【雑感】業務を誰にでも出来るようにする?
<おじさんDX Vol 509>
若手との雑談会で、業務を誰にでも出来るようにシステム化するのは良いのですが、「それだと自分達でなくても良いような気がします」とありました。
職場には、「やりがい」「やる気」「居場所」はあるほうが良いのですが、誰でも出来る業務に、なんとなく価値がないような気がしている様子です。
✅誰でも出来る仕組みは必要
業務の属人化と混同している様子でしたので「誰でも出来る業務化」するのと、「誰でも出来る業務」の違いを話しました。
業務の属人化が好ましくないのかは、以前の記事で触れています。
難しく考える必要もなく、この業務の誰でも出来る化は、小売業で例えれば、商品の値付けにあります。
どうして商品に値付けやPOPが掲示されているのか?
お客様が商品を購入しようとした時に価格が分からないと購入しにくい、もしくは購入しないのです。
これは、予算の都合もありますし、安心してその価格で購入したいからなのですが、今や当然のように値付けやPOPを掲示しているのは、「業務の誰でも出来る化」を行っているからです。
普段何気なく当たり前と思っているコトには、この「誰でも出来る化」が行われています。仕組みと言うには初歩的ですが、考え方は一緒です。
✅誰にでも出来る業務は本当なのですか
業務といえないかも知れませんが、「そこに立って居るだけでいい」という業務があったとします。
小売業で考えると、その立って居る人もスタッフな訳ですから、お客様への挨拶くらいはするよう指示があると思います。
挨拶なんて誰でも出来るじゃないか...。
でも、その挨拶ですら、ヒトによって異なるのです。
つまり「質」が違うのです。
業務の質を上げていこうと思うようなスタッフは、挨拶一つでも工夫をしていきます。それに飽き足らず挨拶以外でも、重い荷物やお客様のお出迎えやお見送りをするようになるかも知れません。
「そこに立って挨拶をするだけでも良い」といわれて、余計な事をするなという人は居るかもしれませんが、私個人ではこうした工夫を行う人というのは貴重な存在なのです。
確かに単純かも知れません。
難しくもなく特段の資格も必要ありません。
ですが、それって誰にでも出来るのでしょうか?
案外、誰にでも出来るように感じ、業務への価値を見出せないのは、その仕事への姿勢かも知れないのです。
違う視点から物事を見る習慣が必要です。
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