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ノスタルジック・ドーナツ



セブンの糖質オフドーナツ。


それは、いい意味で”オフ”っぽくない逸品。

そして母の言うとおり、懐かしさを覚えるドーナツだった。



***


実家へ遊びに行く際、少なくとも2回に1回はちょっとした手土産を持っていくようにしている。

たいていその何倍ももらってしまうし、それでなくても話したり出かけたりする時間を割いてくれているわけで、全然釣り合ってはいないのだけど。




そんなある日の手土産にチョイスしたのが、セブンイレブンの「コクのあるミルクの味わい ドーナツ」だった。


何もかかっていない、シンプルな見た目が逆にそそられる。

そしてどうやら糖質50%オフらしい。



母は糖質に配慮する必要はなさそうだが、だからこそ逆に買ったことがなさそうな気がした。小ぶりだし日持ちもするから、急にもらっても困ることはないだろうし。



その後、ご丁寧に感想をもらったのだが、その文面を見て「私も買わねばならぬ」と思った。


のあが昔よく食べていたドーナツもこんな味だったかもって思いました。



……私、こんなドーナツ食べてましたっけ。


こういうツルンとしたフォルムのものを定期的に食べていた記憶がない。


ミスドでの歴代お気に入りの最古はハニーチュロとダブルチョコレートだったし、1番似ていそうなホームカットにハマった時代は1度もなかった。やっぱりシュガーとかチョコとか、何かしらついていてほしかったのよ。



思いあたるものとすれば、山崎製パンのケーキドーナツだろうか。


え、まって。これを書いたのってもう3年近く前なの……?

そして今回のサムネは書く前に選んだのだけど、そのイラストが偶然にも当時と同じで驚いている(ぷん(pun)様、再びお世話になります)。感性 is 不変。


そんなことはいいとして、ケーキドーナツはゴツゴツしていて、ホームカットというよりもオールドファッションに近い。それに油脂感と甘みもガッツリ効いていて、糖質オフとは対極の存在ではないか(でもそれが旨いんだ)。




真相を確かめるには、食べてみるしかあるまい。


考えるな、感じろ――の精神。



すごい。まさかのケーキドーナツ系だった。



食べる前からバターっぽい風味が香る。

糖質オフという文言から勝手に焼きドーナツっぽい淡白さを想像していたため、この時点で困惑気味だ。



そして口に入れて咀嚼したとき、香り・質感・味という要素が、脳内にケーキドーナツを描いた。


適度なしっとり感と油脂感。そしてザラメと思しきものが時折ジャリッと現れるのがすごく嬉しい。

これで、糖質オフってマジ……?と食べ終わってからもずっと思っていた。



言うなれば、”焼きドーナツとケーキドーナツのいいとこどり”といった感じ。焼きドーナツほどあっさりしているわけではなく、ケーキドーナツほどじゅわじゅわでもない。


市販ドーナツの最適解、見つけたか……?


***


1個100円ちょっとなので、コスパ的にはケーキドーナツに軍配が上がる。それに、「糖質?それがどうした?」みたいな塊をむさぼることでしか得られない養分もある。


なので完全勝利というわけではないが、気軽にドーナツを食べたいときは糖質オフという選択肢がある、ということがわかったのは大きな収穫だった。


他のコンビニにも、こういうドーナツがあったりするのだろうか。

ローソンはヘルシーパンの先駆者というイメージもあるし、今度行くときは気にしてみようと思う。








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