大島育宙

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大島育宙

YouTubeで映画・ドラマの解説/XXCLUB(日本のお笑いコンビ)。 有料記事は、記しておきたいけど読む人数に制限をかけたい話です。

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    YoutubeやFilmarksやTwitterで書けないまとまった量の映画評、 複数の映画にまたがる論点を広げるよ。

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    こんな考え方の人だよ。

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    お笑いを野暮に論じるよ。

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    炎上事件についてや炎上事件から社会について考えたことだよ。

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テラスハウスが大好きだった

訃報。指先を動かせば情報は出てくるので、ここでは詳述しません。 はじめに断っておくと、この記事では故人を悼む文脈でのセンチメンタルな話はしません。 それは彼女のキャラクターを理解していた身近な人か、彼女のことを時間とお金を割いて応援していた本当のファンがやるべきことだと思います。 門外漢による安易な感傷消費は問題を矮小化し、本質を見えにくくしてしまいます。 私は番組自体の長いファンという立場から、なぜこんな不幸な事件が起きたのかを考えるだけです。 ※訃報の第一報が出た段階

    • 青柳へ。立ちションから立ちバックに成り上がったお前が大嫌いだったよ。【「地面師たち/山本耕史」論】

      『地面師たち』のことばかり考えている。 いや、山本耕史が演じた青柳という キャラクターのことばかり考えている。 大好きで、大嫌いだ。 自分だし、なりたくなかった自分だし、 大の苦手で会わないようにしてるあの人だし、 誰かから見たらやっぱり自分だ。 資本主義に接触して労働している人にとっては 他人になりきれない人間。 あんなヤツ、初めから救われなかったのだ。 低いトンネルを、身を屈めながら、 部下たちとヒロイックに突き進む青柳。 タクシーの上のランプが壊れるから 「提灯殺

      • 月9夏ドラマ、この後どうすんの問題。「海のはじまり」論〜第一話〜

        「海のはじまり」が始まった。 「海」を生命と死の象徴として使う気満々の第一話だった。 海を「夏だ!恋だ!水着だ!青春だ!」と消費する夏ドラマへの宣戦布告、いや、鎮魂歌のような高らかな初回だった。 異性愛者が性的に愛し合うことは、生殖と妊娠と出産と地続きだ。 爽やかでテンションが上がるアイテムとしてテレビドラマが使い慣れてきた「恋」という小道具。その先の妊娠、出産が予期するタイミングではなく訪れ、そして予期より早いタイミングで母(古川琴音)が他界する。もっと遅いタイミン

        • 日刊スポーツに投稿を全文無断盗用されて逃げられそうな件

          法律の専門家のアドバイスが正式に入る前の段階で、わたし個人の立場から見た経緯をまとめておきます。弁護士の方との打ち合わせの直前に急いで書き残しているので、多少乱文なのはご容赦下さい。 ①有名人についての悪質な憶測・デマを拡散するアカウント及びそのフォロワーについての批判的な私見をまとめたポストを私が個人のXアカウントで投稿しました。 ②日刊スポーツがそれを全文丸写ししただけのコタツ記事にし、Yahoo!ニュースにも煽情的なタイトルで転載したため、拡散されました。この時点で

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        テラスハウスが大好きだった

        • 青柳へ。立ちションから立ちバックに成り上がったお前が大嫌いだったよ。【「地面師たち/山本耕史」論】

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          16万人の内輪ノリ

          オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム 目撃者にならせてもらってしまった。 これから当事者や身近な人たちの裏話が供給されて どんどん記憶も塗り替えていくだろうから そうなる前に自分の情動を記録する。 前人未到、誰も真似できない、再現性がない、 という称賛と感謝が心を占めそうになるけど、 意外と「ロールモデルができた」という 誰目線かわからない安心もあった。 そういう二つの矛盾する感想が両立した。 この規模でエンタメを越境的に触りながら、 時間を共有してきてくれ

          16万人の内輪ノリ

          役所広司は東京の悪魔。デジタル・デトックス・ポルノ映画『PERFECT DAYS』

          ※映画館で観た直後にガッと書いたので  逐次加筆修正する可能性が高いです。 罪な映画だと思う。 罪深い映画ではなく、罪な映画だ。 映画が必要でなくなってしまいそうな時代に、 映画が必要なんだということを、 土俵際で粘るような映画だ。 これが求められるのもまんまとわかる。 ヴェンダースにマーケティング的な下心は ほとんどないだろう。 でも結果的にこの映画が広く支持されているのは 意地悪な言い方をすれば、わかりやすく 「デジタル・デトックス・ポルノ」だからだ。 仕事で必

          役所広司は東京の悪魔。デジタル・デトックス・ポルノ映画『PERFECT DAYS』

          30歳男が誰にも頼まれず自主的にヌード撮影してみた11の理由

          31歳の誕生日プレゼントはヌードグラビアにしました。ラブホテルで3時間で1000枚くらい撮って頂きました。 photo by @gaso_0131 hair&make by @_n__t__m_ (↑いずれもInstagram) 理由はいっぱいあります。その一部が以下。 ①女性のグラビアアイドルはいっぱいいるのに男性のグラビアアイドルってなぜか見当たらないからやってみようと思った ②セクシーなコンテンツの中で女性の美しい水着やヌードのグラビアが好きで、どうしても見か

          ¥999

          30歳男が誰にも頼まれず自主的にヌード撮影してみた11の理由

          ¥999

          だが、普遍的である

          ※筆者はドラマと何の利害関係もありません。  劇中のセリフで出てきた家庭教師ですが、ドラマについては毎週楽しんでいる一視聴者です。 『だが、情熱はある』(日テレ2023年度春ドラマ 毎週日曜22時半〜 出演:髙橋海人/森本慎太郎ほか)が完結した。 企画が発表された時には、日本のテレビ好き、お笑いファン、アイドルファンに向けたコアな番組に見えていた。現役の中堅芸人の半生を、現役トップアイドルが再現する。山里さん、若林さん、森本さん、髙橋さんの熱いファンにはウケるだろうが、あ

          だが、普遍的である

          レギュラー出演情報・配信期限まとめ【随時更新】

          2024年5月に更新 【テレビ】 NHK Eテレ #バズ英語〜SNSで世界をみよう〜 毎週火19:30‐2000 ※映画監督や俳優への英語インタビューを担当 週刊フジテレビ批評 辛口ドラマ放談レギュラーコメンテーター 2022年夏ドラマ回(8月)〜毎クール2回出演 不定期出演 5時に夢中!(MX)コメンテーター バラいろダンディ(MX)コメンテーター 【ラジオ】 TBSラジオ こねくと 第3月曜レギュラー14:00-17:30 J-WAVE GRAND MAR

          レギュラー出演情報・配信期限まとめ【随時更新】

          『マイファミリー』という呪いに憑かれたモンスターvs物語の奴隷だった娘たちの人権回復の戦い

          2022年春クールのTBS日曜劇場ドラマ『マイファミリー』が大団円を迎えた。 真犯人は「家族」に縛られた男だった。 「部下想い」という設定がこう生きてくるのか、と震撼した。 激務で帰宅できない部下を支える際に、部下の家庭を心配するまでは、まあ、わかる。 むしろ、理想の上司と言っていい。 ところが、部下を帰したり仕事の分担を仕切り直すでもなく、直接部下の家庭を支えに行くようになった真犯人は、部下の妻と不倫関係に陥る。部下とその家族を一心同体で愛すような珍しい入り口の不倫に「

          『マイファミリー』という呪いに憑かれたモンスターvs物語の奴隷だった娘たちの人権回復の戦い

          『トップガン マーヴェリック』の狂騒が覆い隠す違和感と背徳〜ニンテンドー・ウォー・ムービーの完成〜

          ドルビーシネマで観られて、何にも変え難い体験になった。 心臓を直接鷲掴みにして揺さぶられる体験。 やはり映画館で観る映画は、「音」が肝だ。 役者本人たちが生命の危険を背負って体を張って魅せるエンタメを果たして「劇映画」「物語」のカテゴリに入れていいのか、という一抹の疑問はよぎる。 本当の戦地を描いた戦争映画はエンタメにはならない。 ドキュメンタリーだ。 これが行き過ぎればその先に待っているのはスナッフフィルムだ。 この「誰もがスカッとできるエンタメ映画」への狂騒が、

          『トップガン マーヴェリック』の狂騒が覆い隠す違和感と背徳〜ニンテンドー・ウォー・ムービーの完成〜

          僕らが映画館に行く理由は大体6個くらいあって

          人はなぜ映画館で映画を観るのか? 冬の間しばらく体調が悪く、あまり映画館に行かなくなっていた。 ほとんどの映画を配信と、ありがたいことに仕事上のお付き合いで頂けるオンライン試写で観ていた。 春になり、体調が少し良くなり、立て続けにスクリーンに通った。 IMAXの画面の襲いかかってくるような圧と轟音にやられた。 手に持ったドリンクの容器が登場人物の怒号で振動した。 「映画館に通う」という体験が体温と共に蘇ってきた。 家を出るときは億劫で辛かったが、来てよかったと思っ

          僕らが映画館に行く理由は大体6個くらいあって

          好きな人と好きな人が結婚した。「お似合い」という無邪気な暴力。

          結婚してもしなくてもいい時代に、なぜ結婚が祝福されるのか。 根本を辿ると「家」の存続という目標の達成感、そしてそれが未達だった時期のプレッシャーからの開放感がある。「未婚の人間は半人前」とされる空気。その空気を少しでも感じたことのある大人はそれから解放された人を「おめでとう」と喜ぶ。共感からの祝福だ。 いや、大切なひとが生涯の伴侶を見つけたことを心から祝福しているのだ、という反論もあるだろう。 しかし、月並みだが3組に1組が離婚する時代に、結婚をゴールと見なすことの欺瞞

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          好きな人と好きな人が結婚した。「お似合い」という無邪気な暴力。

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          おぼん・こぼんになれなかった星屑たちが埋まるコンクリート

          おぼん・こぼん師匠は特別ではない。 何のことかわからない人は「水曜日のダウンタウン おぼん・こぼん」で検索。 無邪気なお笑い大好き少年として、リアルに芸人を志すモラトリアムの学生として、事務所に売り出してもらって分不相応な舞台に並べてもらう若手芸人として。15年くらいかけて、近くから、遠くから、数えきれない芸人コンビの背中と終わりを見てきた。 あのくらい仲の悪いコンビはいくらでもいる。 むしろ、あの空気になったことのないコンビの方が珍しいくらいではないかと思う。 あら

          ¥500

          おぼん・こぼんになれなかった星屑たちが埋まるコンクリート

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          メモ。映画評論が滅ぶ(もう滅びかけている)危機感について。書き手だけでなく読者の言語化能力を育てていく発信者自体が育っていかないと評論・批評という装置そのものが「バズ」「時短志向」「過激趣味」「考察という名の作品消費」に淘汰される…という話を近々まとめて書かないとダメだ…

          メモ。映画評論が滅ぶ(もう滅びかけている)危機感について。書き手だけでなく読者の言語化能力を育てていく発信者自体が育っていかないと評論・批評という装置そのものが「バズ」「時短志向」「過激趣味」「考察という名の作品消費」に淘汰される…という話を近々まとめて書かないとダメだ…

          推しはみんな灰になった。

          主にメンタリストDaiGoさんについて書くのですが、好きだった人が変質して推せなくなっていった苦い思い出を他にもつらつらと書きます。とばっちり的に具体的な人物を何人も(他5人くらい)連想させる内容になってしまったので鍵をかけました。誰について述べてるのかゴシップ的に興味があるけど課金はしたくない、という人はYoutubeで「炎上したことある人の名前+大島育宙」で検索すると私が苦しそうな顔で喋ってる動画がたくさん観れたりします。記事の下の方に推してる人の名前も書いて自分への救い

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          推しはみんな灰になった。

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