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嫌とか嫌じゃないとか、そういうレベルでやってない

昔、テレビで観てカッケーなあと思ったインタビューがありまして。

それは、アテネ五輪ハンマー投げ金メダリスト・室伏広治選手に密着したドキュメンタリー番組でのこと。
試合以外の時間のほとんどを練習に費やすという室伏選手に対して、インタビュアーが「練習が嫌にならないんですか?」と質問すると、室伏選手は苦笑いでこう答えたのです。

「嫌とか嫌じゃないとか、そういうレベルでやってない」

これが子供心ながらにめちゃくちゃカッコよくて。
下の動画の25秒ぐらいからなんですけど。

誰かに強制的にやらされているわけじゃなくて自分がやりたいから、更に上を求めるから練習する。
だから、そこに嫌とか嫌じゃないとかの感情は湧かない。
これが達人の域なんだと思います。

モチベーションだけじゃなく、室伏選手のトレーニングは中身もすごいんですよ。
ハンマーの投げ込みやウエイトトレーニングに加え、筋力がなくても動きの効率の良い赤ちゃんに目をつけハイハイの動きを練習に取り入れたり、筋肉を効率よく動かせるように新聞紙を手の動きだけで丸めたり、独自のトレーニングを自ら考え取り入れてるんです。

本当に世界のトップになれる人は、他の人がやってない独自の方法を見つけ出して当然のようにそれを続けることができる。

僕は続けることは得意だけど、「他の人がやってない独自の方法を見つけ出す」という部分が圧倒的に足りない。
ただ続けるだけじゃ、筋トレやnoteの更新を続けていても誰かの模倣で止まってしまう。

別に世界一になりたいわけじゃないけど、やっぱ独自の領域までいってみたいって気持ちはある。
そのためには、このままでは絶対にダメなんだと思う。
ただ続けるだけじゃなくて、中身をもう一度見直さないといけないのかもしれない。

いつか僕も他の人が考えつかないようなことを平気で続けて、「嫌にならないんですか?」って聞かれたい。

そしたら、「そういうレベルでやってない」って返してやる。

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