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華やかなりし「贔屓が居た宙組」の日々⑤

私にとって「食べる事」と「宝塚観劇」は切っても切り離せないものだ。

その事を改めて感じた退団公演だった。

贔屓のファンになってから、行ったお店や食べたものを割と細かく記録している。一冊の本にまとめられるんじゃないかって位にはなったかも(笑) 特にこの退団公演で食べたもの・行ったお店は大切な宝物として記録しておく。

■大劇場公演編

7月1日に大阪天満で「コトブキツカサ」と言うお寿司屋さんがオープンする!と、言う情報がSNSを通じて流れて来た。これは早速行かねば!!

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コトブキツカサに最速でお邪魔した宝塚ファン、だと思っているのですがよろしいでしょうか?

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「キャンディーケーンでウインクしてくれたから7月○日は遥羽らら記念日」

この日、SS席で。銀橋のセンターに居るららちゃんがウインクしてくれると言うミラクルが起きてですね!!!あれは間違いなく私に向かって!!と言う人はきっとあの周辺数十人は居たと思うけど「私だけのウインク!ららちゃんありがとう!愛してる!」と思い込んだ私はふわふわと浮足立った中で、帰り道にワインをお買い上げ。神戸元町の「頃末商店」さんにて。(後日開栓。凄くフレッシュでレモンサワーみたいな爽やかな酸味で美味しくいただきました)

朝から魚の口になった私は「まるさん松本」に行こうと思っていたのだが、微妙に家を出る時間が遅く、お店に向かう頃には行列が。並んでいたら13時の公演に間に合わない。だけど物凄く魚の口になっているので、宝塚南口のもう1件の方にある「魚どん然」さんへ。

お刺身食べる気でいたのに…焼き鯖寿司があれば自然と手を伸ばすぐらいに焼き鯖が大好きな女はうっかり「焼き鯖定食で!」と口を滑らせてしまった。でもね、小鉢に付いているお刺身だけでも間違いない!欠片ほどの大トロかな?めっちゃ美味しかったので絶対次はお刺身定食か海鮮丼!と心に誓いつつ焼き鯖もとても美味しかった。ご飯が足りずお代わりをして若干観劇中に眠くなったのは内緒。

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「ギャラリー+カフェ・ミュゲ」さん。夢千鳥の時にチェックしていたお店。路地裏の素敵な古民家カフェ。ランチメニューは日替わりの定食のみ。あらかじめおかずが決まっていてご飯はかなり少なめ。ご飯が足りなくなるのでは?と心配しつつ、野菜たっぷりの優しいおばんざいにはバランスが良い配分。女子は絶対好きなやつ。上手い事1人で入れたけど問い合わせの電話がひっきりなしに掛かっていたので予約がベター。

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諸事情により(笑)観劇前に宝塚温泉で汗を流したのち「ラーメン工房・あ」さんで味噌ラーメン。こっち側、劇場と反対だからなかなか行かないよね。かなり濃いめの味だったけど身体が塩分を欲してたらしく美味しくいただきました。普段なら濃く感じるだろうなぁ。ハッピーアワーの時間帯があるので窓側で唐揚げとビールを楽しみながら対岸の大劇場を眺めたい。

宝塚じゃなくてごめんね。芦屋川です。

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観劇帰りに阪急の芦屋川で途中下車の旅。「クラッパム・イン」さんへ。シャーロック・ホームズの公演中だからこそ「生のギネスビール」が飲みたくて!更に英国風パブだと雰囲気が出るだろう。ギネスビールは生に限る!!それ以前にクラフトビールに力を入れておられてそっちが美味しかった。イギリス料理と言えば…のフィッシュ&チップスも美味しかったな。いい雰囲気だった。芦屋川には初めて降りたけど面白そうな飲み屋さんがいっぱいだったので芦屋川探検隊も行わなければならない。

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「鉄板バルラグー」さん。逆瀬川駅なんだけど「あんまり宝塚歌劇のお客さんは来ないなぁ」との事。有名な「Pizzeria e trattoria Da Masaniello」さんのもうちょっと先と言ったら分かるかな。牛すじ煮込み+ガーリックトーストが最高なのでまた行きたい。スープを吸ったガーリックトーストがたまらないんだ!

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噂の「真風Do♪カレーパン」ですが「どこら辺がカレーなのかな?」ってぐらいにカレー感が薄く「真風Do♪ツナマヨパン」じゃなかろうか疑惑。このネーミングセンス、ギャグが滑ってる事に気付かないおじさんだと思ってたけど、元月組組長のすーさんだった事を知り色んな意味で笑った。

何度かお邪魔した「TAKI BAKE」さん。

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ワインをちょい飲み。このドイツのオーガニック赤ワインがドストライク。マスカットベーリーAが好きなら好き!せっかくなら「ケーキ」or「キッシュ」とのマリアージュセットにすればよかったな。ケーキやキッシュもとても美味しくカフェ使いも良いお店。

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好きなTV番組は「吉田類の酒場放浪記」なのですが、宝塚にこう言う雰囲気のお店があるなんて!!ご常連さん達も優しく、切り盛りするお母さんと話が弾む。「宝塚歌劇のお客さんはJRの山側には行かないよね、あの辺りにもいい飲み屋さんがいっぱいあるんだよ」と教えていただいた。この後緊急事態宣言となったが、いつか訪れる日が来ますよう。

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コトブキツカサ2回目。噂の「こぼれ寿司」物凄いコスパの良さ&美味しさでびっくりした!!

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新規開拓ばかりでなく以前記事にもした私の隠れ家こと「2due」でモーニング。ちゃんと看板が出ているのですが住宅街の中にあるので探してしまう。暑いけどホットコーヒー。そして朝なのでトースト。もちろん一緒に行きたいって人がいたら連れていくけど独り占めしたい宝塚の癒しスポット。

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千秋楽最後の日「もうしょっちゅう大劇場に来る事ないかもね」なんて言う退団者ファンの方とお馴染み「サラ」へ。シナモントースト!と言いたかったけどスコーンに。白い服の人たちで満員の店内でお茶をする。私はいつでも来れるけど、誰かにとっては今日この日ここでお茶をする事が一生の思い出になるのだろうか。ここはコーヒー派の私でもロイヤルミルクティーがマスト。初めてスコーン食べたけど思いの他ボリューミーで公演終わるまでお腹が減らなかった。

■東京公演編

本当はね、久しぶりに東京に来たんだから色んな所に行きたかった!

けど、このコロナ禍で東京に行くのだから、リスクを考慮して空港~ホテル~劇場と言う最低限の導線で動くと決めた。コンビニでおつまみとお酒、ウーバーイーツで月見バーガーセット。東京に来てあんなに色んなお店の選択肢があるのにウーバーイーツでマクドて!コロナ禍前の私だったら「何で東京でしか頼め無さそうなもん食べへんのん!」と言ってた。これ、昔よく母親に「何でビュッフェでフライドポテトばっかり食べるん?珍しいもん食べなさい!」って叱られてたのを思い出す。だって食べたかったんだもん!と、大人になった私は言いたい。ところで東京って北京ダックまでウーバーイーツで頼めるんだよ?凄いよねぇ。

唯一の外食は蕎麦。ホテルの近くだったのと金曜日限定のカレーが有名と知り。カレーを仕込むために木曜日は朝だけしか営業しないとかなんとか。

みんなカレー食べてた。カレーだけ食べている人もいた。

全然辛くないのにスパイスが効いてて美味しかった。鼻に抜ける香りがたまらなかった。これだけスパイスがたっぷり効いていたら辛くなくても美味しいし過度な辛味はこのスパイスを味わうのに邪魔になる。お蕎麦のセットも頼んだのだけどお蕎麦の記憶がない(笑) 東京にしてはお出汁が効いてるなと思った。いつまでもスパイスの余韻が口の中に残るカレー。リセットされるのが惜しいとさえ思えた。

千秋楽で泊まったホテルの近くに「肉のハナマサ」があったので覗いたんですね。初めて行った。より業務感の強い業務スーパーね。売ってるものがほぼアメリカンなサイズで笑った。この中で「はちみつとバターで美味しくなったアーモンド」を購入。もう味は想像通り。量が半端ない上にやめられない止まらない系。3日間掛けて食べきれずこっちに持って帰って来た。家にストックすると危険な奴。くるみもあった。せっかくならバカでかいコンビーフを買っておけばよかったかも。

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「98Wines」と言う山梨県のワイナリーさんのワイン。コロナ禍の今限定で通販をやっているようだけど、ワイナリー以外での取り扱い店舗が本当に少ないレアなワイン。98って言われたらさ~!宝塚ファン的には黙ってられないじゃない?98だよ?遥羽ららちゃんのご卒業と残る3人のこれからのご活躍を祈りながら3日間で時間を掛けて味わいたかった。千駄木の「伊勢五本店」さんにて購入。

初日は癖が強かった。硬かった。ワインと言うより日本酒的なツンとした固さ。んー?と思いながら、1杯だけにしてコンビニで買った違うワインに切り替えた(メルシャンの藍茜。好きなの!)二日目。癖がまだ残っていた。好き嫌いが分かれそう。初日より香りが華やかになった気がする。三日目。優しく柔らかい味わいになっていた。心を開いてくれたみたいな。フルーティーな香りも残っていていい感じに飲めた。

適したワイングラスで、適した飲み方でってなれば印象も変わってくるかもしれないけど、持っているポテンシャルが時間を掛けて花開く。98期だけに時間を掛けて自信を持ってパフォーマンスを放つ瑠風輝さんのようなワインだと思った。

観劇の思い出は美味しいものと繋がっている。

この楽しみを奪われてきた一年以上。まだまだ元の生活とは行かないけど、これが私の幸せなんだなと言う事を実感した退団公演なのでした。