見出し画像

失恋ほど、この世でつらいものはない。

二度と経験したくない。

好きな人から「別れたい」と言われたときはもちろん、どことなく態度が冷たくなってきたり、会わなくなったりして関係が悪化していくときもそう。

正直、両親が離婚したときより、家族が亡くなったときよりつらかった。

失恋とは「大好きな人にもう愛されなくなる」こと。相手がはたから見て最低な人間でも関係ない。相手が好きな気持ちが大きいほど、ダメージは大きい。

こういうときは、何をしても一時的なカンフル剤にしかならない。24時間、今そこにいない彼のことばかり考えてしまう。

恋愛において一番強いのは「別れたい側」。どちらかがそう思ったら、片方がどれだけ一緒にいたくても叶わない。

それは、結婚していてもきっと同じなのだと思う。

失恋の苦しみの最もつらいところは、『期限がない』ことに尽きる。どれだけの時が経てば苦しみがなくなるか分からない。

ネットで失恋について検索してみると『復縁』というワードをたくさん目にする。「まだ好きで…」という相談者に対して、「彼の気持ちはもうないのだから」「次の恋を見つけよう」「そんな最低な男は別れて正解」という回答がほとんど。

私が相談者だったら、たぶんどんな答えをもらっても心に響かない。でも、苦しいから誰かに吐き出したい。回答者には申し訳ないが、こんな理不尽な気持ちでいると思う。

今回こんなことを書いたのは、最近なぜか「失恋」について触れる機会が多かったから。友達や私のnoteを読んでくれた方が今現在「失恋の渦中」にいる。

友達からは話を聞いているが、私は本当に無力だ。何もしてあげられない。

私自身、失恋はたくさん経験している。好きな人に告白して振られる、婚活でお断りされる、付き合った恋人から”いとも簡単に”振られる。

もともと恋愛体質で「彼で頭がいっぱい」になってしまうタチなので、失恋では甚大なダメージを被る。1ヶ月で体重が6kg減ったこともあれば、様子がおかしくなって友達から心配され、カウンセリングを受けたこともある。

その経験から、タイトルにあるように『失恋ほどこの世でつらいものはない』と痛切に感じている。

頭では「時間が経てば大丈夫」とか「彼のことはもう忘れよう」とか思うけど、どうしても無理。誰かの親切な言葉やサポートも入ってこない。そのくせ、一人ではいられなかったり、話を聞いてほしがったり、なかなか厄介な状態になる。

彼のことが気になって共通の友達に様子を聞いて、さらにショックを受ける。いつまでも事実が飲み込めなくて、「もしかしたらやり直せるかも?」と期待を無理やり作り出す。

とにかく、足掻いてもどうにもならない。でも足掻かずにはいられない。

それが、私の思う『失恋』だ。

ここまで読めばわかるように、私は失恋した人にできるアドバイスを持ち合わせていない。私自身が、あの苦しみにうまく対処できた試しがないから。

ただ、そんな私でもたった一つだけ言えることがある。

失恋した自分を「みっともない」と思わないことだ。

失恋したとき、不安定な自分を責めてはいけない。「どうしても彼のことが忘れられない」「不安定すぎて周りの目が冷たい」「みっともない自分が嫌だ」……これらは実際に私が思っていたことだ。

繰り返し言うが、『失恋ほどこの世でつらいものはない』。

不安定になるのは当たり前。周りの目なんて、本当にどうでもいい。元気になってから感謝を伝えたらいいし、そこで仮に友達が離れてもそれは致し方ない。

失恋したときは、とにかく、生きているだけで合格だ。

気づいたら涙が出ていたり、ヒステリックになったり、仕事が手につかなくて会社を休んだりしてしまっても、非常事態なのだから仕方がない。

彼とのLINEを読み返したり、SNSで彼のことを調べてしまったりすることもあるだろう。でも、別れてすぐ「好き」が消えるほど簡単な気持ちで付き合ってなんかいないのだから、そのくらい仕方がない。

むしろ、”こんなに苦しむほど誰かを愛せた自分”を誇りに思うべきだ。

失恋したら、とにかく生きる。そのままで過ごす。

私が失恋について言えることは、このくらいだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?