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『ストーリーを語る』

事業の立ち上げでは「ストーリーを語る」ことがとても重要です。沢山の起業家がここで大きな失敗を犯します。理由は恐らく大企業のプレゼンの見過ぎです。

大抵の大企業は新製品の紹介が下手です。とても高額な会場を借りて、何も分かっていないCEOが話すだけです。そしてCEOの言葉は綺麗ごとばかり。自社の製品は「特許を取れて、人気も鰻登り、高品質で拡張性が高く革新的」と説明します。

例えば以下のような流れです。
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●ご多忙の中 おいでいただき、ありがとうございます。
●本日は、特許申請中の目覚ましく革新的な製品を紹介させて頂きます。
●この新製品は今までより遥かに安い値段で、あれこれやることができます。その曖昧な特徴を、理解不能な略語を羅列しつつ、途方もない早口で説明させて頂きます。
●これを間もなく市場に投入致します。最終的な価格はまだ決まっておりません。
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こんなプレゼンでいいと思ったら大間違いです。ライバル会社が自社製品を悪く言うと思いますか?きっとライバルも長所を強調したプレゼンをするでしょうから目立てません。だから立ち上げでは、説得力のあるストーリーを語りましょう。人々の興味と想像力をかき立てるようなストーリを。

例えばApple社の物語を話すとしたら次のようになるでしょう。「僕らは大学や職場へいかず、もっと簡単にコンピューターを使いたいと思っていました。遠くまで行って順番を待ち許可を取るのはウンザリ。もっと小さくて安く簡単なコンピューターが欲しかった。だからAppleを立ち上げました」と。

或いは「僕の恋人はお菓子のPez社の可愛いキャンディー容器を集めていました。彼女は世界中のコレクターと交流し、売買できる場所を求めていたのです。そこで僕はeBayを始めました。」 ピエール・オミダイヤが語ったストーリーです。実はデタラメだそうですが・・・。皆さんもストーリーを語りましょう。

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