合板、サイディング...長持ちせず、体に悪い建材は使わない「0宣言の家」
家づくりに使われる「合板」や「サイディング」といった建築材料。
施工が簡単で、建築費用が安いというメリットもありますが、
実は「長持ちしにくい・健康に害を及ぼしやすい」デメリットについては
あまり知られていないのが現状です。
私たちが手掛ける「０宣言の家」（ゼロ宣言、と読みます）は
「たとえ国の法律で安全性が認められていても、
長持ちしにくい・健康に悪影響な建材・工法は出来るだけ使わない」、
つまり「０（ゼロ）にする」という家づくりです。
今日は、このちょっと変わった「０宣言」という名前に込めた、
私たちの想いについてお伝えしていきます。
日本の家づくりで「長持ちせず体に悪い建材」が使われる背景
時は終戦後まで、さかのぼります。
木造住宅が多く、焼け野原となってしまった日本では、新たな住宅を “大量生産”し、スピーディーに供給する必要がありました。
そこで最優先とされていたのは「迅速さ」でした。
日本古来の建築方法である、漆喰や無垢材を使った自然素材の家づくりは
手間と時間がかかります。そこで戦後は、早く簡単に組み立てられる建築資材が開発され、それに伴い、家づくりの構造や工法も変化していきました。
例えば、
・接着剤で簡単に貼ることができる壁紙「ビニールクロス」
・細切れにした木材を接着剤で固めた「合板」、「集成材」
といった建築材料が主流になりました。
これらの建材は施工が簡単で、製造コストも安く抑えられるというメリットがあることから、現在では一般的な家づくりの工法として、大手ハウスメーカーや工務店を問わず全国的に普及しています。
便利な建材・工法の悪影響とは？
しかし、後々になって問題が出てきました。
こうした便利な建材・工法を使った家づくりには、「デメリット」もあったのです。
①経年劣化が進みやすく、リフォームなどのメンテナンスが必要
②住む人の健康に悪影響を及ぼす可能性がある
ここからは、「デメリット」についてお伝えしていきます。
①経年劣化が進みやすい
家は使い続けていくうちに自然と経年劣化が進みます。
例えば外壁や屋根材は常に紫外線や雨風にさらされており、塗装の劣化やサビ等の汚れが出てきます。工業製の材料には塩化ビニル、プラスチックといった材料が多く、耐久性はそれほど高くないため、新築からどんどん劣化していってしまうのです。
室内の劣化はどうでしょうか？住み続けているうちに、日常的な汚れが付着していくのはもちろんですが、ビニールクロスの壁紙や合板などの工業製の建材には「調湿しにくい」という性質があります。加えて、日本の家づくりで推奨されている「高気密・高断熱」を追求した工法もあいまって、どんどん気密性が高くなった室内空間は、例えると「ビニールハウス」に住んでいるのとほぼ同じ状態です。湿気がこもりやすくなると、カビが生えやすくなってしまいます。
施工時の費用が安く抑えられる代わりにメンテナンスが必要になることで、長期的に考えると「出費がかさんでしまう」のです。
②住む人の健康面に悪影響を及ぼす
代表例が1990年台後半から急増した「シックハウス症候群」や、
子供に急増しているアトピー、アレルギーなどの疾患です。
なぜ、これらの建材・工法を使うと健康に悪影響を及ぼすのでしょうか？
実は多くの工業製の建材には、製造加工時にボンドや接着剤、工業製の塗料が使われています。現在、日本の家づくりで推奨されている「高気密・高断熱」を追求した住まいの室内空間は、密閉性が高いことが最大の特徴。例えると「ビニールハウス」に住んでいるのとほぼ同じ状態になっています。
この密閉された室内に住むと、何が起こるのでしょうか？
壁紙や合板といった工業製の建材に使われている、ボンドや接着剤、塗料からは「揮発性有機化合物」という、健康面に悪影響を及ぼす化学物質が放出されています。その空気を吸って生活する人が増えたことから、「シックハウス症候群」や「アトピー、アレルギー」などの疾患が急増したのです。
”大量生産”から脱却し、
住む人にとって「本物の家づくり」を
快適で長持ちし、健康に過ごすことができる家づくりができないか？
そんな想いを元に、夏は涼しく冬は暖かく過ごせる家を目指して
開発されたのが「０宣言の家」です。
”大量生産住宅 ”に多く発生してきた問題を解消することを目標に、
耐久性にすぐれて長持ちし、住む人が健康で快適に過ごせる家づくりにこだわりました。ここまで詳しくお伝えしてきた、工業製の建材だけでなく、化学染料や防カビ剤が使われている「防虫畳」など、健康に悪影響を及ぼす素材については検討し、自然素材で天然なものを採用しています。
大々的な宣伝は行わず、口コミやお施主様のご紹介を中心に、少しずつ広がっているのが「０宣言の家」です。天然無垢材に囲まれ、木の香りとすがすがしい空気に癒やされ、気持ち良く過ごせるというお声を頂いています。
特徴の一つが「クアトロ断熱」。遮熱、断熱、蓄熱、調湿という４つの効果を発揮する独自の断熱工法で、室内の体感温度・湿度は、エアコンや加湿器と言った機械に頼らずとも年間を通じてほぼ一定に保たれています。
快適さと同時に、大切な家の長寿命化も叶えてくれるのです。
いかがでしょうか？
お客様目線で「本当に良い家づくり」に真剣に向き合っている、
私たちの想いを少しでもお伝えできていれば幸いです。
次回からは、「０宣言の家」で採用しているこだわり建材をご紹介します。是非、ご覧下さい！
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