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20060127 フィルムとテロ

 デジタルカメラが世界的に普及する一方、テロリズム$${^{*1}}$$がますます激しくなると困ることがある。テロリズムが世界各地で起これば当然困るのだが、それと同時にデジタル式のカメラが普及すると何故困るのか。

 自分は飛行機を使って移動することが滅多にないが、テロリズムが激しくなれば、当然飛行機に乗る時の検査が厳しくなる$${^{*2}}$$。そうなると荷物のX線検査が厳重になり、より細かい検査をするためにX線の強度がどんどん強くなる。それがどうして都合が悪いのか。写真のフィルムに影響がでるからだ。デジタルカメラが普及してもフィルム式のカメラを使い続けようとすると具合が悪い。強いX線にフィルムが晒されると感光してしまう$${^{*3}}$$。

 これまで何度か荷物検査で写真用のフィルムを通してきたが、画像に目立った支障が発生したことはない。海外の美術館での撮影で使うつもりでISO1600$${^{*4}}$$を持っていったことがあるが、全く問題はなかったような気がする。実は影響が出ていた$${^{*5}}$$のだが、気付かないだけかもしれない。かなり昔の話なのでまだX線がそれ程強くなかったかも知れない。

 現在、手荷物検査のX線検査は、預け入れの検査よりも弱い強度のX線を使っている$${^{*6}}$$らしい。通常の荷物の中でX線の影響を受けるのは、写真用のフィルムしかないので、デジタルカメラがかなり普及してしまうと手荷物検査のX線の強度もどんどん強くされてしまうのではないか。手荷物検査のX線が弱いのは何も写真用フィルムのためではないだろう。検査装置からはX線が洩れている。その洩れているX線の検査係員や乗客への影響を低減するために強度を下げているのだろうが、何となくフィルムが歯止めになっているような気もするのである。

*1 「日本でもテロは起こるのか」ではもう遅い! テロリズム基礎知識一問一答 - [よくわかる政治]All About
*2 New York World Trade Center Destruction September 11, 2001
*3 新型X線検査装置について
*4 CENTURIA SUPER1600 | コニカミノルタ
*5 CTX_exp.JPGr
*6 FUJIFILM | 企業情報 | ニュースリリース | 「未現像のフィルムは『手荷物』として機内に持ち込むことをおすすめします」フィルムメーカーが飛行機ご利用の方に呼びかけ

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