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紺太郎の詩

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このマガジンには、詩を纏めて置いておきます! 読んでみてね!!
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2022年7月の記事一覧

『校舎の外で』

『校舎の外で』

決められたルールーに縛られて。

右と言えば、右を一斉に向くの。
左と言えば、左を一斉に向くの。

一年間も同じ場所、同じ人たち。

私は自由を欲するわ。
校舎を出ればヒトリだよ。

個人の中のヒトリなの。
大きく翼を広げて羽ばたくわ。

私はココから飛んでゆく。
遠くへ遠くへ、飛んでゆく。

何にも縛られない場所へ。

『廻り巡った夏の日』

『廻り巡った夏の日』

一日一日、過ぎる時間に身を任せ。

一月一月、進むカレンダー眺めてる。

四季の中から引き出した夏を見る。

六月の梅雨、七月の海開き。

夏色濃くなる八月の猛暑。

一年毎に見える景色が変わってる。

同じ“夏の季節”の筈なのに。

輪廻のように夏の生が巡ってる。

肌を晒して、風を受けて過ごせるね。

涼しい風が迎えに来たよ。

夏終わり。

『癒しの水中』

『癒しの水中』

私は今、水の中だよ。

放課後のプールに一人。

制服のまま、跳び込んだ。

熱に侵されて上がった体温。

冷たい水で下がっていくの。

水中の景色に心も澄んだ。

酸素を求めて顔を出す。

吹いた風が気持ち良いな。

私の身体は水の中だよ。

ひんやり私を癒してくれる。

『高い景色』

『高い景色』

日常を気まま生きていて。

何だかなって、ふと思うんだ。

楽しくないと感じる毎日。

楽しみ方を忘れてる。

何も考えたく無いから。

気の向くまま、求めるままに。

歩いて歩いて、歩いたの。

辿り着いたそこは高い場所。

下を見れば、死が目の前だ。

飛び降りたらどうなるのかな。

『プールサイドチェア』

部活が休みな放課後。
一人でプールで涼むの。

チャプチャプ、水で遊んでさ。
バシャバシャ、水と戯れて。
足がヒンヤリ良い気持ち。

大人たちは贅沢に、ビールを飲んだ。
そう聞いたから私はね。
子供らしく贅沢に、ラムネを飲むよ。

ゴクゴク、プハァー、爽快感。

涼み求める、季節の入り口よ。