見出し画像

【移住生活】メキシコ人との同居生活でのギャップとか諸々

おはようございます。ダイゼン(@daizennnn)です。今回はわたしの日常について。

メキシコ人と同居を始めて早1年。色々ギャップが存在する中でもよくやってきたな(お互い)と思います。それを言葉でまとめてみようと思いたち書くことにしました。

良いか悪いかで言うと、人それぞれだと思いますが、わたしは良いと思います。
コロナウイルスの影響で外に出れないことも多いこともあり、家に誰かがいるのは安心です。(同居人はずっと家で仕事しているので、あんまり外出しません)

しかし、結果的に良いとは思いますが、色々ギャップがありそれを解消してきた結果であるため、ポイントとしてはいかにお互いの考えを共有し、ギャップを減らしていくか、と言うことが大事だなと先に結論だけ言っておきます。


カルチャーショック

冒頭に言った「ギャップ」について、そもそも日本人が海外に行ったら日本のスタンダードは通用しない、というギャップはどこの国でも存在します。
最近は自分のスタンダードは通用しない、と言うよりは、コミュニケーションをとる時は相手のコンテクストを考えることを意識して受け入れるようにしています。じゃないと疲れます。

画像1


要は「こんなもんか」と肩の力を楽にしていないと割としんどくなります。
しんどくなったのがわたしです。

どう言うところにギャップが存在していたか、さらっと書き出してみましょう。

日本的な慣習
・メキシコでの常識を逆押し付け
・未来のことを考える
・生活費の諸々
・時間の概念

1個1個のギャップについて、どうやって解決を計ったのかを以下に書いていきます。


|日本的な慣習
(土足厳禁、箸渡しをしない、箸をザックっとご飯などにブッ刺さない、麺類の食べ方など)
案外土足厳禁はすんなり解消。最初家に招待した時に「うちはここで靴脱いでね」と説明したら、すぐに納得。(土足で入った時は思わず蹴りを入れてしまいましたが)

しかしこれは序の口、もちろん日本とメキシコのライフスタイルは全く違うので、そこをいかに調和していくことが大事なのです。

箸渡し、箸をザックっとご飯などにブッ刺さない、麺類の食べ方などは、「日本では〇〇の理由でこういう習慣なんだよ」と説明した上で、お互いの習慣に則って放置することにしました。

(解決策)
自分の国の慣習は自分の国だけが基本、でも自分の習慣はなかなか変えることはできない。そこをちゃんと共有して、相手の慣習も受け入れる。相手の慣習が気に入れば、取り入れて調和させる。


メキシコでの常識を逆押し付け

画像6

写真:朝霧残る街並みと田園風景のフリー素材

ほとんど上記と同じですが、わたしが「メキシコってこうだよね」を逆にメキシコ人に押し付けた、主張してしまってケンカになりました。

たった2年間ほどしか住んでないのに、メキシコのことを知ったかぶっていたということです。(恥ずかしい)実際の例をあげましょう。

わたしの家のガスシステムはタンク式で、タンクのガスが切れたら交換、というシステムでした。(ガスがなくなるのがいつかわからないので、交換して2ヶ月経った後は冷や冷やしています)
そのため、ガスは必要な時にしかつけていないので、自分流でガスを節約する方法を編み出していました(根拠はありません)。
同居人が初めてウチに遊びにきたときに、通常種火にしてお風呂に入るところを、そのままガス放出マックスにしてお風呂に入ってしまいました。
えー!むっちゃもったいないやん!あんたメキシコ人やから知ってるかと思ってたわ!ないわー!」と謎な嫌味を言ってケンカ。

他にも、「メキシコだと皆遅れるから、遅れることを先読みすることが大事だよね。例えば集まりが19時からだけど、あなたはメキシコ人だから18:30集合ね」っていうふうに。

みんながみんな遅れるわけではありません(笑)
差別はNo!とか言ってるわりには、知らず知らずに人種でくくったりしていた自分に気づいてしまいました。

(解決策)
今知っているメキシコでの常識やステレオタイプは、例えそうであっても、全員がそうではない。人種で人をカテゴリー化していたことに気づけたので、これを機にその考え方を止める。あなたはあなた。


|未来のことを考える
どういうことかというと、家のトイレットペーパーや洗剤など、なくなる前に購入しておく、という些細な日常なことでも先読みしておくこと、ということです。

「ストックしすぎ!」「先進国のエゴ!」「なくなることが不安なだけやろ!」とか言われましたが、やっぱりなくなってからあたふた買いに行くのは嫌なので、この習慣は変えれませんでした。

ただ、持ちすぎということもあったので、そこは改めて見直すことにしました。
ここ2〜3日で必要なものは家にあってよし。何ヶ月先のものを購入してストックはやめよう、という方針に変えました。

もちろん身近な未来のことでなくて、旅行計画、将来についても「未来のこと」なので、よくそのテーマについて話し合いをすることがあります。
自分は未来をこう考えている、こういう風に暮らしたい、こういう国に住みたい、実現するにはあれこれが必要、自分の持っている未来のイメージをちゃんと共有することが、後々のトラブル回避にもなるのでおすすめです。

仮に自分が相手の未来計画に同意できなくても、「わたしは〇〇したいからするけど、あなたは自分のしたいことをしてね」とそこはお互い割り切っています。

(解決策)
改めて自分の習慣を見直し、「ものを少なく」をモットーに全体的に減らしていく。未来計画については都度共有確認。思い込みで進めないことが大事。


生活費の諸々

画像7

写真:Photo by Campaign Creators on Unsplash

最初住み始めた時に、スプレッドシートにまとめて出費があったら都度書くようにしよう!と言ったらドン引きされました。
(個人的にはここまで細かい方がいいと思ったのですが)

同居人は日本食も食べるし、私もメキシコ料理は食べるので基本的に折半しています。家賃、光熱費も折半。全て折半しています。
これでいいんじゃないか?と思いますが、実は問題は折半ルールを決めてから発生しています。

問題①消費量問題
男性と女性って食べる量が単純に違う、ってこと。
それを前提にしているので別に気にしてはいませんが、問題はプロテインでした。

プロテインも折半していますが、消費量が同居人は2倍。
そんなに安い買い物でもないので「二人で消費分にはOK、でもプラスで飲みたいんなら自分のプロテイン買って」ということにしました。

問題②日本から取り寄せている食材
ひじきとか昆布とか、メキシコ人には珍しく(?)バクバク食べます。
ここは金額よりも希少性の方が気になってしまいます。

それを気にせず食べられるのはたまったもんじゃありません。(笑)

金額の話は、同居人からすると「なつみが食べたいから買ってるんでしょ?別に買わなくてもいいよ、自分は」と折半拒否!


問題③どうしても受け入れることができないもの
例えば米。メキシコの米はパサパサしてて、硬くて、プラスティックみたいで好きじゃありません、正直。
しかし、メリットは安い。

私がいつも消費している米はカリフォルニア米。日本で食べる米のクオリティには劣りますが、正直これしか食べれない、という悲しい現実。(もっと広い心を持たないといけませんが)

これは相手からすると「なんでなつみの好みで高い米買わないといけないの」ということ。



消費量とか好みとかが違うので、こう言った問題は必ず出てくると思います。どんぶり勘定で賄えればいいんですが、やっぱりお互い対等な関係を保つためにも生活費の折半は必須だと思います。(多く出しすぎると、頼られても嫌だし、将来のお金のトラブルにしたくないのでそこは厳しくしています)

(解決策)
養ってる、利用しているとかそういう感情が芽生えると嫌なので、お互い対等な関係を保つためにも生活費は基本折半
話し合いをベースに払いたくないものをしっかりと明確化しておく。


時間の概念
私は何か活動をするときは、「〇〇時に家を出よう」と割としっかり時間を決めて、それまでの時間は別のことをして時間を活用するようにしています。
メキシコ人の同居人には時間の概念があまりないんです。

私:時間次第で行動を決める
メキシコ人の同居人:行動次第で時間を決める

簡単に説明すると、
仕事を何時までに終わらせるではなく、仕事をなるはやで終わらせてから出かける、という感じ。それも音楽聴きながらノリノリで。

画像2

私の場合は「10時から掃除して、12時は一回シャワー浴びて、13時30分にはお買い物へ行こう」と決めたいのですが、これを言うと「自分の時間はなつみのものじゃない!」と怒られたことがあります。

(解決策)
自分がしたいことを時間区切りで共有する。私がしたいことに合わせることができるなら、時間どうりにそれをする。私サイドはよっぽどのことがない限り、もう少し時間に柔軟性をもつ



住んでみてわかったカルチャーショック、真っ直ぐに受け入れることはできませんでした。郷に入っては郷に従え、は正直難しい、そのためきちんと相手と共有してまろやかになるまで調和させることが一番重要です。


日本とメキシコの食事

以前に書いた記事ですが、同居人も私もベジタリアン生活をしています。

肉が食べたい、魚が食べたい、ということもないので、ソイミートを中心に各々の作りたい料理を作る、ということにしています。

基本ベースは私は和食、アジア飯。同居人はメキシカンと創作料理担当。
(写真コラージュ、雑ですみません)

画像3

お互いざっくりと好き嫌いはないので、同居人はひじきも昆布も、小豆もなんでも食べます。そのため何を作っても喜んで食べてくれます。

食事面で困った点は特にない、というのが結論。(固有の問題で言うと、上で書いたような米がパサついてて食べれないくらい)


メキシコ人に限らず、他の海外の人と暮らすとなると、食問題は必ず直面します。
私がすんなり受け入れられた、同居人が受け入れてくれた理由としては以下です。
トライする
・食べたいものを食べる
・食への考え方を共有する

新しいものにもなんでもトライして(納豆もトライしてくれました!)、自分がストレスなく食べたいものを食べる。(暴食って意味じゃなく)
これプラス、「食への考え方を共有する」ということが一番大事だと思います。

これは海外の人に限らず、誰とでもだと思いますが、どういう食事を取りたいか、どのタイミングで、栄養はなどを自分の意見とともに相手の意見を取り入れることが重要です。

自分たちの事例は
●どういう食事
ベジタリアンをやってみよう

●ご飯を食べるタイミング
朝は9時から10時、昼は15時ごろ、夜ご飯は汁物だけ

●栄養
ベジタリアンだとタンパク質が不足するので、プロテインを買おう。その他の不足しているものが一致すればサプリを一緒に買おう。


あとは、日本独特の食材について共有してあげるってことかな。
(わかめ、昆布、ひじき、納豆、味噌、発酵食品など)

食が理解できれば文化も理解できると思っているので、自分も知らなければ調べて教える、ということをするようにしています。


メキシコ人との同居のメリット

デメリットは上記にあげた課題で、それに対してある程度は解決策を見出しているので、小さいトラブルはあってもほとんど解消しています。

同居人個人のメリットではなく、一般的なメキシコ人と住むことでわかったメリットについてここでは書いていきます。

・重たいものを持ってくれる
・頼めば美味しいタコスが毎日食べられる
・半端ないレディーファースト精神
・予想できないことを発想してくれる
音楽に詳しい


|重たいものを持ってくれる
別に同居しなくても、メキシコ人は女性が重たいものを持っていたらすぐに助けてくれます。(一人暮らしの時に、飲み水20L のボトルを購入しないといけなくて、お店で買って、よろよろ歩いていたら、90%の確率で知らない人が手伝ってくれました。)

お買い物しても、私は小さいトートバッグだけ、同居人は重たいのを両腕に担いでくれます。「持つで」って言っても断固拒否。

女性が弱いというわけではありませんが、この精神は見習わないといけません。要は誰かが重たいものを持ってよろついていたら、助けるという精神。(東京でスーツケースを持って、よろついていた時に、誰も手を差し伸べてくれなかった寂しい経験があったので、こういう人をみたら助ける!ということを心がけます)


頼めば美味しいタコスが毎日食べられる
我々、ベジタリアン生活をしていますが、タコスは週1で食べています。
私的な美味いタコスは肉よりも味付けだ、という発見がありました。

タコスにはお肉代わりにソイミートを使用しており、味付けはクミン、ターメリック、パプリカパウダー、醤油、カイエンペッパー、ガーリックパウダーでささっと味付けして、玉ねぎとニンニクを飴色に炒めてお肉と合わせたら完成。(ベジタリアン食の作り方については私までお問い合わせを)

タコスと言っても色々種類があるので、全てソイミートで、同じ味付けで作るわけではないですが、道端で食べたことのある味や食感はなんとなく、ソイミート・きのこ・豆腐・ヘンプで再現することができます。

画像4

ちなみに私もタコスを作りますが、なぜかパサついた印象。
メキシコ人に作ってもらうのが一番おいしいというのが結論です。


半端ないレディーファースト精神
はい、「重たいものを持ってくれる」をより拡大したものです。(笑)
例えば食べ物の一番おいしい部分をくれたり、一番最初に食べさせてくれたり。

あとは奢りたがり。
別に奢っていらんのですけど、女性に対して奢る、ということが普通のようです。
ただ、利用している感じがして嫌なので、おごられたらおごり返す、というルールを勝手に設定しています。

名称未設定のアートワーク 4

むっちゃ雑な私的レディーファースト分類。



予想できないことを発想してくれる
これはメキシコにきた理由の一つです。
まず私がメキシコに惹かれた理由は「予想もしないことが起こる国」だから。(今はそんなことは求めていませんが)

予想できないことの一例としてはご飯のアレンジ。
酢豚やタコスにパイナップルを入れるのは賛否両論ありますが、相性も良い組み合わせです。さらにその論争を掻き立てるようなことをしたりします。
中華風の野菜炒めを作ってくれたときにはリンゴを入れたり、セビーチェにはマンゴーを入れたりします。(怒られそうですが、かなり相性抜群)

「こんな発想もあるのか!」と考えさせられたりします。

またネガティブなことでも「よかったね、こんなこと知れる機会ないからね」とか「じゃあこれで次は同じことはしないよね」とポジティブ発想をしてくれるので、「こうやって考えの視点を変えたらいいのか」と新しいものの見方を提示してくれました。


音楽に詳しい
知っていましたか?メキシコ人は世界でも多様なジャンルの音楽を楽しむ国一番であることを。(参照元:Los mexicanos escuchan más música que el resto del mundo ...

2018年調べですが、世界の平均音楽視聴時間が週で17.5時間に対し、メキシコ人は25.6時間とレポートされています。

私が出会ったメキシコ人の50%は音楽に詳しい、または楽器を引くことができる人たちです。

音楽なしでは生きていけない、そんな風にも思わせてくれる彼らのライフスタイル。仲良くなったメキシコ人とはSpotifyのプレイリストを送りあったりしています。(もちろん同居人もかなり音楽に精通しています)



より快適に同居するためのまとめ

以上が「海外移住して、現地の人と同居することになってしまった」私の実体験でした。

自分が育ってきたスタンダードを壊すことは難しい、むしろスタンダードなんてなくて、それぞれがスタンダードで、悪であるのはそのスタンダードの押し付けである、ということ。


20カ国以上旅をして、NY、コロンビア 、グアテマラと住んだ経験のある私でも、いまだに自分の常識に囚われている部分は大きくあります。



重要なことは齟齬があっても共有して受け止めること。

コンフリクトこそが亀裂の原因、しばしば私もコンフリクトまで持ち込んでしまうのですが、長期化するのが嫌で、その後の仕事効率も悪くなるし、自分一人で理解しようとしても無理なので、ケンカしたらすぐに話し合いで解決する、ということを心がけています。(長期化させるのは基本的によくないです。ケンカする時間と労力がもったいない。なんでもさくっと終えれるものはさくっと片付けましょう)


最後にもう一度、共有して受け止める!そしてギャップをなくす。だけです。(あと言い合いやケンカは時間の無駄なのですぐ解決しましょう。避けられるものじゃないので、ケンカをするな、とは言いません。)


それでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?