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魔剤ゲットだぜ!

一時、エナジードリンクを飲みまくっていた。それはそれは、飲みまくっていた。ご飯を食べず、代わりにモンスターだった。運動して汗を目いっぱいかいた後、普通はポカリスエットとかアクエリアスだけど、私はモンスターだった。モンスターの緑だった。

これは別のモンスターの緑


そんな生活を続けていたら、ちゃんと身体が壊れた。
ある日突然起き上がることができなくなって仕事を休み、なんとかはいつくばって病院へ。血液検査をされたあと栄養が不足していることを指摘され、食生活についてドクターに問い詰められ、正直に白状。

ドクターは何とも言えない苦笑い。どうせならちゃんと怒ってくれとさえ思った。

それからというもの、エナジードリンクの類を飲むのは基本的に辞めた。
同時に、急に栄養について考えるようになった。
できるだけ自炊をしたり、お弁当は揚げ物ではなく魚を選ぶようになった。
足りない栄養をサプリで補うため、ドラッグストアに通った。間食を辞めて、酒も控えた。

確かに体質は改善されたのだが、ある日、なんだか心にぽっかりと穴があいているのに気が付いた。
今日が人生最後の一日かもしれない、もう明日には酒が飲めなくなっているかもしれない、揚げ物が食べられなくなっているかもしれない、そんなことを考えると、心を押し殺したこんな生活を続けていくことに価値があるのかと、本当に突然考えていた。

その翌日から解禁した揚げ物は、それはそれは本当にうまかった。うまさの衝撃で死ぬかと思った。同時に、何を我慢してるんだと思った。酒を飲み、サプリを辞め、お菓子を食べた。

が、エナジードリンクだけはなぜか飲まなかった。あの時のドクターの顔が本当に、忘れられなかったから。
こちらをじっと睨むような、さげすむような、憐れむようなそんな顔が。

そうだ、あの顔は、こんなだった。

ドクターの顔

そんなことを思い出して、私は今、数年ぶりにモンスターの緑を飲みながらこのnoteを書いている。
溜まった仕事をこれから片づけねばならないからだ。

うん、うまい。みなぎってくる。
よし、やってやんよ。




ザリナモ の ねむる !


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