【2019/7/26開催セミナーレポート】『「トランステック」 ∞ 「マインドフルビジネス」』 〜SXSWに出展した東芝のプロダクトデザイナーを交えたトークイベント〜 ②ヒューマンポテンシャルラボ山下さん
山下さんの講演
山下:今日どんな方が来てらっしゃるのか先にアンケートを。マインドフルネスに興味のある方?これがなかったら来ないですよね。トランステックって聞いたことがある方?5、6割ですね。いわゆる大企業と言われるところに所属している方?中小・ベンチャーに所属している方?半々ぐらいですね。あと鎌倉が嫌いな人いますか?鎌倉が好きな方いますか?結構いるんですね。三木さんがだいぶ鎌倉推ししてるので大丈夫かなと思って。僕もたまたま鎌倉なんですが、三木さんも鎌倉を愛して、僕も愛してはいるんですが、あえて僕は三木さんの鎌倉の視点からボトムアップをして、欧米からトランステックってあえて持って来てますが、本当は日本の精神性が海外にインパクトを持っていくっていうストーリーを描きたいと。そういう中でメインストリートの東京だとやりにくいのでちょっと離れた鎌倉でっていうのもあるし、禅の聖地である鎌倉っていうところで私達活動していると面白い人達がたくさん集まって来ているというのが背景にあります。
ハートマスっていう会社をご存知の方?
こうなってくるとちょっとマイナーなんですね。実は我々の心臓から電磁波というものが出ています。あらゆる細胞から電磁波が出てるんですが、心臓の情報の量は脳と比べると100倍、心臓から出ている電気の量は脳波から出ているものの10万倍、磁気は5,000倍と言われています。ちょっとトーラス状の絵が調べると出てくるんですが、2mぐらいの間隔でそれを可視化するとこういう電磁波がブワーッと出ているわけです。我々の心拍って相手の思考とか感情にすごい影響を与えているんです。何となく怒っている人がいたらその場が凍りつくみたいなのはもしかしたら心臓から出てる電磁波というものに影響されている。
今僕話し始めてからこれを付けてるんですが、これがハートマスのプロダクトで、こういう形で僕が今しゃべっている時の心拍の変動数を見てますけど、この変動数がいけているとちょっと緑のラインに出てくるんですが、ちょっとマイナスになってくると下のほうに出てくる。これが感謝とか慈悲のような状態になっていると心拍の変動が整うんです。これが単に緊張しているかどうかっていうのでは見ていないんです。結構面白いこういうデバイスが今ここでできたりします。こんなのが1つトランステックで挙げられているものです。
私の自己紹介ですが、10年ぐらいアクセンチュアという会社で大企業のコンサルティングをやってたんですが、抜本的に社会をもっと変えていかないといけないなと思った時にドロップアウトをして、人間の潜在能力をもっともっと高めていくっていうことで、古代の叡智とか最先端テクノロジーを融合したトランスフォーメーション体験を通じてウェルビーイングとかパフォーマンス向上を実現する能力開発ということをやっております。
去年の11月に4年目になるトランステックカンファレンスという1,000人ぐらいのカンファレンスなのでそんなに大きくはないんです。まだアメリカのシリコンバレーの中で割と尖ったグループに位置づけられます。この人がco-founderのニコルっていう素晴らしい気さくな女性で、
日本のことをすごい大好きで、彼女も元々バリバリのキャリアウーマンだったんですが、彼女の意識変容が起きたのは京都で10日間瞑想して誰とも喋っちゃいけないというヴィパッサナー瞑想をやってワーッてなってこのカンファレンスを始めたみたいな流れになります。
もう1人の共同創業者のジェフリーっていう人も面白くて、
10年ぐらい前に起業家として大成功して、だけど「あれ?あんまり僕幸せじゃないぞ」ということに気づいて、そこから悟りの研究を始めたんです。インタビューして彼もドクターで心理学的に悟りと言われている状態ってどういうものかを調べ尽くして、その状態に入る瞑想プログラムを作っていたりします。そういうのを起業家向けにやってたりします。割と初期はGoogleが入ったりとか、最近はデロイトとか大きな会社とかも協賛してたりとかしています。
日本でもこれ買えるんですが、
MUSEってここにやってある程度脳波的なものを測って瞑想してる時に瞑想状態に入ってるかどうかをフィードバックする仕掛けだったりとか、これはアルツハイマーの方向けでそういうのを軽減させる近赤外線を照射して物理的に治していくというものもあります。これも結構面白いです。電磁気的なものを脳に直接つけて瞑想が流行ってたり、あとVRも名前がTRIPっていうTRIPするような体験ができたりします。
あとスペースです。ウェルビーイングスタンダード、これを日本でもそういう会社が今出てきてるんですが、デジタルで人の内面とか意識とかに影響を与えるようなものをデータで取って空間に生かすとかこういうのも出てきています。
このソフィアという人は「AIが地球を滅亡させる」みたいなので結構バズったAIですが、彼女も登壇して面白かったのが、結構感情を入れてるので、彼女が悲しいとか怒ってるとかそういう表情を見せたりとか、挙句の果てに瞑想の概要を彼女がしてくれたりとか楽しいです。ベンチャーキャピタルの人達もめちゃくちゃ来てまして、「この市場っていうのは確実にこれから来るよ」と。「この数年っていうのは玉石混合で淘汰されていくかもしれないけどね」みたいな話で、この人はベンチャーキャピタルの人なんですが、一番最初にこの人が登壇して「隣の人と10分間見つめ合ってください」みたいなワークをやっていました。これはトランステックラボっていう彼らの拠点に僕らも三木さんも一緒に行って帰って来ました。今日本とネットワークを作って日本のトランステックコミュニティを立ち上げることに関わっていただいています。
トランステックっていう文脈をお伝えすると、人類の次のアジェンダは何かっていうのは日本でも最近ようやく言われ始めていますが、ウェルビーイングだよね。その辺は結構アメリカではスタンダードな話になって、日本よりなぜアメリカかって言うと、1つはこのデジタルがすごい進んでて、働いてる人が特にシリコンバレーなんかはそういうデジタル系の人達が多いんです。いい加減ストレスに疲れた、デジタルに疲れたみたいな話と、もう1個は医療費が高すぎるっていうところは日本よりも全然課題がでかい。ちょっと病気をするのにお金をかけたくないなっていう人は積極的にフィットネスとか自分の内面というものを予防していこうっていうインセンティブが働くんだろうなと思っています。良い意味で日本は精神的に豊かな国なので、最近はメンタルの問題ですとかうつが出てきてますが、日本も他人事だと言えないなと思っています。
これもトランスティックラボの整理です。これからのウェルビーイングとかマインドフルネスもそうなんですが、今までどっちかって言うと課題が大きいメンタルヘルスとか、病気の人、うつとかを治そうっていうフェーズだったんですが、そこからより仕事の中にもそういうのを取り入れていこうっていうことで、ハーバード・ビジネス・レビューとかも日本で最近盛んにEI、EQとかマインドフルネスが取り上げるようになりました。そういう意味でマインドフルネスとかエモーショナルマネジメントっていうのが仕事の中に色々入ってきたりとか、さらに言うと生き方っていうウェルビーイング=生きるっていうところにこういうテクノロジーがどんどん入っていく。BtoCの領域でも色んなデバイスが入っていくというような流れに今なってきています。
これは僕の定義というか作っているフレームなんですが、簡単に言うと今までってどんどん成果を出していこうっていうウェルドゥーイングのパラダイムでした。その時に近代の限界っていうのがあって、生産性を高めるんだけど精神が病んだりとかコミュニティが崩壊したりとかそういうことが起きまして、それがモダンテクノロジーの限界でした。一方でその真逆のウェルビーイングを目指していたところで、左側は悟りの世界でチベットのお坊さん達は洞窟の中で3年ぐらい籠ると幸せになれるというのはアンシェントテクノロジーっていうやつです。「悟ったら幸せだよね」っていうのがあるんだけど、「そこを目指したいか?」って言うと「じゃないですよね」と。我々は近代っていうのを含んで超えるっていった時にウェルビーイングとウェルドゥーイングを掛け合わせるところに次のフェーズがある。そういう意味でそこをサポートするテクノロジーがトランステックだという理解をしています。今までの方法論だとどっちかに寄ってしまって限界があると思います。
トランステックとは何か。
このトランステックが生まれた背景なんですが、1つは皆さんよくご存じなマズローなんです。
僕もアクセンチュア時代にマズローの5段階欲求をいかに駆け抜けるかを目指していたんです。そのある程度のところまで行った時に「これから僕はどこを目指すんだろう」と分かんなくなった時期があったんですが、人類的にそういうフェーズに今来てるんだろうなと思います。それである程度コントロールできる地位とかお金とかそういう豊かさを得た上で何かあるんだろうなっていうのを言い出したのがマズローで、亡くなる間際に自己超越欲求を言い出しました。そこからトランスパーソナル心理学が生まれて、それの拠点になっているところがCISっていうカリフォルニアの大学とソフィア大学です。面白いのがスタンフォード大学とものすごい距離が近いっていうところで、僕の仮説というか実際にスタンフォードのテクノロジー系の人達とトランスパーソナル系の人達の文化が自然に融合していったんだろうなと捉えているわけです。その大前提に1960年代からヒッピームーブメント、ヒューマンポテンシャルムーブメントっていうものがアメリカの西海岸にはありました。ここが実は今のマインドフルネスとかのオーガニックとかの大きなトレンドの土壌になっている文化的な背景が大きくあります。その時から「幸せとは何か?」とか創造性とかそういうものが追求されていったっていう背景があります。このテクノロジーってすごい人間性を大事にして、テクノロジー、テクノロジーっていうことではないんです。
さっき三木さんから「セルフトランスフォーメーションがこれからのトレンドだ」ってありましたが、まさにアメリカの色々な企業で例えばLinkedInもリーダーシップ4カ条の一番最初にトランスフォーメーション=自己変容を入れています。トランスフォーメーションっていうのは何かって言うと、いわゆるターンアラウンドのレベルとは全く違う、同一平面上の進化ではなくて、前の状態が1回死ぬ状態なので、我々のイノベーションの観点でいった時も、人類は1回今までのやり方っていうのを1回死なないと次に行けないっていうフェーズに来てるというところの1つの大きなトランスフォーメーションの必要性っていうのが高まっているというのがあります。
もう1個はハッカー文化。ここにいるチャディー・メン・タンさんっていうのがGoogleのサーチインサイド・ユアセルフっていう瞑想プログラムを作った人です。Googleで6番目ぐらいに入った初期のメンバーなんですが、この人が「私は100万人の悟り人を作るために瞑想プログラムをやっている」と言っていました。彼の言葉で言うとコンプリートフリーダム、これは悟りということなんですが、アメリカの自由を求めるフリーダムの最終形だっていう意味においてはアメリカ人はめちゃくちゃ分かりやすいんじゃないかなと思います。そのために彼は高校時代とかすごい昔から勉強していて、マインドフルネスの国際カンファレンスWisdom2.0の立ち上げの背景には彼がいたりしたんです。そういう仏教色は全く隠してますが、みんな仏教を勉強しているんです。90%ぐらいは仏教のことを学んでたり勉強しています。そういうような背景が圧倒的に日本と違う。
トランステックを構成している要素は科学というものを取り入れていて、テクノロジーの要素があって、そして人間性の回復をしていこうという大きく3つの要素が含まれています。心の健康とか幸福とか人類の繁栄をサポートすると言っています。僕が好きな定義っていうのはテクノロジーの言い方で言うとピボットである。どういうピボットかと言うと今までのテクノロジーは外の世界を良くすることに使われてきました。これからのテクノロジーは内的な成長のために使うものであるっていうのがトランステックの定義になっています。
『ZONE』という本を読んだことありますか?
これもマイナーなんですが、アメリカでは割と話題になった本で、シンギュラリティユニバーシティの代表とかも「これは頭脳をハッキングするためのユーザーマニュアルです」と言ってて結構過激です。この本もトランステックカンファレンスに言及してたりするんですが、いわゆるマインドフルネスっていう業界はどっちかって言うと瞑想とか神秘体験とか仏教とかそういう文脈から起きてきたものです。一方でさっきの1960年代にあった人間性回復運動とかヒッピームーブメントの中で出てきたサイケデリックス、いわゆるドラッグのカルチャーもあります。そしてもう1個は軍隊とかスポーツの世界でゾーン状態に入るためのパフォーマンスを上げるっていう文脈で使われたりします。この本では「その3つのコミュニティが結局同じ状態を目指している。これがエクスタシスっていう状態だ」って言ってるんです。その時に出てくるフレームがこの4つで、自我というものがなくなる状態、それから時間という概念がなくなる状態、それから多幸感みたいなリッチネスっていう状態、それから努力をしているという感覚がなくなる状態。何となく皆さんもゾーンに入った状態とかマインドフルネスに入った状態がある方はイメージがつくと思うんですが、次人類のウェルビーイングとかパフォーマンスを求めようといった時にこういう状態にいかに入るかがあらゆる業界で研究されているということです。そういうことを目指す世界っていうのはアメリカが得意なお金に換算すると3兆ドルと言ってたりします。市場のセグメントとか色んな領域、トランステックっていう新たな市場ができるというよりも、今までの産業というものがコンバージョンしていくイメージなので、これが数字が一人歩きするのもどうかなと思うんですが、誰もがトランステックを使っていくことになるでしょうということです。
そのために必要な色々な変容っていうのがあるんですが、知覚を変えていく技術としてのVR、ARもそうですし、例えば日本はまだまだVRとか使うのはゲーマーですが、これから意識を高める、感応性を上げるために脳をハックするための装置として使われるっていう風にコンバージョンしていく。人間のフィードバック、バイオフィードバックっていうのはまさにこういう生体情報を取ってそれを可視化することによって気づきを得て、より生体の状態をより良くすることをやっているわけです。物理的に変えてしまうみたいな、最近イーロン・マスクがついに発表しましたけど、脳の中にチップを入れて喋れない人が考えただけで文字が打てるみたいな、これからどんどんそういう物理的な変容のフィールドも出てくると思います。そういうのを含めてトランステックというのは定義されていて、これはトランステックカンファレンスというサイトを見ると全部この辺の資料をダウンロードできるのでぜひ見てみてください。すごく面白いです。
僕が言いたいことは日本はどうなんだっていうことなんです。アメリカの定義だとあんまり出てきてないんですが、トランスフォーマティブ・エクスペリエンス、いわゆる意識が変わるような体験とエンターテイメントってすごいこれから重要だなと思っています。これはエイベックスもやっていて、僕の友人でもある小橋賢児っていう人がクリエイティブ・ディレクターをやっていて、彼自身がすごいど派手なこういう演出をやってるんですが、ダライラマとの対話の会を主催したりとか、彼自身もすごいトランスフォーマティブな体験を経てこういうことを今やっているので、単なるエンターテイメントを超えためちゃくちゃすごい体験だったんです。これは一般的には花火のすごいやつだよっていう感じで2万人豊洲の公園のところで7月20日にやったんですが、ほとんどソールドアウトできてました。3Dサウンドですごいスピーカーが何百台と置いてあって、音が本当に立体的に聞こえるようなもので、みんなが見えるところにステージを作ってそこでいわゆる演劇が行われていて、向こう側には水上からその動きと音に合わせて完全に連動した花火がバンバンバンバン演出して鳴っていると。全ての五感、光とか音とかそういうものを使って感覚を違う世界に誘う。こういうようなエンターテイメントっていうのが日本の花火という伝統がもう無料でやっていくビジネスモデルが成り立たなくなっていて、単に花火を有料化しても来てくれないっていう中でこういうことをやって、今シンガポールだったりとかサウジアラビアに呼ばれてやってるんです。日本の伝統的なモノづくりとこのトランスフォーメーションを掛け合わせるとすごいビジネスになるっていうことを体験しました。
最近JTの方とよく会うとJTさんもすごい良いことをやっていて、これはkitokiっていうプロダクトなんですが、
手に持って呼吸をしてリラックスして良い呼吸ができるようになったら、手汗というものを感知してて、それが少なくなってくるんです。そうするとブルブルと震えて「リラックスしたね」って教えてフィードバックするみたいな仕掛けになっているんです。JTさんのビジネスモデルって自分はすごいタバコ吸って気持ちいいけど、めっちゃ他の人に悪い影響を与えたり、自分の内面の健康にも害を与えているし、まさに自己中心的プロダクトでそういう会社として見られていて、どんどん規制、縮小化していって苦しくなっている。だけどこういうのってよく考えると呼吸というものを司ってるところはたぶんめちゃくちゃ内的な変容とか健康とか副交感神経を高めるとかそういうことをできるので、まさに健康とか意識変容とかよりリラックスとか周りの人と気持ちいい関係を作れるみたいなことをJTが打ち出していくと全く違うブランディング、「世界をより良くしていくような企業に生まれ変わるんだ」っていう話を僕は提案してたりします。
ソニーの井深さんすげえなと思うのは、最後完全にぶっちぎってエスパー研究所とか作られたことがあるじゃないですか。
気の研究をしてたんです。その当時はみんな「おかしくなっちゃった」と思って、宙に浮くヨガの先生と仲良くなって「宙に浮いてた」って言ったりとか、そういうことをやってたんです。でも「これからは心と意識を考えたモノづくりの時代だ」と言ってて最先端だと思うんです。その後コンサルティング会社が入ってきて、西洋型の経営でそういうものをどんどん潰していってしまったという経緯があります。だけどまさに今その時代がようやく来たと思っています。
この次の時代は絶対日本です。
僕が本当に今日これは熱く語りたいんですが、メイドインジャパン、ソニーがまさにやっていただいたんですが、この次の時代は絶対日本です。
心っていう意味では今のAIの研究っていうのも西洋型の脳主導型の設計では絶対限界があるんです。身体性みたいなところとかを組み込んでいかないと、そもそも脳が指令して人間を作ってるわけじゃないので、さっき言った心臓が脳の何倍もっていう話で、心臓とか腸がとか何とか言ってますけど、全部連動している話で、脳がコントロールしてるっていう考え方が西洋の思想の限界だったりする。その辺を分かってるのが東洋的全体性を持った東洋思想だったりする。その精神性とか心とかっていうのは禅とか仏教、あらゆる神道とかも含めて人間性というものの素晴らしい和の精神とかそういうものはどこの国にもないものです。ここで英語で言うとトランスっていうことです。テックっていうところはモノづくりの日本ですよと。それを掛け合わせたら絶対日本がスタンダードになるのは見えてくる。アメリカのトランステックを日本に持って来ようと思っているfounderのニコルも分かっています。彼らはグローバルで見てるので、トランステックのコミュニティがたくさん立ち上がってきてるんですけど、日本は市場とは見てないんですが、「このフレームワークでモノづくりの日本が高い精神性を掛け合わせると絶対に良いプロダクトができるでしょう。それは世界を変えるということだね」って思ってくれているので、ぜひこれは皆さんと一緒にやっていきたいなと思っています。
それの参考になんですが、西洋の思想的なもので言うと、1回神が中心だったのが神が死んで個人主義になり個人の時代があったが故に、今ホモデウスみたいな考え方で神様がデータに置き換わって、
自分の意思決定でもデータを信じるようになっていく。そうすると個人が死んだっていう話になって西洋はそういうところを辿るんです。日本はずっと個人主義にもなれずフワフワしてたんですけど、結局そこは日本の良いところでもあって、空とか縁起とかタオとかそういう我々の精神性っていうのが脈々とずっと受け継がれていて、
そこにいよいよ自信を持ってデータイズムの次の時代っていうのが東洋的な思想、そこで科学的にも東洋的な考え方っていうのが証明だったりとか裏付けされていったりすると思うので、そこでいよいよ日本の精神性っていうものがテクノロジーと合体していく時代がポストと言われる時代なんじゃないかなって思っています。ぜひこういうことを参考にやっていきたいなと思っているのでよろしくお願いします。ありがとうございました。
三木:ありがとうございました。山下さんが良い感じの心×モノづくりというので締めていただいたので、その実践をされた駒木さんにお話をいただければと思います。
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