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ズヤ坂
2023年5月6日 17:46
エピローグから実に一年の時が経った。眞衣と○○は同じ家に住み、あの時のような幸せな日々を送っていた。そして、結婚式を目前に控えたある日。○○📱)今日も後輩とご飯食べるから夜は要らない。眞衣)今日も、か…ここ最近、○○とは上手くいっていない。2人とも働いているからお互い会えるのは夜だけ。なのに、○○はいつも帰ってこない。私が寝てる間に帰ってきて、私が寝てる間に仕事に
2023年5月6日 03:30
○○)おはよう、一ノ瀬さん。美空)おはよう〜!み〜っきゅんきゅん!○○)え?美空)ちょっとー!反応薄いよ!咲月)だからそれはやめといた方がいいって言ったじゃん。おはよう○○くん!今のは気にしないでいいからね笑○○)菅原さんおはよう!(いつのまにか下の名呼び笑)美空)ぬぬぬ…あ、来週体育祭なんだよ!○○)え、そうなの?咲月)そっか、○○くん来たばっかだもんね。○○
2023年5月6日 03:23
眞衣)○○く〜ん?どう〜?○○)もうちょっと待ってて!よいしょ…今日は○○くんの初の登校日。制服に着替えるのを待っている。○○) ねえねえ眞衣さん?ネクタイってどうやって結ぶの?眞衣)え?前の中学校で結んだことなかった?○○)うん、前のはクリップで止めるやつだったから。眞衣)そんなのあるんだ…よし、じゃあじっとしてて?そういって眞衣は○○のネクタイを結ぶ。○○)…/
2023年5月6日 03:12
眞衣)ふぅぅ…終わった〜!疲れた〜…○○を拾ってから2週間ほど経った今日。眞衣)あ、そうだ、約束があるんだった。行かないと…眞衣はとある場所へと向かった。-----眞衣)ここね。結構大きいわね…眞衣がやってきたのはとある中学校。乃木中と言う名前で知られている。眞衣)あ、いたいた!やっほ〜!??)あ、まいちゅん!久しぶり〜!眞衣)こんな大きいところでやってるなんて
2023年5月6日 03:05
AM6時ピピッ!⏰眞衣)ん…もう朝か…OLの朝は早いのです。○○)すぅ…すぅ…眞衣)可愛い寝顔…ちょっとは安心してくれたかな?初めて会った時とは見違えるくらい気持ちよさそうな○○を横目に朝の支度をする眞衣。眞衣)あ、そっか。○○君いるから朝ごはんはしっかりしたものじゃないと…何作ろうかな〜今まで誰かのためにご飯を作ったことがなかった眞衣にとって、○○のためにご飯
2023年5月4日 17:47
眞衣)よし、ここにしよう!眞衣さんに連れられてやって来たのは全国的にも有名な服屋さん。今まで服なんて母さんに買ってもらったのしか着たことなかったからなにも分からない。眞衣)○○君、好きな服選びな?○○)あの、僕自分で服選んだことなくて…だから眞衣さんに選んでほしいな。眞衣)そっか、じゃあ覚悟してよ?○○)え?-----眞衣)はい、次はこれ着て。○○)あの、時間か
2023年5月4日 17:40
○○)…眞衣)…2人無言の状態が続く。両親と妹、そのどちらも失った○○くんの悲しみは計り知れない物だろう。なんて言葉をかければいいか分からない。自分の無力さを恨んだ。1人の子供にこんなに悲しい思いをさせる現実を恨んだ。でもいくら私が恨んだってこの子が報われるわけではない。私にはなにができるのだろう。どうすればこの子は報われるのだろう。そんなことを考えていると
2023年5月4日 17:33
○○くんの案内で小学校へ到着した。職員室へ向かっていると、1人の先生が話しかけてきた。先生)あら、○○くん!久しぶり〜!○○)お久しぶりです。先生)大きくなったわね〜。あ、申し訳遅れました。私、○○くんの元担任の秋元真夏と申します。失礼ですが○○くんとの関係は?秋元先生、と言う人は私を怪しんでいる。それもそうだ、可愛がっていた生徒がいきなり見知らぬ人と来たのだから。眞衣
2023年5月4日 17:27
○○)スゥ…スゥ…あれからどれほど経っただろう。気づけば○○くんは私の腕の中で眠っていた。時刻は2時。明日が休みでよかった。眞衣)よいしょ…え、何この軽さ…ほんとに男の子なの?○○くんは驚くほど軽かった。おそらく、ご両親が亡くなってから、あまり食べていなかったのだろう。身体は痩せこけていて、とても中学生だとは思えないほどだった。○○くんを自分のベッドに寝かしつけると、○
2023年5月4日 17:22
「行かないでよ、ねえ…父さん!母さん!」○○)うぅぅ…行かないで…。ハッ!目が覚めるとそこは凍えた外ではなく、暖かい家の中だった。○○)ここは…??)あ、目が覚めた!1人の女性が奥から走って近づいてきた。??)ねえ、大丈夫?!○○)え、母さん…???)残念ながら私はあなたのお母さんじゃないのよ。それより何があったの?なんで倒れてたの?その女性は母さんに似ていた。
2023年5月4日 17:15
幸せというものは一瞬だ。今ある幸せはいつまで続くのか、そんなものは誰にもわからない。今隣にいる人だって明日にはいないかもしれない。そう、まるで今の僕のように…。-----○○)ぅぅ…さむい…梅雨入りをした6月のある日。僕は大雨の中を1人彷徨っていた。時刻は23時を迎える。あたりに人影など、とっくに存在しなかった。行く宛などない。帰る場所などない。この先の