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日以继夜ーー「カツオ系女子」の話でも聞いてくれ

(1067字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)


【日以继夜】

ピンイン:rì yǐ jì yè
意味:仕事や勉強に勤しみ、昼も夜も取り組み続けていること。

『「カツオ系女子」の話でも聞いてくれ』

 インターネットでは、犬系女子、猫系女子、うさき系女子、りす系女子……といった具合に、女性を性格特徴ごとに動物に分けるのが流行っている。
 例えば人懐っこい性格で明るい女性は「犬系女子」、神秘的で気分屋さんの女性は「猫系女子」に分類されたりする。
 
 友達との雑談の中で、この「〇〇系女子」の話題で盛り上がることも多い。
 
 「私は猫系かなー」
 「えー、うさぎ系かと思った!」
 「じゃあ私は犬系かも!」
 
 
 その会話に混ざるとしたら、私は開口一番こう言うだろう:
 
 「私、絶対カツオ系女子っす!」
 
 
 ポカーン。
 
 そもそもカツオ、動物じゃないのでは?
 ーーというのは一旦置いといて。
 
 まあ、取り敢えず落ち着いてカツオは常に泳ぎ続けていないと死んでしまうという話をでも聞いてくれ。
 
 
 カツオは「ラムジュート換水法」で呼吸をしている。
 口を開けて泳ぐことで、海水を鰓に通過させ、それで海水の中にある酸素を取り入れているのだ。
 
 だから泳ぎを止めると酸欠する。
 窒息死してしまう

 
 
 ほお。だからそれが何というのだ?
 まあまあ、焦らずに続きを聞いてくれ。
 
 世の中にはこのように、カツオのように常に動きまわり、次から次へと新しい要素を体内に取り入れないと不安で潰れそうな人がたくさんいるのだよ。
 
 
 動き回っている時はもちろん疲れやすく、早く一息つきたいと思ったりはする。
 だが落ち着いてしまうと、途端にそわそわし始める。
 一刻も早く動き出し、「何か新しいことをしなきゃ」と、ひどい不安に襲われたりする。
 
 彼らにとっては、新しい情報、新しい知識やスキル等が「酸素」のようなもの。
 世の中という広い海の中をひたすらぐるぐると周り、新しいことをたくさん取り入れることで呼吸しているようなものだ。
 
 そして「鰓」とは心の中にある恐怖だ。
 
 
 まあまあまあ、水でも飲んで一息ついてくれ。
 もうすぐで説明が終わるから最後まで聞いてくれ。
 
 
 そう、この世界は時々刻々と目まぐるしく変わっている。
 身を置いている社会だって、常に形態が変化し続けている。
 
 だから彼らは怯えているのだ。
 自分自身の形態もそれに合わせて適応していかないと置いていかれ、死んでしまうのではないかと。
 
 そんな感じで常に死ぬ恐怖に駆られ、まるでカツオのように動き続けている。
 
 
 そして私もその一人だ。
 
 「カツオ系女子」なのだ。
 
 
 ふう。
 
 但し、一つだけ違う。
 カツオは群れをなして行動する。
 
 でも私は、常に孤独だということだ(この文章を最後まで読めた方、お友達になりましょ)。

📚のんびりと生きられない、悲しい性

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