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骨盤回旋することによって脚の痛みが改善する理由

辛くもなんともないラーメンで汗だくになる高岡です、おはようございます。つけ麺最高。

さて、ここ数回は胴体の回旋のなかでも特に「骨盤の回旋」についてお話ししてますが、最近、この骨盤の回旋のスキルがランメトリックスによって可視化されるようになったことで、色んなことがわかるようになってきました。

脚が痛くて僕の治療を受けにきていただく方に、走り方をチェックする際にこのランメトリックスで骨盤の回旋(ランメトリックスの項目では「骨盤の回転」)をチェックすると、ここまでに診てきた全ての方が、適切に骨盤の回旋を出せていません。

逆に、骨盤の回旋スコアが整うような動き作りをやると痛みが改善するケースがほとんど。

このことから、おそらく骨盤回旋スキルとランニングによる故障には、何かしらの関係があると考えてます。

では、なぜ骨盤を回旋することによって、ランニングによる故障を改善することができるのか?

今日はその辺りについてお話ししていきます。

それでは始めましょう🙌

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▼下肢に外旋力を働かせているか?
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ランニングによる脚の痛みの原因は、一言で言うと「前進運動に対して、理に適っていない力が下肢に働いているから」ということになります。
※下肢とは股関節から末端のこと(つまり脚)を指します。

では「前進運動に対して、理に適っていない力」とは、いったいどういう力なんでしょうか?

それは「内旋力」です。最大荷重、つまり最も体の重さを地面に伝えるタイミングで、下肢に内旋する力が働いてしまうこと。

では、前進運動に対して「理に適った力」とは?

内旋の反対、外旋です。最大荷重のタイミングで下肢に外旋力を働かせること。これが前進運動に対して「理に適った力」になります。

この説明に関してはいつも、バレーボールのバックアタックや、バスケットボールのフェイダウェイシュートを例にしてお話してます。

バレーボールのバックアタックやバスケのフェイダウェイシュートをするときって、必ずつま先を内側に向けて、下肢に内旋力を働かせます。

バックアタックもフェイダウェイシュートも、「前進する力」を瞬間的に「後進する力」に変換する必要があります。

後進するときに内旋力を働かせる。これは後進運動にとって理に適った力が働いている状態です。

内旋力を働かせなければいけないタイミングで外旋力を働かせてしまうと、目的とする動作を滑らかに遂行できません。バックアタックに時に外旋力を働かせば、そのままネットに突っ込むことになるでしょう。

つまり「理不尽な動き」になっているということです。

前進運動であるランニングにおいて脚が痛くなるということは、この「理不尽な動き」になっているわけですね。

前進運動ですから、本来は外旋力を働かせたいところに、理不尽に内旋力を働かせてしまっている。

「前進運動に対してブレーキかけながらアクセル踏んでる」

そんな状態です。

で。

このような理不尽な前進運動にならないようにするために「骨盤回旋」のスキルが重要になります。

まず、この動画のように、右足に体重を乗せた状態で骨盤を右回旋すると、必ず右足の土踏まずが上がるような力が働くはずです。

かんたんに言うと、これが「外旋力」です。

ランニング中、最大荷重のタイミングでこの外旋力が下肢に働けば、下肢に不要なストレスがかかることを防げます。

ちなみに、全然スルーしていただいてもいいことですが、骨盤を右回旋した時、右股関節は「内旋」状態になります。

ちょっとややこしいですが、ここで股関節が内旋状態になることによって、臀部周囲の筋腱は瞬間的にストレッチされ、その反動で大きな外旋力を発生させます。

と、このように骨盤回旋に伴って下肢には外旋力が働き、身体を滑らかに前方向に押し出してくれます。足は地面に置くだけでいい。

しかし、適切に骨盤回旋できないと、さっきとは逆で、下肢に内旋力が働き、土踏まずが潰れるような力が働きます。

そうなると足は「置いておくだけ」というわけにはいきません。つま先で地面を踏み込んだり、膝を伸ばしたり、不要な力を働かせて、どうにかして前に進もうとします。

下肢に内旋力が働いていても、目指すアウトプットが「前進運動」ですからね。そうせざるをえないわけです。

ここに無理が発生し、局所に負荷が偏り、損傷し、「痛み先生」の授業が始まるわけですね。

そこで。

ぜひともやっていただきたいドリルがあります。

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員