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20060511 雲丹

 少し前に瓶詰めの雲丹(うに)を買った。塩に漬けただけもの$${^{*1}}$$で少々値がはる。大抵、アルコール漬け$${^{*2}}$$のものより高いような気がする。量が違うのか使用する雲丹の種類が違うのか。購入した瓶詰め雲丹の原料は「キタムラサキウニ$${^{*3}}$$」だった。

 調べてみると塩漬けよりもアルコール漬けの方が日持ちする$${^{*4}}$$らしい。商品の寿命が短い分、在庫の危険度を含めて塩漬けの方が高くなっているかも知れない。

 買っても直ぐに開けなかった。毎日食卓に何らかのちょっとしたおかず$${^{*5}}$$が上るので、雲丹の瓶の蓋を開ける機会を逸していた。今日、ちょうど他のおかずが切れたのでこれを開けることにした。

 瓶は箱に入れられ包装紙をしたまま冷蔵庫に入れていた。包装紙を破り、箱から瓶を取り出す。瓶の蓋には賞味期限が書かれたシールが貼ってある。「18.5.3」とある。今日は11日なので一週間以上過ぎている。買ったのは三週間ぐらい前だったので俄に信じられなかった。これほど賞味期限が短いとは。近くにいた上の娘$${^{*6}}$$に「今年は平成何年だった」と聞いたぐらいだ。

 勿体ないので食べた。どうせ賞味期限の根拠など大してないはずだから、一週間ぐらい大丈夫だろう。今日一日で全部食べるのもこれまた勿体ないので、あと二、三日掛けて食べることにする。賞味期限が切れているが、問題は全くない、と家族に話しても皆心配する。家族の中で雲丹を食べるのは私だけなのでそんなことは黙っていればいいが、とっくに期限が切れたものが冷蔵庫に入っているのを妻が見つければ勝手に捨てられるかもしれない。

 遅い夕食だったので、一人での食事が終わった後、こっそり賞味期限シールを剥がして冷蔵庫にしまった。妻を始め家族の者は誰もこの雑記草を読んでないので、このことが知れることはない。

*1 五島列島の 甘塩うに 甘塩ウニ 甘塩雲丹 塩うに 塩ウニ 塩雲丹 の 販売
*2 粒うに 多伎町漁協 市場魚貝類図鑑
*3 キタムラサキウニ 市場魚貝類図鑑
*4 アルコール漬け発祥の地六連島西教寺
*5 20030728 ししゃものこ
*6 20041111 モナリザと花魁

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