見出し画像

20071210 訴訟心理

 今日、小中と同級生だった旧友と会って久々に話をした。彼は弁護士で、過去に何度か世話になっている$${^{*1}}$$。

 今から五年くらい前に、裁判を起こしたことがあった$${^{*2}}$$。この時は「少額訴訟手続$${^{*3}}$$」にしたので、代理人を使わなかった。従って彼に直接は関わって貰わなかったが、相談には乗って貰った。

 その時の話になった。私がこの時、訴訟は起こしたのは、相手がそれを受けずに和解を持ち出してくると勘ぐったからであった。しかし結局は訴訟に応じられ、しかも少額訴訟から通常訴訟$${^{*4}}$$に切り替えられた。相手から通常訴訟への移行の申し立てがあれば原告はそれを拒否することができないことになっている$${^{*5}}$$。この時は、一体何を相手が考えているのか判らなかった。通常訴訟だろうが何だろうが 、完全にこちらの方に分があるので何を今更、と思っていた。

 弁護士の彼は、その時の相手の行動の理由を解説してくれた。私の訴訟に対して引き下がると他の関係者からも簡単に訴訟を起こされる可能性があると相手は考える。簡単には引き下がらないと言う態度を他に見せ付けるために受けて立ったのだろう、俺ならそうする、と言うことであった。今思うと通常訴訟への移行もそう言う意図があったのだろう。

 永年の疑問が氷解した。

*1 20000807 無保険車
*2 20020716 法廷
*3 少額訴訟手続について
*4 裁判所 | 訴え(通常訴訟)を起こす方へ・・・
*5 裁判所 | 訴え(少額訴訟)を起こす方へ・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?