【連続ドラマ感想】ナイト・ドクター 第5話
いよいよ成瀬(田中圭)メイン回。
1話から伏線が張られていた訴訟問題。
成瀬は自分が手術を担当した子供の母親に訴えられていた。
医療ミスがあったわけではないが、子供に半身麻痺が残ってしまったためだ。
彼は、どのようにその問題に向かっていくのか。
医療訴訟の話って、医療ドラマ目線だけでいうとどう料理してもある程度面白くなる素材だと思うんですよ。
実際、今回の話もなかなか面白かったです。
新たな患者と向き合うことを通じて、成瀬は過去の自分に欠けていたものを見出す。そして謝罪に向かうという筋書きも至極まっとうだし。
ただ、これだけ重い問題が全て1話で解決するっていうのはちょっと簡単過ぎたんじゃない?という印象は拭えない。
もう何話か引っ張れたんじゃないかな思うし、時間をかけて描く方が適切だったんじゃないかな。
成瀬が問題の本質(手術の同意を得るときに患者の気持ちに寄り添っていなかった)ことに気付くまでは良かったんだけど、半身麻痺が残ってしまった子供と両親の物分かりがあまりにも良過ぎて。ちょっとご都合主義を感じました。
田中圭の抑えた演技は良かったんですけどね。
本当この人はコメディリリーフもシリアスもいけるよなぁ。
で、次回以降ですが。
どうやら今回非常勤で別病院で働き始めた朝倉(波留)の身に何か起こるようだけど、ちょっと自業自得感が否めないような。
おそらく成瀬に患者を取られることが多いのが遠因になっているんだろうけど、夜中働いているのに昼も非常勤で働いて体調を崩すっていうのはどう考えても自己管理不足でしょう。
しかも、「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という強い信念を持つという朝倉の設定から乖離している気もする。
この辺りにどれだけ説得力を持たせられるかが次回以降の課題か。
放送時間も拡大、HPのメインビジュアルも変更で第2章という趣が強いが、どうなることやら。
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