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マミートラックについて 「お母さん」は戦力外?

「私が一番、悩んでいたことってこのことなんだ」

マミートラックという言葉を知ったとき、私はそんな風に思いました。今日はこの言葉について、書いてみようと思います。

1.マミートラックとは?

「マミートラック」とは、子どもを持つ女性の働き方のひとつで、仕事と子育ての両立はできるものの、昇進・昇格とは縁遠いキャリアコースのことです。
職場の男女均等支援や仕事と育児の両立支援が十分でない場合、ワーキングマザーは往々にして補助的な職種や分野で、時短勤務を利用して働くようなキャリアを選ばざるをえなくなり、不本意ながら出世コースから外れたマミートラックに乗ってしまうことが少なくありません。(コトバンク参照)

2016年にNHKのおはよう日本でも特集されていました。

記事によると、ワーキングマザーの4人に1人がマミートラックを経験した、と答えています。

また、業務内容が変わってしまったことにより、「出産前と比べて仕事へのモチベーションが変化した」と感じる女性は多くありません。
モチベーションが上がる理由には、「出産・子育てを経験して視野が広がった」、対して、モチベーションが下がったと答えた人は「残業ができないことや、時間の融通がきかないため、社内での評価や給与が下がったため」という理由を挙げていました。
仕事よりも家庭を優先することは、決して悪いことばかりではないと思うんだけど、初めからそう望んでいた訳ではなく、不本意ながらそうせざるをえない女性も数多くいる。なんだか切ないし、ジレンマを感じてしまいます。

お母さんになった途端に「戦力外通告」をされた。そんな気持ちになった女性は決して多くないのではないでしょうか。

2.マミートラックを抜け出すには?

おはよう日本でも紹介されていますが、子育て中の女性にもやりがいを持って働いてもらえるよう、取り組みを進めている企業もあります。

企業側が挙げるポイントは「労働時間ではなく、成果で評価する」こと。

お菓子会社のカルビーでは、実際に時短勤務の女性にも公平にキャリアアップのチャンスが与えられるような制度を導入し、6年間で女性管理職の数が4倍に増加、売り上げの向上にも繋がっています。

では、働く側の私たちはどうしたらいいのでしょう?

ごめんなさい、いまの私にはあまり建設的な意見は浮かびません…。
調べてみると「〇〇の仕事がしたい、昇進したい」など、明確な意思表示を行うことや、普段から上司との関係性を築いていくことなどが挙げられていますが、現実は中々、上手くいきませんよね。

それに、人の気持ちってコロコロ変わるから、初めは「私は家族との時間を大切にしたいから、仕事はほどほどでいいやぁ〜」なんて思っていても、いざ時短勤務で働き出したら物足りなくなってきて、やりきれない気持ちになってしまう人だっているのではないでしょうか?(あ、これ私です笑)

思い切って、職場を変えるのもひとつの方法なのかもしれません。ただ、新しい環境で一からキャリアを築いていくのも容易いことではない上に、「子育て中」という肩書きがあるだけで、再び別のマミートラックを走らされる可能性も十分にあるように思えます。

でも、悪いことばかりでは無いようです。
働き方改革や、ライフスタイルの多様性が認められるようになってきた昨今、企業側が積極的に意識を変え、徐々にマミートラックが解消されるような文化も取り入れられてきています。テレビ会議やリモートワークの導入も、ワーキングマザーには心強い取り組みです。

では、理学療法士はどうなんでしょう?
あれ?、なんだか明るく見えません笑。
これについては、時間を置いてもう少しじっくり考えてみたいと思っています。

3.いま思うこと

マミートラックを抜け出すには、企業などの雇用する側だけではなく、私たち女性側の背景も変えていく必要があるのかな、と思います。

「家事や子育ては女性がするもの」

これは私が産まれるずっと前から、日本に根付いてきた考え方です。でも、この潜在意識こそが、マミートラックを作り出しているようにも思えます。

でもね、個人的な意見なのですが、これって別に家事や育児をしない男性が悪い訳では無いと思うんです。だって、産まれた時から当たり前だったことが、「実は違う、私たち女性はそんなこと思ってない!!」なんて突然、怒られてしまっても、すんなり「はいそうですか、ごめんなさい」なんて言えるはずがないですよね。

大切なのは、「未来をどう創っていくか」なのではないでしょうか?

江國香織さん曰く、「男の人というのは、物がわからないようにできている」そうで、何が言いたいのかというと、本当に男の人は物がわからないんだよ、というのではなくて、「私自身がどう思っているのか、どうしたいのか、まずは一番近くの男の人(夫)にわかってもらうことが大切」なのではないかな、と思うのです。そのためには、相手に伝わるように説明することってすごく大切なんですよね。

私は出産してから2回目の転職活動中ですが、その時々で夫とはたくさん話し合いました。

とは言え、こちらがいくら譲歩しても理解できない、しない殿方もいると思います。職場は合わないのならすぐにでも変えてしまえばいいと思うけど、夫はコロコロ変えられないから、やっぱりそのためには早く社会に変わってほしいわねぇ、といのが、いまの私の本音です。

<参照記事>




読んでいただきありがとうございます。まだまだ修行中ですが、感想など教えていただけると嬉しいです。