位でワーケーションとして訪れると、普段別々のスペースで作業しているメンバーも共有スペースで話しながら出来るのが良い点ですね。私は、普段リモートワークなので、同じ空間で話しながら作業することで新しいアイデアが生まれて、かなり仕事が捗りました。

もちろん、一人で作業したい人、オンラインミーティングがある人は、自室も環境が整っていたので、プライベートスペースで仕事をしていました。


お蕎麦屋で伝統料理を食べる

仕事がひと段落したら、手打ちそばが食べられる菊右ヱ門さんへ。店内は古民家のような温かい照明と暖炉に癒される、落ち着いた雰囲気。こちらには、お蕎麦とあるモノを食べに訪れました。

細めで白い麺が特徴のお蕎麦。啜ると香りがよく、出汁が絡んでとてもおいしかったです。てんぷらは、季節によって出すものを替えていらっしゃるんだそう。そして、気になるのは右下の食べ物ですよね?そうこれが、あるモノ、笹寿司です!さわやかな酢飯に、それぞれの具がとっても合うんです!

🍚ちょこっとジオ⑬

笹寿司は、上越地方を中心に食べられる郷土料理のひとつ。地域によって、酢飯を押す・乗せる・具材と混ぜるといった作り方の違いや、薬味として使われる具材は違うんだそう。戦国時代に上杉謙信が武田信玄との戦いの時、険しい山奥で器代わり、また保存の為にクマ笹を使ったことが始まりなんだとか(諸説あり)。クマ笹は高山植物。寒い地域ならではの食文化ですね。

≪ 手打ちそば 菊右ヱ門さんは下の地図からどうぞ! ≫


鮭の最後を味わえる商品

ここからは、メンバー二手に分かれて糸魚川の地元の食品会社を見学です。一軒目は、株式会社能水商店さんです。鮭の魚醤「最後の一滴」の製造販売と高校生への職業教育支援を行われています。普段は入れないような加工場も見学させていただき、社員の皆さんとも交流させていただきました。

中心商品の「最後の一滴」は会社の近くにある、新潟県立海洋高等学校の学生達が開発したもの。その漁礁を使用した多くの商品もあり、特に相撲部のごっちゃんカレーは、思わず買ってしまうパッケージ。ザイナスの社員は、彼らのYouTubeが気に入って、登録させていただきました笑

🐟ちょこっとジオ⑭

「最後の一滴」には鮭の最後の1滴まで食べる・料理の最後の味付けの1滴に、といった2つの意味があります。産卵のために遡上した鮭は、海で捕れる鮭とは違い、脂も味も落ちています。その鮭を利用できないかと、何年も研究を重ね商品を開発。川・海の生態系を崩さない様、捕った鮭の卵は養殖場で繁殖させ、また川に戻すという持続可能な取り組みもされています。

≪ 株式会社能水商店さんは下のHPからどうぞ! ≫


ワサビにチョウザメ!

もう一軒は、山ワサビの生産をされているSKフロンティアさんです。最高品質種の「真妻わさび」を栽培されています。初めて見るワサビの花や葉。この部分も生でも食べられ、さわやかな香りが口いっぱいに広がりました。

💧ちょこっとジオ⑮

フォッサマグナ(ちょこっとジオ⑩参照)が生んだ北アルプスの雪解け湧水には、沢山のミネラル成分が含まれています。水がきれいで水温が年間を通して13~16℃と少し温かく、さらに流量の強弱が一定といった、水だけでも複数の条件が必要な本わさび。貴重でおいしいワサビは、やはり貴重で特徴のある地形から生まれたものでした。

普段よく口にするわさびですが、実際にワサビが栽培されているところを見ることはなかなか無いため、ザイナス社員も釘付け。さらに面白かったのが、ワサビ栽培で利用された大量の排水をチョウザメの養殖に利用していること。こちらも、新潟県立海洋高校の産学連携の一環。糸魚川の若い世代の活躍が、今後も楽しみですね!

≪ 有限会社SKフロンティアさんは下のHPからどうぞ! ≫


タモリさんも訪れた酒蔵へ

根知という少し山の奥の地域に移動すると、田んぼの真ん中に大きな酒蔵が。お邪魔したのは、渡辺酒造店さん。こちらでは、4種の日本酒を利き酒させていただきました。根知川の水で酒米を育てるところから加工、製造、販売までされています。

おかみさんの酒の話を聞きながら、全く違う香り・味・舌触りを贅沢に楽しんだ時間でした。少しほろ酔いの気分で、外に出て酒蔵を見学。実はここ、タモリさんもブラタモリの撮影で訪れた場所。皆で糸魚川構造線で東西に分かれて写真撮影笑

🍶ちょこっとジオ⑯

渡辺酒造の酒蔵はちょうど糸魚川構造線が走っています。つまり、東はフォッサマグナ。おかみさんが小さい頃から断層があるのは知っていたそうですが、まさかここが有名な構造線だとは知らなかったそう。ここ数十年で地域の人にも知られるようになったようです。性質の異なる2つの地形が同じ敷地内にあるため、東と西の井戸では、成分の違う水が飲めます。お店の中でも試飲ができるので、是非お立ち寄りの際には試してみてください。

≪ [根知男山] 合名会社渡辺酒造店さんは下のHPからどうぞ! ≫


糸魚川が詰まったお弁当

暗くなり、宿に戻って夕食です。糸魚川で採れたものが詰まったお弁当。さらに別に刺身の盛り合わせまでついた豪華なバージョンです。

高級ナスである糸魚川の丸ナスは、田楽で食べるとステーキのような柔らかさでビックリしました。またお弁当にまでカニが入るのも、ここならではなのではないでしょうか。ごちそうさまでした!

最後のお宿はホワイトクリフ

この日の宿は、ホワイトクリフさん。冬季はスキー場も経営されています。温泉は美人の湯としても有名で、ナトリウム炭酸水素塩泉。すべすべになった後は、宿の売店でアイスを買っておやすみなさい!

≪ ホワイトクリフさんは下のHPからどうぞ! ≫


最後のご飯

ワーケーション最後の朝。名残惜しいですが、最後のジオフードです。この日は、サッカーワールドカップで日本がスペインに勝利した日だったため、朝食時は、その話題で持ちきりでした笑

意見交換で締め

最後は、私たちが体験させていただいた、ジオフードワーケーションについて、糸魚川市と意見交換です。IT企業としてワーケーションについてどのように思ったのか、様々な視点からのコメントが飛び交いました。

糸魚川の皆さんありがとうございました!

とても、充実・おいしい・楽しい3泊4日のジオフードワーケーションでした!皆さんも糸魚川市の大地や食をワーケーションという形で、体験してはいかがでしょうか?




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