結局メタバースって何?と聞かれたら

メタバース?お洒落なレストランの料理にかかってる泡のやつ?なんてレベルの圧倒的マジョリティであろう僕がなんでも良いからアウトプットしたい欲求に駆られて読書の秋2022の課題図書『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』を手に取ったので感想を投稿アウトプットしようと思う。

いきなりタイトルを回収するとメタバースとはつまり『竜とそばかすの姫』であり『マトリックス』だ。

日本人に最も馴染みのあるメタバース的なものは恐らく任天堂の『あつまれどうぶつの森』であの世界の中に自分自身を投影して自由に活動できると思えば良いだろうか。
あらゆるエンタメはあつ森の中で現実世界と変わらない解像度で行うことができるし、3次産業の経済活動もあつ森の中で行うことが出来るだろう。

もはや嵐やBTSや日向坂46のコンサートチケットの売り切れを心配することなく自宅でログインすれば友達と一緒にライブを楽しめるし、東京、カリフォルニア、香港(は無理かも)、世界中のディズニーランドを移動時間、待ち時間無しで楽しめる世界がやってくる。
遂には「スーパー玉出」も「成城石井」もそんな仮想空間に出店競争を繰り広げ、買い物ついでの世間話も(ファッションアイテムと化した)ママチャリに片手を添えて仮想空間の店先で行うことになるだろう。

また3D仮想空間を使って現実世界のシミュレーションを行えば不動産デベロッパーや都市計画に関わる官僚や自治体レベルで役に立つことも想像に難くない。

メタバースが社会に定着するまでに超えるべきハードルの一つは半導体(コンピューター)の性能であり、ムーアの法則がとうとう限界に達しつつある事がボトルネックになりそうなのだが世界の天才達がきっと解決してくれるだろう。

意識高い系の人や投資家や国家の未来を憂う人々の間ではメタバースと宇宙産業が最後のフロンティアと呼ばれているらしく、著者の佐藤航陽氏いわくメタバースはインターネット時代に敗退した日本にとってラストチャンス(最後に掛けてみたいんだ♪)だそうだ。
※()内は意訳です

とは言ってもMicrosoftやGoogle無しでは仕事もままならず、休みの日にはNetflixを見てAmazonで買い物し、iPhone4以来アップルのエコシステムの中で生かされ続けてる僕のような人間には、恐らくメタバースも中国を除いた全世界で米企業が幅を利かせ、生産者も消費者も揃って米企業に年貢を納める未来しか想像できないが、それでもメタバースと融合した社会が全ての人にとって素晴らしいものになることを祈っている。

という訳で、シムシティで渋滞を起こさない為に道路を敷かなかった人、仮想空間の土地取引で一儲けしたい人や逆にそういう人をカモにして一儲けしたい人、仮想空間で個展を開きたいアーティストの皆さんは『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』を読んでメタバースへの理解を深めてみてはいかがだろうか。

おしまい。

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