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969杯目:【WBC 2023】栗山監督が開いたもう一つの扉

今回のWBCで優勝監督になった栗山英樹監督。
チームを優勝に導いた手腕は日本ハム監督時代を知っているだけに、特別驚きはせずサスガ!って言う感じでした。

と言いつつ、栗山監督が日本ハムの監督を受けた時、自分は大丈夫なの?って思ったのを思い出します。
現役を引退してから、栗山さんの場合、野球解説者というよりスポーツキャスターのイメージが強く、そのほかの活動も野球に携わっていたとはいえ、従来のOBとは一線を画すような活動に見えていた。
それはそれで新しいOBの姿には見えていたけど、その栗山さんがコーチ経験もないままいきなり監督に抜擢された。
あの王監督でさえ、現役引退後は監督になるための勉強で助監督をやっていたくらいなので…
そういった意味で言うと現在の日本ハム新庄監督も新たな形からの監督就任なので、日本ハムのフロントがそう言う新しい形を受け入れる土壌があったのかもしれないけど。

人選としては面白いと思うけど…と思いながら、旧来の縛られた思考しかなかった自分は『本当に成功するのかな?』でした。

結果、10年間という最近では珍しい長期政権を築き結果も残した。
新しい時代の監督像だと思った。

そして、今回のサムライ・ジャパンもそんな栗山監督だったからこそのチームの空気だったと思います。

栗山監督の功績の大きなものの一つに『大谷翔平の二刀流』を成功させたことだと思います。
大谷選手に二刀流を成功させる実力があったとしても、それを認めてくれる監督がいなくては実現できない。
ここは本人の努力ではどうにもできない運命の部分。
もちろん当時、二刀流をやらせてくれると言う約束で、一時期メジャーへの夢をあきらめて日本ハムに大谷選手が入団したのは知っています。

栗山監督も、当時はかなり周りからのプレッシャーはあったのは想像に難しくない。

プロ野球なめてんのか?
高校生の言うことを、そのまま聞いてどうする?

でも成功するかしないかはともかく、契約だから仕方ないとかじゃなくて、大谷選手の夢の手助けをしようという栗山監督の誠実な気持ちは感じられました。
栗山監督だって、大谷選手なら二刀流を成し遂げられるなんて確証はなかったと思う。
だって日本どころか本場アメリカでも現代の野球ではないことだから基準がないですものね。
ここまでのレベルに達しているから二刀流いけるかもしれない!って言う基準が…

普通の人なら、監督としてのプレッシャーだけでも大変なのに、その他に余計な神経使わせるなよ!って感じではないかと…間違いなく自分だったらそうf^_^;)

そんな風に栗山監督の開いた扉があるのですが、今回のWBC 2023でもう一つ扉が開いたのではないかと思うことが…

それがヌートバー選手の抜擢。
これも栗山監督ならではの発想からの抜擢だと思う。
失敗したら栗山監督が袋叩きに合うような案件。
もちろん日系の選手を日本代表に入れることはWBCの規約上問題ない。
でも世間ってそういう問題じゃなかったと思うんですよね。
世間だけでなく業界のOBだってそう思っていたんじゃないかな?
選手層が薄いために呼んでくるのならわからないでもないけど、日本に限って言えば選手層はそんなことはないだろうし、何でもかんでもここはヌートバー選手じゃないとというものではなかったと思う。

それじゃなくても日本人は島国根性というか、助っ人外国人が先発メンバーに入っていない漢字だけの先発オーダーを見て『今日は純国産打線』なんて実況の人も言うくらいf^_^;)
そんな感じだもの日本代表のオーダーにカタカナが入ってるなんて認めたくない人っていたんじゃないかな?
(ダルビッシュ選手は日本の高校野球から馴染みの選手なので、そう言う意味では除外ですが)

栗山監督の思考というか視点、そしてメンタル。
野球を超えてすごく学びが多いです。

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貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。