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先ずは市場調査からはじめる

非エンジニアなサラリーマンが海外赴任地でWebサービスを開発しようとしているわけですが、先ず手始めに自分の作りたいサービスのイメージができた段階で、サービスの実行性調査・分析(Feasibility Study/Analysis)をする必要があります。

そのために市場調査をするのですが、これはそんなに難しいものではありません。今回のプロジェクトは仕事ではないのでざっくりやりました。基本的にはネットと人脈を使って調べます。普通調べるのは、(1)どういう市場か。(2)そのサービスのニーズはあるのか。(3)競合はいるのか(競合の状況はどうか)。(4)法制度はどうなっているのか。こんな感じで十分かと。

(1)市場

僕は現在赴任している某国向けにサービスを提供することを決めましたので、その国の人口・宗教・GDP・平均年収・労働環境から始まり、サービスを使ってくれそうな人(ターゲットセグメント)がどのくらいのボリュームなのか等の情報を収集しました。特定の国の基本情報を手っ取り早く調べるには外務省のデータが便利です。

(2)ニーズ

もうその国に1年間住んでいて感じていたものなので、これは自分を信じるしかありませんが、一応ニーズを裏付けられそうな情報も可能な限り調査しました。

(3)競合

調べたところ、既に同業サイトは10社以上存在していることが分かりました。まぁ、どの国でも必ずあるサービスなのでこんなもんかなと開き直る必要があります。例えば、日本だったら大手だけでも5社、中小含めたら50社くらいありそうなサービスなので。ただ、SimilarWebのデータでは、この国の最大手と思われるサイトでも日本の中堅サイトの10分の1程度のサイズだということが分かりました。大手サイトの中で上位3社を先ずは仮想敵国とみなすことにし、これらとどうやって差別化するのかを自分なりに考えていきます。

(4)法制度

自分が一番分からなかったのがこれ。ほとんど情報がネットで見つからなかった。僕はこのWebサービスの業界の素人なのでどうにもならず、最終的には同業の人を友人に紹介してもらって根掘り葉掘り聞き出すことにしました。自分がこういうサービスを作ろうとしているというのを説明して、将来もしかしたら競合になるかもしれないけど困っているので教えて下さい、と。よっぽど意地悪な人でない限り色々教えてくれると思います。まぁ、個人で作ったWebサービスなんて競合とみなす価値もないとプロの方々は思うでしょうから、僕の場合は快く情報をいただくことができました。

ネットで情報を探すだけでなく、直接その業界をよく知っている人に会って話を聞くというのは基本ですが非常に有効なので、調査段階ではぜひやると良いと思います。ただ、プロの人たちはあなたのアイデアに対して超絶否定的な意見を並べるかもしれません。それで挫けることのないように注意が必要ですね。

あと、僕の場合、調べたり人に会って得た情報はきちんとパワポやエクセルにまとめています。何かの時に見返すのが楽ですし、将来誰かにプレゼンする機会があるかもしれません。せっかく調べたものなので、大切にしまっておきましょう。

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