#43 『夢が叶った』
（719字・この記事を読む所要時間：約5分 ※1分あたり400字で計算）
ふと、心の中で『夢が叶った』という感覚を持った。
「夢が叶いそう」でも、「夢を叶えるよう頑張れそう」でもない。
『夢が叶った』のだ。
過去形なのだ。
完了済みなのだ。
ただし、現実を見ても特にこれといったことは起こっていない。
『夢が叶った』という感覚の客観的事実と証拠は、残念ながら今は全く無い。
でも、心が語りかけて来る。
『夢が叶った』のだと。
科学がこれほど発達した今でも、証明出来ないものはたくさんある。
だからといって、証明出来ないからじゃあそういったものたちは存在していないのかというと、そうとは言い切れない。
実体が無く触れられない、データの証明でさえ効かない多くの事柄は、時折目に見える世界よりも真実で生々しかったりする。
今回私が感じたこともそうだ。
何度も冷静になってみた。
客観的に考えて、どうも理屈が通らない現象だ。
「まだ何も起こっていないけど、私の夢は叶ったんだ。心の中でそう感じたんだ」なんて、誰に訴えれば信じてもらえるのだろうか。
訴えたところで、「ただの妄想だろ」と一蹴されるしかない。少なくとも私が逆の立場だったら、恐らくそうしている。
でも心の感覚はこれほどにも真実なのだ。
見える形で証明出来なくても、そこに「ある」。
私に何かを伝えようとしている。
この『夢』についても、実はよく分かっていない。
叶ったと感じている傍ら、具体的にそれはどのような形になるのかも把握できていない。
ただまあ、ずっと持ち続けてきた「こうありたい」という願いはいくつかあるので、多分ベストタイミングでこれらが実現されるのだろう。
楽しみにしていいのだろうか。
まあ、楽しみにしていよう。
訪れる時期は未だ不明とも、近い将来に大きな幸せが待っているのは確かなのだから。
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