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1 week UX デザインのススメ 〜ポエムチョコレート〜

おはようございます。だいぜんです。

このnoteはわたしの独学記録1週間UXデザインチャレンジについてです。

1週目の記事はこちら。

今回は前回の手紙アプリに引き続き、「自分の想いを伝える」系サービスを考えてみました。

ポエムチョコレートアプリを作ろうと思った前提

おくりものをもっと記憶に残るものにしたい。
誰かに何かを贈るときに、個体としては記憶に残るものになりにくい。どうしても、だれか人が「ストーリー」を伝えないと記憶には残らない。思いを伝えるにはどうしても人の介在が必要です。
人の介在をすべて省かず、テクノロジーが介していても、温かみのあるような、そんなプロダクトを作りたいということが前提にありました。

個人的に、本の中から誰かの詩や格言を集めていくのが好きです。誰かが好きな詩や格言を、わたしも好きになるんです。それをいつの間にか自分の言葉として生かして、また誰かに伝達する。

いい言葉はずっと受け継がれる、その手段としておくりものに乗せればいいんじゃないか、おくりもので一番無難なものは何か?それがチョコレートでした。

*全てのお題は自分の身の回りのペインポイントから考案しています。ターゲットは違うものの、自分の体験談をベースに、当てはまるペルソナ を考えていきました。

月曜日:行動・操作シナリオ、ペルソナ の作成

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Figmaでポストイットを入れて、一人でアイデア出しをしていきます。

・どんな人か?
読書家の30歳男性、彼女はいるが転勤で遠距離恋愛で、月1で合うようにしてる。

・1日の行動イメージ
おはようから始まり、些細なことでも連絡を取り合い、週1で電話

・現状の課題(ジョブがあるから、プロダクトを設計する。)
・達成したい目標(プロダクトを持つこと、ダウンロードしてもらうことを目的とするんじゃなく、そのさきにあるユーザーの課題を解決して、その体験を設計することを明確にします)

決めた人物像と行動パターンが書けたら、ペインポイントとなるストーリーを考えていきます。

◉ストーリー
Leoはメキシコシティに住む31歳の読書好きの男性。グアダラハラ出身で、去年仕事の転勤でメキシコシティに移り住んできた。3年前から付き合っている彼女はグアダラハラで本屋で勤めており、必然的に彼女とは遠距離になってしまった。仕事熱心でありながら、お互い別れることはせず、今は月1で会うことにしている。もうそんな関係が続いて1年近く。彼女とは毎日連絡を取り合うものの、日常のワクワク、ドキドキを味わえずに、彼女のことは大好きであるが、Leoは若干マンネリを感じている。「新しいサプライズ、コミュニケーションの方法はないものか」と。普段会っていない時でも、伝えたいことを伝えられ、ドキドキするような、離れていても繋がっているような気持ちを欲している。

このストーリーを簡潔にまとめると

who
本が大好きなペルソナ ターゲット が 自分の彼女に
What
気持ちのこもったプレゼント を 送る
Why
日常に溶け込めるような、ワクワク感を、会っていないときは味わうことができない。離れていてもつながっている気持ちを感じたい。

火:リーンキャンパス

❓課題と解決策

月一しか会えない

(解決策)
「会えない」をポジティブな感情に変えて、チョコレートを贈ることで、「会えない」プラスアルファの価値をもたらす

日常の中でサプライズをしたい

(解決策)
ユーザーが選んだポエムを入れることで、普段の贈り物から特別なパーソナライズされた贈り物に変わる。

彼女の好きなことでサプライズしたい

(解決策)
甘いものを贈る

メッセージや電話でのやりとりにマンネリを感じる

(解決策)
チョコレートにメッセージを印字させて、新鮮味を出す

(チョコレートというカテゴリーでの課題)贈り物、というカテゴリーでは飽和状態

(解決策)
「詩」をいれてカスタマイズすることで、チョコレートとして、パーソナライズされた価値が追加される。


🏢ビジネスモデル

・板チョコにユーザーが好きなポエムを刻印できるギフトサービス
・出版社などとタイアップし、偉人の詩をコンテンツとして掲載
・ギフトとメッセージを合体させたプロダクト

水:参考コンテンツ、コンテンツ設計

参考となるコンテンツやデザインを探し、そのうえで類似サービスではどんなコンポーネントやコンテンツが必要なのかをリサーチして、コンテンツ設計に落とし込んでいきます。

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そのときにサービスのMoodも可視化していきます。
やり方はサービスに合う形容詞を並べて、Unsplashなどで検索して、イメージに合う画像を張り付けていくだけです。
これで「ありたい姿」が可視化され、デザインを作りこむうえで道にそれなくなります。

参考コンテンツから必要なデザイン、コンポーネントを絞っていきます。

ログイン・新規登録ボタン、詩のカタログ(新規、人気、履歴から傾向)、チョコレート選択、完成イメージ、購入画面(住所、電話番号、送り主情報・メール)、支払い画面(Paypal、クレジット、LINEPayなど)、完了画面、マイページ(履歴、お気に入りの詩)

木・金・土・日:デザイン

コンテンツ内容とデザインがイメージできたら、ドラフトを作ります。
ドラフトをベースにFigmaでデザインシステム(色とフォント)を作って、実際のデザインを形作ります。
今回はアプリ以外にも、ロゴデザイン、チョコレートのパッケージデザインをしたので、FigmaとIlustratorを使用して、制作は日曜日までかかってしまいました。以下はユーザーフローです。

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デザインシステム

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🎨色
オフホワイト、薄い茶色、フォントの黒で構成。
ポエムをアプリ内で選択するので、中身はポエムの表紙でカラフルになるため、あえて3色で統一。
わたしが好きなホワイトチョコレートの色からオフホワイトをチョイスし、背景色にしました。アプリ自体をチョコレートと例えた色構成にしています。

✏️タイポグラフィー
ロゴはエレガントかつ、温かみ、親しいやすさを出すためにスクリプト体でサンセリフのFairwaterを使用。
アプリ内で強調したい部分(ポエムの作家名など)とチョコレートパッケージの文字はPlayfairで高級感を出しました。

📔パッケージデザイン
Illustratorで作成。
パッケージの題材は詩人のパブロ・ネルーダの写真から模写。色は影の部分のみ透過して影をつけました。
イメージはミニマムに線だけで描いて、黒の下地にチョコレートについて記載しました。手作りだけど、少しでも「特別感」高級感」がでるように。

🎁ロゴ・ブランド名
「結ぶ」「絆」という意味のスペイン語「Lazos」をブランド名に。
ロゴもつながっている感を出すために、LとSを1本の糸で繋げました。
また贈り物のイメージをこめて手のひらを背景に重ねておきました。

完成したもの

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

別にこのサービスが現実になるわけではないですが、案を考えるのは楽しいですね。これからも継続していきますので、どうぞお付き合いを。


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