ピーチ太郎〜猿やない、ゴリラや、、、。編〜
前話↓
本編↓
遥か遠く、遠い田舎にて、、、。
♪〜♪〜!
ピーチ太郎は弱き者たちを搾取する鬼たちを成敗すべく、道中犬(本当は狼だけどなんか変わりあるん?)をお供にし旅をしていた。鬼ヶ島を目指す一行はロボット帝国と人類解放軍との争いに巻き込まれる。ピーチ太郎と犬(狼)はロボット帝国最強と名高いガラクティック三世と対峙し勝利したものの、犬(狼)は重傷を負った。勝利に酔うも束の間、一行は本来の目的である鬼ヶ島への旅を続けるのであった。
ピーチ太郎は戦いでボロボロになった犬(狼)をリードで引きずりながら旅をしていました。
「おいピーチてめぇ!!何引きずってくれてんだよ!俺重症!わかる!?本編に関係ないあらすじで天国まであと一歩なんですが!?」
「ワンちゃん、だから言ったんだYO。作者はあらすじで潰しに来るって。」
「いや信じてなかった俺も悪かったけどさ、あんまりじゃない!?物語の更新3〜4ヶ月サボってクソ展開かコラァ!」
作者特権でお説教するぞ。
犬(狼)はギャグ小説の住人なのですぐに全回復しました。
「(この辺はツッコまないようにするか。)」
ピーチ太郎と犬(狼)は先程コンビニで買ったおにぎりとフランクフルトをそよかぜが気持ち良い平原の片隅で食べながらある事を話しておりました。
「ところでピーチよ。まさか俺たち2人だけで鬼ヶ島に行く訳じゃないよな?」
「もちもちのロン!最低でもあと50人くらい欲しいよね!」
「そのテンションじゃ無理だな。ちなみにどんな仲間が欲しいんだ?」
「エロいお姉さん。」
「俺オスだから否定はしないぞ。」
犬(狼)はこんな提案をピーチ太郎にしました。
「人間の力じゃ鬼に勝つことなんて出来ないだろうから、俺様のように知能の高い動物をお供にしたらどうだ。この辺で結構見かけるからな。」
「Oh!なるほど!じゃあモンキーなんてどう?」
「ほぉ、猿か。目の付け所が渋いな。お前ならキリンやゾウを選ぶと思ったが、、、。」
「甘いなぁワンちゃん、いや雑種犬くん。知能の高いモンキーくんは武器を持てるんだYO!武器なら家族が沢山持たせてくれたからさ!」
「確かに、思ったより考えてるじゃないか。てか誰が雑種犬や。」
「よし、てことでオレはこんなものを用意しました!」
ピーチ太郎が出したのは「バナナ、あります。」と書かれた看板でした。それを見た犬(狼)は冷や汗をかきました。
「おいマジかよ。まさか、それで猿を呼び込むつもりか?」
「え、何か問題あった?知能の高い動物ならこれくらい読めるしょ?」
「お前なぁ。シンプルにダセェよ。てかバナナは?」
「とりあえずキュウリにハチミツかけたもので代用を、、、。」
「それメロンの代用だろ。あと俺様は味がメロンになるなんて信じてないからな。」
「なんだよ文句ばっかり!そんなことばっか言ってると秋茄子食べれなくなるよ!」
「それは俺様が誰かの嫁になった時の話だろ。なんだこの高度なボケ。わかったわかった。じゃあ30分くらい待ってるから、お前の作戦で猿を連れてきて見ろよ。連れてきたらキュウリにハチミツをかけたものをメロンの代用と認めるし食ってやろうじゃないか。」
「マジ!?ボツリヌス菌にやられても知らないからな!」
「俺そんなに赤ちゃん要素ある?」
ピーチ太郎が猿を探しに行ってる間、犬(狼)は先程コンビニで買ったフランクフルトの串を舐めて待っていました。
「肉がなくてもついやっちゃうよねー。俺だけかな。」
犬(狼)が暇をしているとピーチ太郎はすぐさま誰かを連れて帰ってきました。
「ワンちゃーーん!キュウリの準備だあ!」
「え、マジかよ!本当に連れてこれたのか?猿ってもっと利口だと思ったが、、、。」
犬(狼)はピーチ太郎が連れてきたそれを見上げました。ピーチ太郎が連れてきたのは、ゴリラでした。
「(ご、ゴリラだったぁ!え、しかもオーバーオールにTシャツと帽子、バットとグローブをセットにしてやがる!猿やない、野球少年ゴリラやん!)野球少年ゴリラやん!」
犬(狼)は思考の中でだけで処理出来なかったのでピーチ太郎を問い詰めました。
「おいテメェ!猿を連れてくる予定はどうした!?」
「え、ワンちゃん、どう見てもモンキーじゃん!」
「違う!猿はもっと腕も足も細くて小さいのをいうの!お前が連れてきたのはゴリラ!ゴリゴリのゴリラ!」
「怒んなよ!ゴリラでもモンキー科でしょうが!差別はよくない!」
「差別じゃない、区別だ!生物学舐めんな!」
ピーチ太郎と犬(狼)が揉めてると、猿(ゴリラ)が仲裁に入りました。
「あ、あの〜。もしかして僕のせいで揉めてますか?」
「そんな事ないYOモンキーくん〜♪ワンちゃんはちょっと細かいだけだよ〜♪」
「細かくない!俺様は正論を言ってるだけだ!」
「でも武器持てるよ、体大きいよ、普通のモンキーより役に立つよきっと。」
「た、確かに。体格はいいから戦力にはなりそうだが、服装がどう見ても子供だろうが。おいゴリラ、今何歳だ?」
「あ、僕21歳です!」
「ごめん、俺の偏見だったわ。」
ピーチ太郎と犬(狼)は早速猿(ゴリラ)をお供に勧誘しました。
「え!僕が鬼退治ですか!?む、無理ですよ〜!僕は強くも素早くもないですから!しかもよく臆病って言われてるし、、、。」
「へん!なんだよ、性格は服装通りお子様だった訳だ。」
「ダメでしょワンちゃん!人のファッション悪く言っちゃ!君なんか裸でおち〇ち〇丸出しじゃないか!」
「動物の標準スタイルだろ、悪いか!」
「でもモンキーくんは服着てるよ?」
「それは、、、疑問に思っちゃダメだろ。」
「あ、ごめん、触れちゃダメだった?」
「うん、ギャグ小説はこの辺気にしたら終わりだから。」
ピーチ太郎はその後も猿(ゴリラ)を勧誘し続けましたが、猿(ゴリラ)は断り続けました。
「そもそも僕は鬼に恨みも何もないで、こちらから手出しはしたくありません。」
「え、鬼って世界全土で人を傷つけてる訳じゃないの?」
「ま、まぁ俺様だってお前と旅をしてなけりゃ戦う必要はなかったからな。この辺は鬼の影響が少ない地域なんだろ。確かに、目的のないやつを旅には同行させられないよなぁ。」
「えー、ヤダー!モンキーくんは唯一看板作戦で来てくれた子だもん!絶対お供にする!」
「あ、いや、これから野球に行くのでチームの皆んなにバナナをと、、、。」
「まぁそうなるだろうな。諦めろピーチ、こいつには誰かと戦う闘争心もなければお前はそもそもバナナを持ってない。他の奴を探そう。」
「キュウリはあるもん!!」
「バナナはないんですね、残念です。あ、もし良ければうちの野球チームの子をお供にしたらどうでしょうか?ゴリラは僕だけですが猿なら沢山いますよ。気が強い子も多いですし。」
「お、本当か?よしピーチ、せっかくだからそいつらの中から良さげなのをスカウトしようぜ!拗ねるなよ、早く行こうぜ!」
ピーチ太郎は不貞腐れながら猿(ゴリラ)の後を犬(狼)と共について行きました。
ピーチ太郎一行が草野球場に着くと、そこには多くの猿たちが血を流して倒れていました。
「み、皆んな!大丈夫かい!?」
犬(狼)とピーチ太郎は警戒し戦闘態勢に入りました。
「ワンちゃん、やっぱりモンキーたち皆んな服着てるよ?」
「そのセリフ今じゃない!警戒しろ馬鹿野郎!明らかに殺気が渦巻いてやがる!」
すると一行の目の前に痩せ型の青い鬼が現れました。あまりにも素早かったせいか、犬(狼)ですら冷や汗をかきました。
「(いつの間に現れた!?なんて早い鬼だ、俺が今まで会ってきた鬼とは比べ物にならんぞ!)」
すると青い鬼は冷えた表情を崩さずこう言いました。
「おや、お猿さん達はあなた方のお友達でしたか?これは失敬、どうしてもこの土地が欲しくて少し強引に交渉させていただきました。」
ピーチ太郎は5歩下がって言い放ちました。
「お前なんて怖くないからな!!」
犬(狼)はピーチに向かって言い放ちました。
「お前説得力ないからな!」
ピーチ太郎と犬(狼)は青鬼と戦いますが、青鬼に2人の攻撃は当たりません。
「あなた方の攻撃なんて、ベジタリアンの私には止まって見えますよ!」
「ベジタリアン要素関係ねぇだろうが!ピーチ、お前は下がってろ!お前の刀の腕じゃこいつは倒せねぇ!」
「舐めないでよワンちゃん!オレはワンちゃんの戦いを見て勉強したんだよ!行くYO!」
ピーチ太郎は華麗な剣裁きで青鬼に立ち向かいます。
「おお、確かに強くなってやがる!まぁ、その、ちょっとマシになったかなぁくらいで、自慢出来る程ではない、かな、、、。」
青鬼に殴られ吹き飛ぶピーチ太郎。
「あべし!!」
犬(狼)は青鬼を問い詰めました。
「おい!なんの罪もない猿たちをぶちのめして何がしたいんだ!?」
「別に何もありませんよ。ただこの辺に畑でも作って野菜を栽培しようかと、、、。」
「テメェ!誰かが血を流すくらいなら盗むなり年貢にさせるなり出来ただろうが!」
「はぁ!?そんな事したら犯罪でしょうが!」
「傷害罪の方が重いぞ多分!」
そしてピーチ太郎は遠くの方から青鬼にこう言いました。
「犯罪に、大きいも小さいもない!!」
「だからこっち来て言えよ!!」
ピーチ太郎は刀や銃、爆弾、その他諸々で鬼に挑むも太刀打ち出来ず、青鬼に提案をしました。
「話し合おう!」
「俺様なら無理!おい馬鹿ピーチ!この流れで話し合い出来ると思うか!?KYかお前!」
「ワンちゃん古い言葉使うねー。今時KYとか、、、。空気読めないナイスガイってね!」
「Nを足すな!お前今『空気読めないナンセンス』だからな!」
「ワンちゃん、空気読めないナンセンスを考えたそれこそナンセンスよ。」
「脳みそ取り替えるぞオラァ!」
青鬼は思いました。犬(狼)も大変なんだなぁと。
青鬼は2人が喧嘩している間に考えました。
「(桃の変なやつはどうでも良いが、狼は厄介だな。ワンちゃんと呼ばれているが、どう見ても魔界の住人、それもかなりの手練れ。つまり、狼を倒せば後は雑魚のみ、、、。)」
青鬼は背後から何かが近づいてくるのを察知し思い切り後ろに下がりました。そこにいたのは、目を真っ赤にして怒る猿(ゴリラ)でした。
「(な、なんだこいつは!?私の背後にいきなり!?なるほど、猿たちを治療してからこっちに来ただけか。脅かしおって。)」
ゴリラは怒りながら青鬼に近づいていきます。
「お前か、僕の友達を傷つけたのは、、、。」
「だとしたらなんだと言うんだ?後ろにいた時は少し驚かされたが、真正面からならどうということはない。怒っているのかい?ならパンチのひとつでも当てて見るんだな。君のスピードで当たるとは思えないがね。」
犬(狼)は猿(ゴリラ)に注意を促しました。
「真正面から戦うな!こいつの言うことは本当だ!戦いの素人じゃ無理だ!」
「その通り!あなたの攻撃なんて当たりっこ、、、!」
青鬼はその瞬間、目に激痛が走りその場でうずくまりました。
「(何をされたんだ?そうか、あの距離からゴリラに砂を投げつけられたのか、、、!まるで弾丸じゃないか、、、!やつは、やつはどこ、、、!)」
猿(ゴリラ)はうずくまる青鬼を持ち上げ、そのまま地面に叩きつけました。その地面はまるで隕石でも降ったかのようにひび割れ、青鬼は気絶しました。それを見て犬(狼)は言いました。
「や、優しさがねぇ!」
猿たちはその後駆けつけた救急車で運ばれ、青鬼は警察によって逮捕され無事に事件は解決しました。
「流石だねモンキーくん!鬼をひとりで退治しちゃったYO!モンキー万歳!」
「信じられないくらいヤンキー戦法だったけどな。」
「よ、よくク○ーズとか見てたので。」
「だとしてもだろうが、、、。ところでゴリラ、このまま家に帰るのか?」
「あの、お供の件なんですけど。僕も旅に連れてってください!鬼のせいで傷つく人たちを増やしたくありません!あ、武器はバットと野球ボールで大丈夫ですよね!」
「え、お前人格2つある?」
「やったね!モンキーくんがお供だ!」
「あ、あの。気になってたんですけど、なんで僕モンキーくんなんですか?」
「最初から指摘して良かったのに今!?こういう優しさは、あ、もう尊敬の領域〜!」
犬(狼)はなぜか歌舞伎ました。
ピーチ太郎は猿(ゴリラ)にきび団子をあげました。
「じゃあ仲間の印にきび団子あげるよ!」
「わぁ、砂糖が足りない団子ですね。不味くはないですけど、これだけじゃお腹空きませんか?」
「ゴリラ、そこは安心しろ。流石にちゃんとした飯も旅で食わせてやるから。」
「あ、じゃあ今メロン食べる!?キュウリとハチミツあるから!」
「あ、ごめん前言撤回するわ。」
その後3人は星空を見上げながらハチミツキュウリを食べました。それを食べていた犬(狼)は流れ星を見ながらこう思いました。
「(なんで俺のだけメープルシロップ?)」
ピーチ太郎 〜猿やない、ゴリラや、、、。編〜
完
つづく?
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