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20000722 居眠り

 居眠りの思い出というのはなかなかないと思う。それは居眠りというのは日常茶飯事だからだ。思い出に残ると言うことは居眠りをすべきでないところで居眠りしていたということである。特に注意されるわけではないが、自分でも考えてみてもこれは一寸まずかったなぁと思う場面での居眠りは記憶に残る。

 妻と結婚する前、奇を衒ってデートで$${^{*1}}$$を観に行った。ところが始まるのとほぼ同時に熟睡してしまった。幸い、妻も熟睡していた様子なので事なきを得たのであった。隣の観客も口を半開きにして寝ていたので普通は寝てしまうものなのであろう。大体、演者が何を言っているのか皆目分からない。日本語の筈だが分からないのだ。動きも殆どないので寝てしまっても仕方がない。

 歯医者の診察台で寝たことがある。寝不足だったせいもあるが、歯を削られる順番を待つ間に寝ること出来たのは自分でも感心してしまった。ふと目が覚めると先生と歯科助手の方が私の顔を覗き込み「始めてもいいかね」と言った。

 一番最近の居眠りは、あるピアニスト$${^{*2}}$$の自宅で開かれたプライベートコンサートで寝てしまった。目の前で演奏していたので、もしかしたら寝ていたことがバレたかも知れない。最初は起きて聴いていた。スカルラッティ$${^{*3}}$$のソナタまでは聴いていたが、それ以降は全く記憶にない。コンサート終了後はワインパーティーが催されたのでワインとスナックをたらふく食べて帰ってきた。

*1 能WEBにようこそ!
*2 出演者プロフィール|三輪郁(MIWA, Iku/ピアノ)|響ホール 北九州市の音楽ホール
*3 Domenico Scarlatti (1685-1757)

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