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拾ってくれませんか? 七話


眞衣)ふぅぅ…終わった〜!疲れた〜…

○○を拾ってから2週間ほど経った今日。

眞衣)あ、そうだ、約束があるんだった。行かないと…


眞衣はとある場所へと向かった。


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眞衣)ここね。結構大きいわね…

眞衣がやってきたのはとある中学校。乃木中と言う名前で知られている。

眞衣)あ、いたいた!やっほ〜!

??)あ、まいちゅん!久しぶり〜!

眞衣)こんな大きいところでやってるなんてびっくりしたよ〜、まいまい!

麻衣)そんなことないよ〜!


まいまいこと深川麻衣は、私の幼馴染で、現在はこの乃木中の校長を務めている。

女性の校長ですら珍しいのに、この歳で務めているだなんて信じられない話だが、そこは流石まいまいだなと納得した。

麻衣)それで今日はどうしたの?いきなり話があるんて。

眞衣)実はね、

そして私は○○くんのことについて話した。

麻衣)そんな事が…

眞衣)だからまいまいにお願いがあって。

麻衣)私にできる事なら何でもするよ!

眞衣)○○くんをこの学校に通わせたいの。私1人じゃ面倒見きれないし、○○くんをずっと1人にするのも嫌だから。それに、学校へ行けば、あの子の心も少しだけ晴れるかなって。

麻衣)なるほどね、わかった。いいわよ。

眞衣)ほんと?!ありがとう〜…

麻衣)ただし、条件がある!

眞衣)条件?

麻衣)うん、今まいちゅんがやってるのは犯罪と一緒なのは分かるよね?


眞衣)うん、私もそれは覚悟してるつもり。

麻衣)だからもしこの学校に警察が来るような事態になったら、他の子のためにも退学してもらうから。
眞衣)…分かった。約束するわ。

麻衣)うん、じゃあ早速手続きするね!

眞衣)はいよ!

そこから入学の手続きの準備をして、家に帰った。
眞衣)ただいま〜!

○○)おかえり!今日も遅かったね?

眞衣)そう、じつはね、○○君に伝えたいことがあるの。

○○)え、どんなこと?

眞衣)私の知り合いがね、中学校で校長先生やってるのよ。だから○○くん、その学校に通わない?


○○)学校…いいの?お金かかっちゃうし…

眞衣)心配しないで。それに、いくら○○くんがいい子でも、家に一人にさせるのは嫌だからね?○○くんが行きたいなら、来週から通うことができるけど、どうする?

○○)学校…行きたい!

眞衣)よし、じゃあ校長先生に言っておくね!あと、手続きもしないと!

○○)学校、楽しみだなぁ〜!

眞衣)ふふっ、よ〜し!じゃあ私、張り切っちゃおっ!


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眞衣)○○く〜ん、お風呂上がったよ、って寝ちゃってるし笑

手続きを済ませ、お風呂から上がると○○くんはソファで寝ていた。

眞衣)ほんとに、可愛い顔してるよね笑


○○)んん…和……

眞衣)ん?和?

○○)んん…あ、眞衣さん…

眞衣)起きた?お風呂入ってきな?

○○)ありがとう…

○○は目を擦りながらお風呂へ向かった。

眞衣)和…一体誰なのかしら?

to be continued……

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