20051004 ひょうたん(6)
庭に生っているひょうたん$${^{*1}}$$を収穫する時期が近づいている。まだひょうたんの蔓や葉っぱがまだまだ青いので今すぐではないが、もうそろそろだ。急いで収穫するとひょうたんが未熟のために皮の固いちゃんとしたひょうたんができないことになる。蔓や葉っぱが完全に枯れるまで待って収穫すれば確実である。
収穫したらひょうたんを加工する$${^{*2}}$$。ひょうたんの中には種と実が詰まっているのでこれを取り出さなければ容器としてのひょうたんが完成しない。中身をどろどろに溶かしててっぺんに開けた小さな口から出す。中身を溶かすにはひょうたんを水に漬けて腐らせる。実の中は液状になるが、詰まっている種はそのままである。種は口から根気よく取り出す。
ひょうたんを腐らせると物凄い匂い$${^{*3}}$$がする。どうしようもなく臭い。住宅密集地でひょうたんを腐らせれば苦情が殺到するのは明らかである。ひょうたんを収穫するまでにこの問題を解決しておかなければならない。
解決するとは言ってもひょうたんを腐らせれば肥桶$${^{*4}}$$をひっくり返したぐらい臭いのだからどうしようもない。近所に予め「ひょうたんを腐らせるので覚悟してくれ」とはなかなか言えない。色々調べてみると臭いを出さずに中身をどろどろにする方法があることが判った。ある酵素を使うと臭いが全く出ないらしい。
その酵素はヤクルト薬品工業で開発$${^{*5}}$$された。需要があまりないような薬品の開発によく着手したものである。おそらく会社役員にひょうたん栽培を趣味にしていた人がいたに違いない。サカタのタネが販売$${^{*6}}$$している。一箱50g入りで価格は2000円である。結構高い。
*1 20050913 ひょうたん(4)
*2 ひょうたん展覧会
*3 20050511 ひょうたん
*4 肥桶
*5 Iヤクルト薬品工業株式会社
*6 ひょうたんごっこ
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