【創作】「怠い」-ザコ無職日記-
朝から体が怠かった。
起きた瞬間、「寝不足」を疑った。
眠りが浅いがゆえの疲労感ではないか、と。
ところが、その見立ては誤りであった。
寝不足のときの私は、目にはっきりとしたくまができるのが常であるが、今朝はそうではなかったからだ。
では、まるで猛暑の中延長戦に突入したサッカー選手のような、立っているだけで精一杯の、この辛さの正体は何なのか。
わからないまま、午前中がすぎた。
昼寝をした。
少しだけ、体力が回復した気がするものの、依然として「疲れた」という独り言が出てしまう。
夕飯をすました今、やはり体がきつい。
台風が近づいているからだろうか。
それとも、「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」のせいなのか。
真相は、分からずじまいである。
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