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はじめに――自分で治すうつ――
約420万人。
これは日本における精神疾患を患う人の数です。また、5人に1人は一生のうちに何らかの精神疾患を経験するそうです。
そして、その中の一人が僕。僕は20代でうつだと診断され、一度回復したものの、一年たたずに再発し、現在は再発予防期にあります。
今は自分にできる仕事をしながら、何とか生活をしていますが、症状に波があり、いまだに辛い気持ちが続いている状態です。
この辛さを誰かがわかってくれるとは思っていません。それは仕方のないことだと思うのです。風邪になったことがない人に風邪の辛さがいまいち理解できないのと同じです。
だから、自分で何とかしないといけないと思いました。急性期や回復期ならまだしも、ここまで来ると医者が言うことも限られてきます。僕の場合は「何が幸せか」を考えろと。
でも、そんなものなかった。何とかしてここまで回復してみたけど、待っていたのは惨めさと絶望と怒りと憎しみでした。うつから回復したらいい気分になるに違いない。そう思っていたけどそうではなかった。
だから、僕はもう一度この本を開くことにしました。
この本は、僕が2度目の急性期から回復期の療養中に毎日少しずつ読んでいた本です。
もう一度これを読み返すことで、少しでも自分の気分が変えられないかと。そして、せっかく書くのなら、これを読む精神疾患を患う人にも、何らかの力になれるようにしてみようと。
だから、これから一章ずつ、自分がかみ砕いて、分かりやすく要約したものを、このマガジンで連載していこうと思います。うつの症状が重い時は頭に文字や言葉がびっくりするほど入ってきません。
そういう人でも、すこしでも頭に入るように、見やすく、分かりやすくを心がけて作っていくつもりです。
ちなみにこの本は高いので、廉価版もあります。
できるところから始める。
自分のうつが治せるのは、極論すれば自分だけなのですから。
チョコ棒を買うのに使わせてもらいます('ω')