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20061129 日本の自動車の数

 現在、世界には八億四千万台の自動車がある$${^{*1}}$$らしい。その中で一番多いのはアメリカ合衆国で二億三千万台、その次は日本で七千五百万台、三位はドイツで五千万台。それぞれの国土の面積$${^{*2}}$$は、九百六十万$${^{*3}}$$、三十八万$${^{*4}}$$、三十六万平方キロメートル$${^{*5}}$$である。

 日本の場合、どう考えても多すぎる。七十メートル四方に一台の自動車があることになる。家の近所を見回してもそんな状態になってはいない。駐車場などに偏在しているからだろう。

 自動車の最大の利点は、思った所に素早く直ぐに移動できる点である。公共機関で素早く移動できるのは駅から$${^{*6}}$$駅までで、それ以外は歩くか他の乗り物に乗るしかない。

 前述の日本における自動車の数の内、乗用車は五千六百万台だから、ほとんど「自由に素早く移動したい」という欲望を満たした結果である。日本の人口は一億三千万人ぐらい$${^{*7}}$$だから二人半に一台の割だ。乗用車は二人以上乗れるから、もう既に日本人は自由にどこへでも素早く移動する欲望は満たされている。これはちょっと豊かになりすぎている。自由に移動することは重要だが、速くなければならない理由はそれ程多くない。少し生活様式を見直さなければならないかも知れない。

*1 小学生向け出版物
*2 CIA - The World Factbook -- Rank Order - Area
*3 CIA - The World Factbook -- United States
*4 CIA - The World Factbook -- Japan
*5 CIA - The World Factbook -- Germany
*6 えきから時刻表 ホーム
*7 人口推計月報

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