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20060529 わかったつもり(2)

 「わかったつもり$${^{*1}}$$」という本を読んで、わかったつもりになっていた$${^{*2}}$$が、もう少し考えてみるとやはりわかっていないような気がしてきた。

 読解力云々というよりも深く理解すれば、それだけ読書を楽しめると言うことではないだろうか。人生は限られている。限られた人生の中で読書に当てられる時間はそれ程多くない。限られた時間で深い理解が得られればそれに超したことはない。

 とは言っても、そんなことは大きなお世話、とも言える。本の題名は「わかったつもり」である。挑発的な題名だ。こんな題名だから「大きなお世話」と思ってしまう。『深く理解するための技法』と言ったような題名だったらどうだろう。本が余り売れなくなるに違いない。

 とにかくこの本を読んでの一番の収穫は、「わかったつもり」という状態があり、これが障害となって文章の内容を深く理解する機会を逸している場合がかなり多そうだということを知ったことである。こういう事を気付かせてくれたという点で十分楽しめた。それでもまだわかったつもりのような気がしないでもない。しかしこればかりに付き合ってはいられない。他にも面白い事がいっぱいあるはずだ。

*1 Amazon.co.jp: わかったつもり 読解力がつかない本当の原因: 本: 西林 克彦
*2 20060507 わかったつもり

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