#88 何かが動き出す時点の前に訪れる、ただただ無の時間について
(743字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)
そろそろ人生のもう一つの転換期に差し掛かろうとしていて、専らその前準備に色々取り組んでいるこの頃。
さぞ心の中が喜怒哀楽でごちゃごちゃになるだろうと思いきや、近頃は急にふっと無になる瞬間が増えた。
身体の本能的な自己防衛機能なのではと思う。
以前ちょっとした事件に巻き込まれてメンタルが限界を迎えそうになった時も、何にも動じない、何も感じないという不思議な現象がいきなり起こった。
これ以上まともに反応するものなら、精神崩壊は免れない。
それを防ぐ為に、心が自動的に感情をシャットアウトしているのだ。
また、いつもだったら資格勉強に趣味に家事にと、色んなことに興味を持てるはずなのに、
重大な出来事を控えている時はこれ一つに全ての注意力を吸い取られ、何もしたくなくなってしまう。
だから何か事態が変わり、次の動きに入れる瞬間を迎えるまではひたすら気持ちが無のまま。
頭がからっぽの状態で、ただただ味気なく日常を回すことになる。
余分な活動を一切中断し、基本安静にしているようなものだが、これがまた結構なエネルギーを消費する。
いや、エネルギー自体は恐らく体内に溜まってはいるのだ。
でも上手いことそれらを刺激し、外に出すトリガー的なものを失っている。
だから心が無になり活動量が減ると、何だかかえって元気が出ない。
まるで元気が行き場を失ってしまったようになる。
こういう時はメンタルも落ちやすい。
自ら物事を進められずにいる時にやるべきこと。
それはまさに「待ち上手になる」ことだ。
気持ちが乱れないようケアする、
やるべきことをやりつつ時間を前に進める、
何かに夢中になれるよう試みる、
……
結局ある時点にならないと何も動き出さないのだから、その時点まで自分を持っていく。
これ一つだけに集中すれば、取り敢えず何とかなるのだ。
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