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エッセイ:大ちゃんは○○である56

その後の活動はというとワークショップに通いアルバイトを掛け持ちし、
オーディションを受け、通れば撮影に入るといった日々。
表現できる場があるならと、オリジナル曲を作ってデュオを組み、
ライブハウスに飛び込んだこともある。
自作のプロモーションビデオを作ってみたり、
自身のホームページを作ってみたりもした。
デモテープを持ち込んで酷評されたこともあれば、
路上でのゲリラ撮影で厳重注意を受けたことも幾度もあった。
今思えば迷走していた所も多くあったかもしれないが、
とにかく誰かに見つけてほしくて、自分を認めてもらいたくて必死だった。
やっていれば『誰かが見つけてくれるはずだ』『誰かの目に留まるはずだ』
そんな想いで走っていた。妄信的に自分を信じていた。
でも、現実は厳しかった。

つづく

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