#006 【開催告知!】百鬼夜行vol.3《 written by Mai 》
大塚です。
次回の百鬼夜行についてご案内します!
–百鬼夜行vol.3
今回の舞台は、神話に伝わる三種の神器の一つ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」をお祀りしたことからはじまる名古屋・熱田神宮。そして、1000年以上の歴史を持つ伝統行事、豊橋・安久美神戸神明社の「豊橋鬼祭」を参観します!
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開催にあたり、ただいま、「古事記」で熱田神宮について絶賛勉強中です。ここも、神話の物語が深く関わる地。学べば学ぶほど面白い。今日は、その一部をご紹介したいと思います。
–熱田神宮 / 草薙剣
三種の神器のひとつ「草薙剣」を祀る由緒正しき神社として知られていますが、熱田神宮の創祀とその伝説について、皆さんはご存知ですか?
◉草薙剣のはじまり
草薙剣は、日本神話の中で人類の起源神とされるイザナキの子どもであり、太陽の神天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟、須佐之男命(スサノオノミコト)からはじまります。
このスサノオ、英雄として語られていますが、実はかなりの破天荒。父のイザナキから、海原を治めるように命じられたスサノオでしたが、亡くなってしまった母のイザナミに会いたいと泣くばかりで、まったく統治をしません。それに怒ったイザナキは、スサノオを追放してしまいます。
追い出されたスサノオは、姉のアマテラスが治める「高天原(たかまのはら)」(いわゆる「天」のこと)を訪れます。高天原で過ごすスサノオですが、ここでもあらゆる悪事をはたらく暴れん坊ぶり。そして、ついには高天原も追放されてしまうのです。
姉からも見放されてしまったスサノオが降り立ったのは、出雲の地でした。そこで出会ったのが、クシナダヒメという女性でした。
出雲には毎年、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)という化け物がやってくるといいます。その目は赤く、ひとつの胴体に8つの頭と尾を持ち、体には檜や杉が生え、腹からは血が垂れ爛れているーー。恐ろしい…!!クシナダは、そのヤマタノオロチの生け贄になる予定でした。
クシナダに一目惚れしたスサノオは、彼女を助けるべくヤマタノオロチを倒すことを請け合います。そして、高濃度の酒で酔わせるという戦略で、その化け物を見事退治!
その際、ヤマタノオロチの尾から出現したのが、神剣「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」でした。これが、後に「草薙剣」と呼ばれるようになる神剣誕生の物語です。
◉熱田神宮のはじまり
熱田神宮の創祀には、かの有名な英雄、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が深く関係しています。
ヤマトタケルは、初代天皇から数えて第12代目の景行天皇の息子として生まれました。このヤマトタケル、スサノオと同じく英雄として語られていますが、実は彼も凶暴者でした。兄を殺してしまったことで、父の景行天皇からその残忍性を恐れられ、遠ざけるために西征を命じられます。
ヤマトタケルはその腕っぷしで次々と敵を倒し、その名は広く轟くことに。
西征から帰り、休む暇もなく、次は東征を命じられます。景行天皇はよほど息子が恐ろしかったのでしょうか…
東征にあたり、ヤマトタケルは伊勢神宮を参拝しました。そこで、叔母であるヤマトヒメから神剣を授けられます。それこそが、あの天叢雲剣(草薙剣)でした。
東国に向かう道中、尾張・熱田の地で宮簀媛(ミヤズヒメ)と出会います。そして一目惚れ(古事記には、よく一目惚れエピソードが出てきます)。ただ、東征へ向かう途中のことだったので、「東国を平定したあかつきには夫婦になろう」と約束をして、さらに東へと進みます。
そして、相模(現在の静岡あたり)に入ったときのことでした。ヤマトタケルはピンチを迎えます。この地の統括者はヤマトタケルを亡き者にしようと企て、彼を騙して野に火を放ち、殺してしまおうとしたのです。
火攻めにあい、もう終わりかと思われたその時。ヤマトタケルが取り出したのが、神剣「天叢雲剣」でした。この神剣で「草」を「薙ぎ払い」、向かい火をつけ、裏切り者を見事討伐!
もうお分かりの通り、このエピソードの後、神剣は「草薙剣」と称されるようになったのだそう。
見事、東国を平定したヤマトタケル。ミヤズヒメが待つ尾張・熱田に戻ります。そして、ついに二人は夫婦となります。
しかし、めでたしめでたし、とはいかないのが神話の面白いところ。
伊吹山(現在の滋賀あたりにある山)の平定に向かった際、ヤマトタケルは神の怒りをかってしまい(病に倒れたとも)、亡くなってしまうのです。
ミヤズヒメは、ヤマトタケルを慕い、託された草薙剣を熱田の地にお祀りしました。これが、熱田神宮のはじまりとされています。西暦113年のことです。
*以上の内容は、諸説あります。
–まとめ.
神話、面白すぎませんか?そして、その神話の舞台が実在する。想いを馳せると、わくわくして眠れません…!
今回の百鬼夜行は、そんな伝説が伝わる熱田神宮が舞台。個人的には何度も訪れている場所ですが、学べば学ぶほど見え方が変わるのが、非常に面白いです。
ぜひこの体験を、一緒にしませんか?
ご興味ある方は、ぜひご連絡ください!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました◎
ZENKI 大塚真妃