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20060627 豊かな生活

 先日、保育園に通う末の娘$${^{*1}}$$の保育参観に行ってきた。数十年前に自分が保育園に通っていた保育園とは違うところだが、保育園の様子というのは何十年経っても変わらないものだと感心した。

 だが何かが違う。何となく違う。娘と工作をしながら何が違うのだろうと考えていると、はたと気が付いた。物の多さが違う。娘だけはなく周りの子供達も棚からボール紙や新聞広告、トイレットパーパー$${^{*2}}$$の芯などを引っ張り出してくる。

 これらは皆、園児達の家庭で出てきた廃材だ。こういった工作材料が溢れるほどあるのだ。自分の幼少の頃には一切なかったような気がする。つまり廃材は家の中で利用されるのであって子供の遊びに回る分などなかったのだろう。

 当然なのだが物が増えれば、廃材も増える。生活だけではなく廃材も豊かになっているのを強く実感させられた。廃材を有効活用しているように見えるが、子供用の廃材が溢れるほどあるということ自体、異常なことである。

*1 20060624 新入りの亀
*2 20040901 トイレットペーパーの幅

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